聴き合いの文化と精神――

 

この大切さを広め、良さを知ってもらうには、

どんな絵本を、どうやって作ろう?


議論はそこから、出発はそこからでした。


そして開催されたのが、

「第一回聴き合いの絵本づくりためのワールドカフェ️」。


聴き合いの文化を絵本にしてより多くの人にこの文化の良さを知ってもらうためには?


そのアイディアを、集まったメンバーで真剣に話し合いました。

 

 

「どんな人と聴き合いたい?」

「聴き合うことによってどんな風に変わった?」

など、お互いの考えを聴き合う場が始まりました。


そのあと実際にそのアイディアをもとに、

各グループでストーリー作りにも挑戦しました。


老若男女、年齢も立場も違って、普段話すはずのない人達が集い、

一つのものをお互いの意見を尊重し合いながら

作りあげていける場が自然と出来上がって


こんなにも平らかに、私たちは普段、人と繋がれただろうか――


そんな風に感じた、この場の雰囲気そのものを、絵本に詰め込みたい。

そう強く思いました。

 


お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、自分の身近な人からずっとずっと昔に生きた人、未来の自分、今は亡き人、オリンピック選手や宇宙人、赤ちゃんまで、こんな人と聴き合いたいという様々な声。


そして彼らは聴き合うことでこういう風に変わっていく、というストーリーがいくつも生まれてきたはいいものの、
正直ここまでたくさんいいアイディアがでてくると困ってしまいました(笑)


みんなの思いを一つにまとめてくれるようなもの、表現が何かないだろうか、、、

 

時間を超えて様々な年齢や立場の人とを繋いでくれるもの、その存在のシンボルになるようなもの、、、


聴き合いの場というこの場自体を体現するような、そんなもの、、、

 


悩んでいた時にふと私の中に降りてきたのが――

 

木。

 

まちを見守る、大きな大きな木です。

 


木は、何も話しません。


だけど、ただ頷くように、確かにそこにいてくれます。


そんなふうに自分の生まれるずっとずっと前の時代からそこにいて、

自分の顔の分からないずっと先の子ども達の時代まで生きるであろう、
未知の誰かと自分を繋ぐ存在。


何かを言うわけじゃないけれど、そこにあるその存在の意味みたいなもの。


それがここにある聴き合いの場の意味に、重なったように感じたのです。

 


聴き合いの場をもっともっとたくさんの人に広めるために、どんな絵本を作ったらいいだろう――


そう思い集まって意見を交わした、あの時のエネルギーは、

絵本の終盤で比喩的に表現されます。


終盤、絵本の中に出てくる木に雷が落ちてきます。


木と様々な思いや年月を共有してきたたくさんの人達が、

木をなんとかしたいという思いで繋がり、動き出します。


その出来事が、主人公ゆみちゃんを変えていきます。

 

 

ストーリーの全貌は、出来上がってからのお楽しみです!!

 


16枚の原画の中にはこれからご協力下さる方々の顔も!


聴き合いの木、聴き合い絵本がたくさんの人の思いを繋ぐきっかけを作ってくれることを願い、描いていきます。

 

 

大森 美瑠

 

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