プロジェクト概要

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2017年9月3日(日)14:00〜、東京藝術大学音楽学部第6ホールにて「シマノフスキのヴァイオリンとピアノのための作品およびピアノ曲による演奏会」開催。東京藝術大学の学長でヴァイオリニストの澤和樹と、大学院生でピアニストのイグナツ・リシェツキによるデュオ・リサイタル。シマノフスキの生涯と音楽についての講義とともに構成される藝大でも初となる試み。この機会に日本ではまだあまり知られていないシマノフスキの素晴らしい音楽を堪能してください。

 

曲は、シマノフスキ初期の名作、「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」より第2楽章。

 

 

 

 

1977年のコンクール課題曲で出会った、カロル・シマノフスキに魅せられて(澤 和樹)


ヴァイオリニストで東京藝術大学学長の澤和樹です。1981年にシマノフスキ生誕100年を機に発足した「日本シマノフスキ協会」理事を務めております。

 

カロル・シマノフスキをご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか? クラシックファンの方々でも彼の音楽をご存知の方はごく僅かだと思います。

 

カロル・シマノフスキ(1920年初期)

 

私は、藝大大学院生だった1977年の秋に、ポーランドのポズナ二で開催されたヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクールで入賞することができました。そのコンクール課題曲の中にポーランドの作曲家、カロル・シマノフスキ作曲の『神話』があり、特にその第1曲目の「アレトゥーザの泉」の神秘的な魅力に惹かれ、機会あるごとにリサイタルのプログラムの中に、シマノフスキ作品を取り入れてきました。

 

ポーランド出身の作曲家としては、19世紀に活躍したピアノのショパンや、ヴァイオリンのヴィエニアフスキなどが知られていますが、20世紀初頭に独特の作風でバルトークやストラヴィンスキーに匹敵する名作を遺したシマノフスキは、残念ながら、我が国ではそれほどその魅力が知られていません。

 

 

ポーランド有力音楽出版社の編集局長による講演と、ポーランド出身のピアニストとの共演による演奏をお楽しみください

 

現在、本学大学院音楽研究科指揮科に国費留学の大学院生として在籍中のイグナツ・リシェツキ君とデュオ・リサイタルを開催します。彼は、ポーランドでフィルハーモニーホールでのリサイタルやオーケストラとの共演を重ねる優秀なピアニストであり、音楽史上の英雄であるカロル・シマノフスキの音楽および彼の人間像を日本でも紹介したいと大きな情熱を持っております。

 

イグナツとの共演は初めてとなります。若いですが、すでにピアニストとして国際的にも高く評価されているので楽しみです。学長と大学院生の共演を是非、お聴きください。

 

澤 和樹

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澤 和樹:4歳よりヴァイオリンを始める。1979年、東京芸術大学大学院修了。「安宅賞」受賞。ロン=ティボー、ヴィエニアフスキ、ミュンヘン(ピアノの蓼沼恵美子とのデュオ)などの国際コンクールに入賞。イザイ・メダル、ボルドー音楽祭金メダル受賞などヴァイオリニストとして国際的に活躍。'80年より文化庁在外研修員としてロンドンに派遣され、ジョージ・パウク、ベラ・カトーナ両氏に師事。'84年に東京芸大に迎えられるとともに本格的な演奏活動を開始。'89年には、文部省在外研究員としてロンドンの王立音楽院に派遣され、さらに研鑽を重ねた。この時期、アマデウス弦楽四重奏団メンバーとの出会いにより澤クヮルテットの結成を決意する。'96より指揮活動を開始、永年の室内楽やコンサートマスターとしての経験を生かしたオーケストラコントロールが注目される。九州交響楽団、東京フィル、日本フィル、札幌交響楽団、紀尾井シンフォニエッタ東京にも客演し好評を博す。2004年、和歌山県文化賞受賞。
東京芸術大学音楽学部教授、音楽学部長を経て2016年4月より東京藝術大学長に就任。英国王立音楽院名誉教授。英国北王立音楽院学術特別研究員。響ホール室内合奏団ミュージックアドヴァイザー。千里フィルハーモニア・大阪常任指揮者。和歌山県立図書館音楽監督。使用楽器は、1732年にイタリアのクレモナで製作されたグヮルネリ・デル・ジェスの「アークライト」。

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イグナツ・リシェツキ

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イグナツ・リシェツキ(ピアニスト): ポーランド・ポズナニ生まれ。国立ショパン音楽院卒業。スーコフスキ/トルン・フィル、フロレンツィオ/プウォツク響、ストゥルガワ/ジェシュフ・フィルなどポーランド国内の著名な指揮者との共演は数多い。フィルハーモニーホールでのリサイタルの他、2015年チェロの巨匠ダヴィッド・ゲリンガスと、2016年コンチェルトハウス・ベルリン弦楽四重奏団と共演。同年、都民芸術フェスティバルにソリストとして招かれ東京フィルと共演。演奏活動の他、《ブラームスのコラール前奏曲作品122-2「最愛のイエス」のテーマによる幻想曲》(2012)を作曲。音楽雑誌「ファンファ−レ」(米,2013)が「今年最も心を打たれたCD」と絶賛したデビューアルバム『ブラームスへのオマージュ』(DUX)に収録されている。 2011年ポーランド文化普及の功労者に贈られるディプロマをポーランド政府より授与される。 現在、国費奨学生として東京藝術大学大学院指揮科に在籍。日本とポーランドの両方に活動の拠点をおいている。

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また、ポーランドの有力音楽出版社であるPWM出版社の編集局長でもあり、音楽学者のダニエル・チヒ博士を講師に迎え、シマノフスキの人物およびその作品について講演(日本語通訳あり)をリサイタルの前に行います。

 

講演後、シマノフスキに関する展示や、楽譜やポーランド音楽についての質疑などにイグナツ、チヒ博士が回答し、より詳しい情報を知ることができます。

 

PWM出版社編集局長・音楽学者  ダニエル・チヒ

 

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■開催日時:2017年9月3日(日)14:00~17:00
開催場所:東京藝術大学音楽学部第6ホール(〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8)

 

講演:シマノフスキの遺したもの(仮題)(講師:ダニエル・チヒ)

演奏:シマノフスキ (ヴァイオリン:澤 和樹 / ピアノ:イグナツ・リシェツキ)
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ニ短調 Op.9
ヴァイオリンとピアノのための「神話」 Op.30 
ヴァイオリンとピアノのためのロマンス Op.23
ノクターンとタランテラ Op.28  他

(後援:日本シマノフスキ協会)

 

今回の『神話』と『ノクターンとタランテラ』を除くと、演奏されるケースはきわめて稀ですが、初期の作品のソナタや『ロマンス』などの魅力的な作品を、藝大の学生も含め、若いヴァイオリニストやピアニストは是非、レパートリーに加えて欲しいものです。また、パガニーニのキャプリースに絶妙のピアノ伴奏を付けた3つの作品は、キャプリースの新しい魅力を気付かせてくれるでしょう。

 

シマノフスキ特有の音楽の美しさと音楽家としての彼の人生を、クラシックファンや聴衆の皆さんと共有することが非常に重要と考えています。若い日本人学生にとってシマノフスキの音楽がスタンダードなレパートリーとなり、今後もシマノフスキが日本でより頻繁に演奏されることを願っています。


 

没後80年、シマノフスキ音楽の魅力に触れて(イグナツ・リシェツキ)

 

カロル・シマノフスキ / パリ 1936年

 

シマノフスキ音楽の西欧での評価と日本の現状における認識の差

 

昨今、カロル・シマノフスキの音楽は、母国ポーランド国外でも高い評価を得ています。シマノフスキの音楽に大きな関心を持った著名な指揮者の一人に、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の前音楽監督サイモン・ラトルがいます。90年代前期、まだラトルがバーミンガム市交響楽団の音楽監督だった時に、彼は主要な管弦楽作品、オペラ、ヴァイオリン協奏曲、合唱付管弦楽作品を含むほとんどのシマノフスキの管弦楽作品をEMIで録音しました。

 

その10年後、2000年代に入ってから現在まで、特に最近の7年間では、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、ベルリン放送交響楽団などの世界的に有名なオーケストラ、そしてヴァレリー・ゲルギエフ、ピエール・ブーレーズ、マリス・ヤンソンス、マレック・ヤノフスキなどの偉大な指揮者たちが、ドイツグラモフォン、EMI、ワーナーなどの大手レコード会社と共にシマノフスキ音楽に更に関心を寄せています。また、シマノフスキのオペラ作品は、ロンドン・コヴェント・ガーデン、デュッセルドルフ歌劇場、ワルシャワ国立歌劇場、シドニー歌劇場などの重要なオペラ舞台でも演奏されました。

 

しかしながら、クラシック音楽を重要視する主要先進国の中で唯一日本では、いまだシマノフスキの音楽は他の同時代の作品ほどには浸透していません。主な理由の一つは、ポーランドの複雑な歴史にあります。第二次世界大戦後、ポーランドは共産主義体制の支配下にあり、ソ連はポーランド人と日本人、さらには西欧諸国との間での親密な接触を許しませんでした。

 

共産主義体制が終わり、ポーランドが再び独立したあとの28年間でポーランド経済は栄え、ポーランドの人々は初めて自由に旅し、豊かで多様なポーランド文化を他の国々に対して広めていきました。

 

 

シマノフスキぬきで東ヨーロッパの音楽は語れない

 

20世紀に活躍したヴァイオリニストにポーランドのパヴェウ・コハンスキがいます。1916年にシマノフスキはコハンスキに《ヴァイオリン協奏曲第1番》を献呈。コハンスキとのコラボレーションによってシマノフスキはヴァイオリンの高音部をつかった新たな演奏技法を発見し、後にプロコフィエフ、ストラヴィンスキー、バルトークらが影響を受けました。ちなみに、コハンスキの弟でピアニストのレオニード・コハンスキは1925年から1931年まで、東京藝術大学音楽学部の前身である東京音楽学校の教授を務めました。

 

パヴェウ・コハンスキ(中央)写真左はシマノフスキ

 

キエフ音楽院の院長でウラディーミル・ホロヴィッツの指導者として有名なフェリックス・ブルーメンフェルトはシマノフスキの叔父にあたり、モスクワ音楽院の著名な教授ハインリヒ・ノイハウスはシマノフスキの従兄弟ということはあまり知られていません。ノイハウスの弟子にはスヴィァトスラフ・リヒテル、エミール・ギレリス等がいます。主要なレパートリーとしてシマノフスキ作品を多く演奏した演奏家たちにアルトゥール・ルービンシュタイン、ダヴィット・オイストラフらがいますが、リヒテルもその一人です。

 

左:フェリックス・ブルーメンフェルト 右:ハインリヒ・ノイハウス

 

講演では、シマノフスキの生涯における重要な出来事について、また、シマノフスキ特有の作曲様式が同時代を生きた作曲家たちやレオポルド・ストコフスキーやセルゲイ・クーセヴィツキーのような指揮者たちにどれほど大きな印象と影響を与えたものだったかなどについて語られます。 


 

税制上のメリットについて

 

■個人の寄附の場合:

個人で2,000円以上の寄附をされた方は、本学の発行した寄附金領収書を添えて確定申告を行うことにより、以下の措置が受けられます。

 

(所得税)

下記の金額が、その年の所得税の課税所得から控除されます。

課税所得の控除額=寄附金額(所得の40%を上限)-2,000円

 

(住民税)

所得税のほか、次の自治体にお住まいの方は住民税が一部控除されます。

・東京都足立区、神奈川県横浜市にお住まいの方

都道府県民税の控除額=(寄附金額-2,000円)×4%控除
市区町村民税の控除額=(寄附金額-2,000円)×6%控除
…合計10%

・東京都、神奈川県にお住まいの方

都道府県民税の控除額=(寄附金額-2,000円)×4%控除
…合計4%

※確定申告を行わない方は、上記自治体に住民税の申告を行っていただく必要があります。

 

■法人の寄附の場合:

寄附金は、全額損金に算入することができます。

 

【参考】文部科学省ホームページ「寄附金の税制について」

 

 

寄附金領収書の発行について

 

本学にご寄附いただきましたら、後日「寄附金領収書」を送付いたします。確定申告の際、証明書としてご活用ください。

 

■領収書名義:

Readyforアカウントにご登録の氏名を宛名として作成します。

■領収書発送先:

Readyforアカウントにご登録の「リターンの発送先ご住所」にお送りします。

■寄附の受領日(領収日):

Readyforから本学に入金された日となります。

■領収書の発送日:

12月ごろを予定しています。発行までお時間をいただきますが予めご了承願います。

 


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