【ご報告】おもちゃライブラリーを通じた楽しいうれしいつながり

皆さま、こんにちは。
「食べる・遊ぶ・笑う こども食堂」実行委員会です。

 

おもちゃライブラリー採択42団体の一つ、東京都多摩市で活動するこども食堂ほくの家を訪問してきました。ほくの家は、聖ヶ丘団地商店街のなかにあるデイサービス聖ヶ丘に併設されているこども食堂です。聖ヶ丘団地商店街は、コミュニティセンター、聖ヶ丘図書館、聖ヶ丘学童クラブがあるひじり館に隣接しており、テナントそれぞれが地域との交流を大切にしています。今年は夏祭りができなかったので、2022年10月29日(土)に市内8つの団地商店街を横で結ぶ「商店街キャラバン@ハロウイン2022」の一環でおもちゃライブラリーを実施しました。

 

 

下写真中央の魔女の扮装をしているのがほくの家代表の荒井永理さんです。荒井さんが施設長を務めるデイサービス聖ヶ丘は、高齢者と障がい者の方々を対象 (東京都初) に住み慣れた地域で在宅生活を1日でも元気に過ごせるように食事や入浴、交流など日常生活を支えるための介護サービスを提供する地域密着型の通所介護施設です。

 

 

 

 

新型コロナウイルス感染拡大前は、毎月1回対面で大皿を並べて好きなものを取り合うこども食堂を実施していました。居場所としての機能も果たしており、ここで宿題を広げて漢字練習をする子に「今はこんな書き順なの〜。しっかりした字を書くね」と声をかけながら見守る高齢者との交流風景は日常的なものでした。
こども食堂開催の日ではなくても、デイサービス聖ヶ丘の目の前を通学路として利用している小学生が「学校に給食袋を忘れた〜」とここで報告すれば、荒井さんがママに電話して「怒らないであげてね〜」とフォロー。こんな関係が日常的に存在します。

2020年4月より活動形式を変え、ほくの家はひとり親家庭等を対象に毎週土曜日子ども宅食として食料品無償配布を行い、感染状況をみながら、弁当方式こども食堂、軽食 (購入品) 配布こども食堂を経て、今回のおもちゃライブラリーが、いよいよ手作りの食事をみんなで一緒に食べる (屋外での対面会食) こども食堂を再開する契機になりました。

 

11月19日(土) おもちゃ返却日。
「ボードゲームって幼児には難しそうで、借りても遊べるのかしら〜、と思ってましたが、下の子(4歳)と小学生が一緒になって遊んでいんですよ」とほくの家スタッフに我が子の新たな面を発見した喜びを伝えてくれたママさん。
「おもちゃって、子どもはすぐに飽きちゃうし、買うのももったいないですからね。また借りていきます」と話してくれたママは、片手におにぎりを持ったまま木登りしている5歳の息子が「今日は4つも食べてくれた」とうれしそうに報告してくれました。

地域での気のおけない交流が復活しつつあります。