お散歩グッズへのこだわり

レーベンのお散歩への考え方は、犬にとって必要な刺激であり、運動だというのが基本です。野犬達は人と一緒に歩くお散歩は経験しておらず、崩壊現場や不適切な環境での飼育からのレスキューでも、お散歩の経験が足りない犬が多いです。

人や車が怖い、新しい環境が不安、など最初からホイホイ歩ける犬はまず居ません。足がすくむだけならまだ見守りですが、それも気が乗るまでただ横に立っているわけにもいかない。「はい！お散歩行こう、楽しいよ。ついておいで、さぁ歩くよ！」と積極的にリードします。この時前からリードを引いてしまっては、絶対にいけません。首輪やハーネスが脱げてしまうからです。

レーベンで選択している標準的なお散歩セットは、いろいろあります。

まず、首輪。これはお散歩以前に、いつも着けていてお風呂など以外では一生外さないのが基本。

真ん中の金属リングを引くと首周りの長さが変わるタイプです。このパラコードのものは、卒業犬の里親さまがお願いした色や大きさで作ってくださったものを販売しています。水や摩擦に強い素材で、丈夫に作られていますが、ワンプロが激しい環境などでは特に損傷が出ていないか、いつも確認しています。

この中心リングにつなぐのが人の手とつながるリード。

引きに負けないようにつかみやすく結びこぶをつけたり、手首からリードが離れないように人の手首につけるリードホルダーを着けたりしています。

そして、ハーネスと人のウエストをつなぐ腰リード。レーベンに詳しい方々なら「もうその話はいつも聞いてるー！」と思われるかもしれませんが、ダブルリードで身につけていてもロックをかけ忘れる、ベルトの長さ調節がゆるゆる（指一本挟める程度のフィット感は、キツくてかわいそう、ではない）、使い込んで切れやすくなっている、などの基本的なところに落とし穴があるなーと思います。毎日取り扱う、慣れた物が本当に安全なのか、考えてもどこかで足りることはありません。

人の指示を理解しながら楽しい外出ができるようになることは、家庭犬への第一歩。でもリスクは少なくありません。決して油断せず、でも躊躇して誘いそびれず、犬達の可能性を信じてチャレンジしていきたいと思います。