シリア紛争から10年。紛争下の子どもたちが、夢を持ち続けるために。

本日は2013年当時のマヤさんのストーリー、そしてセーブ・ザ・チルドレンが届けた支援のご紹介です。

戦闘が激化するにつれ、食料は不足し、子どもたちは栄養不良に陥りました。
化学兵器が市民に対して使われ、大勢の子どもと大人が被害を受けました。
親たちはもはや、子どもたちに食事を与えることも暴力から守ることさえもできなくなりました。
 

当時11ヶ月だったマヤさんとマヤさんの家族は、包囲されていたシリアの町で数ヶ月暮らし、ようやくレバノンに避難しました。

日用品は不足し、マヤさんは重度の栄養不良になりました。少量のパンとお茶しか手に入らない日々が数週間続きました。近所の人たちの中には、わずかな物資を不当に高い値段で売り始める人もいました。数千人の子どもとその家族が周辺国に避難しましたが、ほとんどの人は食料や水、医薬品が深刻に不足するなか、仮設のシェルターや、過密状態のキャンプで暮らしていました。
 

マヤさんの母親のシャディアさんはこのように話します。

「ようやくシリアから避難できたとき、食料は底をつき、いたるところで飢餓が起きていました。極度の食料不足と爆撃では、誰も生きていけません。」
 

セーブ・ザ・チルドレンは、栄養支援を通して、手遅れになる前に栄養不良の子どもたちに栄養治療食を提供しました。私たちは2013年に、シリアやレバノン、ヨルダン、イラク、エジプトで、マヤさんのように紛争の影響を受けた120万人の子どもたちに支援を届けました。

また、シリアとの国境付近で、シリアから避難してきた家族に生活必需品を提供しました。ヨルダンやレバノン、イラクでは、数十万人の子どもたちが毎日を生きるだけで精一杯の状況に置かれていました。多くの子どもたちは、冬季に、防寒対策が施されていないテントや、暖房、電気、お湯がでない建物で生活し、冬服もほとんどない状態でした。セーブ・ザ・チルドレンは、保健医療支援や、防寒着と栄養価の高い食事などの基本的な生活必需品の支援、そして教育の機会を提供しました。

紛争の影響を受けた子どもたちが誰ひとり取り残されないよう、一人でも多くの子どもに支援を届け続けるためには、皆さまのご支援が必要です。

ぜひ、ご寄付にご協力をお願いいたします。