みなさまこんにちは。NPO法人カマルフリーダ代表の西村祐子です。

5月25日に始めたこのクラウドファンディング、開始4日間で目標額の17%ものご支援をいただくことができました!誠にありがとうございます!プロジェクト達成までの道のりはまだまだ長いですが、セントマーサエステートのお母さんたちとその家族に夢のキッチンを届けられるよう、気を引き締めて頑張っていきますので、これからも応援どうぞ宜しくお願いいたします。

 

今日から「夢のコミュニティキッチンまでのあゆみ」と題して、この新着情報コーナーでプロジェクトの背景や取り組みをより詳しくご紹介してきたいと思います。第1回となる今回は、お母さんたちとその家族がセントマーサエステートに住むことになった経緯についてです。

 

2011年は日本にとって忘れられない東北大震災の年です。この年、カマルフリーダの理事たちはフィリピンのNGOを訪れる旅を企画していました。インドでおこなっているフェアトレードのプロジェクトの参考にするためだったのですが、そこで遭遇したのが世界でも最も劣悪とされている住環境、スモーキーマウンテン(ゴミが発火して煙をだすのでそう呼ばれています)に住んで廃品回収や廃材の炭焼きで生活を立てている人々でした。

 

ゴミだめの中に多くの人々が暮らしている

 

多くの子供たちはスモーキーマウンテンのウリアン(炭焼き場)に住んでいました。ウリアンはまるで炎が燃えさかるインフェルノにたとえられます。24時間有害な煙を出し続ける原始的な炭焼き窯が150もありました。子供も大人も慢性的な呼吸疾患や目、心臓、内臓の病気に侵され、45歳を過ぎて生きることができないといわれていました。

 

ウリアン地区の様子:点在する炭焼き窯の間に人々が暮らし、常に有毒な煙にさらされている

 

 

スモーキーマウンテンの人々はスクウォッターと呼ばれる不法占拠者で、所有権を持たない土地を占拠し、掘建小屋のような家を建てて、人が住むにはあまりにも悪い環境、いわゆるスラムに暮らしています。こうしたスラムに住む人はとても多く、マニラの人口約1200万人のうち36%以上の人々はスラム居住者だという実態があります。マニラでは高所得者向けの都市開発がどんどん進む中、低所得者でも住める正規の住宅はあまりに少なく、農村から仕事を求めて都市に来た人々の多くはこうしたスラムに住まざるおえなくなっているのです。

 

 

我々はあまりのひどさに呆然とし、なんとかできないものかと考えました。そこでカマルフリーダは、ウリアン地区の人々の暮らしぶりを改善すべく、炭焼きを生業とする人の生産者組合を立ち上げて、煙の少ない共同の炭焼き窯の設置をするプロジェクト構想し、活動を開始しました。

そうした活動をすすめていたときに、フィリピンの住宅局がスモーキーマウンテンに暮らす人々に移住をすすめました。2011年は異常気象の年でしたが、フィリピンでも毎年やってくる台風(サイクロン)がこの年は特にひどく、港湾に面した危険な場所に住んでいる人々はサイクロンで家を壊されただけでなく多くの女性や子供たちの命が犠牲になりました。こうした危険を今後回避すべく、フィリピンの住宅局は港湾地域や川沿いの災害危険区域に住むスラム居住者の移住政策を開始することにしたのです。

そこで、フィリピンの住宅局がウリアン地区の人々に勧めた移住先が、今回のプロジェクトの対象地セントマーサエステートだったのです。

 

保存保存

保存保存

新着情報一覧へ