こんにちは!

 

このプロジェクトをご覧になられている方々、もう既にご支援をいただいている方々、本当にありがとうございます。

プロジェクト開始から1日弱、もう既に14名の方々からご支援頂き、嬉しい限りです!合宿実現に向けて、あと72日!今後もご支援の程宜しくお願い致します。

 

Teach For Japan プロジェクトメンバーたち

 

この新規情報コーナーでは、

皆さんに我々の活動をより良く知って頂き、

この合宿ではどんな人が何をするのか、そしてそれがどのようなインパクトを生み出すのか、をブログ形式で共有していければと思っておりますので、

是非ご一読下さい!

 

どんな人がこの合宿に参加するの?

 

まずは、この合宿の主役である「フェロー」(教師)がどんな人なのか、を説明したいと思います!今日は合宿参加である、フェロー第3期生内定者の、長村さんを紹介します。

 

3期生内定者紹介No1 - 長村フェロー

大学卒業後、塾講師を経験した後、青年海外協力隊への参加、海外大学院への進学、国際NGOでの海外勤務などを経て、2015年2月まで国境なき医師団にも参加予定。2015年4月から、Teach For Japan第3期フェローとして学校現場に赴任予定。

 

国内での塾講師経験に始まり、その後、さまざまな形で開発途上国の支援に関わり、多様なキャリアをたどってきた長村さん。彼はなぜTFJでフェローになることを選択したのか、その思いを語っていただきました。


私のキャリアについての計画と、
塾講師のときに感じた、ある「違和感」

私は、塾講師をしていた5年前、キャリアについてこのような計画を立てました。「海外でさまざまな価値観を経験し、それらを日本の教育に還元していきたい」と。TFJのフェローになったのは、まさにその計画の実現のためです。では、そもそも5年前に私が計画を立てたのはなぜか。これは、塾講師の時に感じていた、ある「違和感」が理由です。

 

その「違和感」について説明しましょう。子どもたちが塾に通う目的は、端的に言って、成績を上げるためです。そのために、講師は授業に工夫を凝らし、熱心に指導を行うわけです。ただ、それだけでは、子どもが勉強に向かうモチベーションは十分に維持されず、結局は成績も上がりません。そこで私たちの塾では、子どもたちに自分の夢を意識させ、実現のために一歩ずつ進んでいくことの重要性や、勉強をしている「今」が自分の将来につながっていることを伝える取り組みを行っていました。しかし、子どもたちに対して「夢」について熱く語れば語るほど、私自身はこんなふうに感じるようになってきたのです。「果たして自分が『夢』を持ち、そのために歩めているのだろうか」と。

 

塾講師はやりがいのある仕事でしたし、熱意を持って取り組んでいました。ただ、当時の私は「その先」をイメージしたことはほとんどありませんでした。学生時代は、漠然と海外と接点を持った仕事をしたいと思っていましたが、その思いを胸に留めつつも、そのために何かをしていたわけではありませんでした。

 

そこで、自分自身が夢の実現のために行動する人間になろう、そして、そのプロセスで経験したことを自信を持って子どもたちに伝えられるようになろうと思ったのです。では何をするか。頭には、3つのことが浮かんできました。1つ目は、自分は海外での経験に関心があること。2つ目は、やはり教育に関心があること。そして3つ目に、私が塾講師の立場から学校現場のことを見聞きしている中で、今の学校には多様な経験を持った教師が求められているはずだと考えていたこと。この3つの思いに基づいて立てたのが、冒頭でお話しした「海外でさまざまな価値観を経験し、それらを日本の教育に還元していきたい」という計画です。

 

 

 

海外で直面する状況は、毎日の教室で教師が直面している状況と同じかも知れない

 

計画を思い立った私は 、それを実現すべく4年間勤務した学習塾を退職。海外との接点を求めて青年海外協力隊に参加し、キルギスに発ちました。2年間、現地でNGOの運営に携わり、その後、イギリスの大学院で修士号(国際開発学修士)を取得しました。さらに南スーダンやケニアでNPOや国際NGO職員として難民の支援に当たりました。

 

「自分の経験を教育に還元する」。このような意識で振り返ると、海外での経験は、まさに今、教育現場で求められている能力を身に付ける機会だったと思います。教育現場への還元という視点では塾講師での経験も、教え方や子どもたちへの接し方など、教育現場に直接役立てられるものは少なくありませんでした。ただ、塾に来ている子どもたちとは、基本的に「成績を上げる」という同じ目的が共有され、子どもたちも講師もほぼ同じ文化を共有していたと言ってよいでしょう。これが前提として成り立っていました。しかし、海外となると、それは一切成り立ちません。その意味では、より一層、ハードな環境だったのは間違いありません。関係者と信頼関係をつくり、モチベーションを高め、チームで目的を達成するために、想像していた以上の忍耐力や熱意、献身性が必要でした。

 

とはいえ、俯瞰して考えると、その状況は公立学校の教師が教室で直面する状況と、実は同じなのかもしれないと思います。例えば、学校にはさまざまな文化を持った子どもがいます。そして、子どもたち一人ひとりにも学級という集団にも、多様な課題があります。ですから、青年海外協力隊での経験は、教室での「多文化間コミュニケーション能力」に、NGOでの活動は「問題解決力」として、教室でも活かすことができると思っています。

 

ちなみに、青年海外協力隊から帰国後には、小学校や中学校に、海外での経験を伝える講師として出張し、特別授業を行ったことも何度かありました。その時は1時間しかないことがもどかしく思えるほど子どもたちに伝えたいことがあり、もっと教えられたらいいのに、と思わずにはいられませんでした。思えば、塾講師も、毎日子どもたちと顔を合わせられるわけではありません。担任ともなれば、1年間、ほとんど毎日顔を合わせて勉強以外のことも伝えていける教師の仕事は、本当に特別な、やりがいのある仕事だと感じます。

 

ただ、実は私の場合、学校現場への関心を持ちつつも、学生時代に教員免許を取得していなかったことがボトルネックになっていました。しかしこのたび、TFJの紹介によって特別免許状を申請させていただくこととなり、講師として教壇に立つことができるようになる予定です。そこは幸運でもあるのですが、それ以上に、大きな責任が伴っていることも痛感しています。「教員免許こそなかったが、この制度によって教壇に立たせて良かった」。私がそう思われる存在にならなければという思いもあります。
 

 

子どもたちに伝えたいこと、自分自身とTFJに期待すること

 

子どもたちが夢を持ち、そのために歩んでいけるようにすること。こうしたことを塾講師として子どもたちに伝えているうちに芽生えたのが、私自身の問題意識でした。それからさまざまな経験をした今、子どもたちに伝えたいのは次のようなことです。

「自分の夢や、やりたいことをやるためには、必ず自分にとって『困難なこと』『苦手なこと』をやらなければならないことがほとんど。だから、それらに向き合って解決していく力を、今のうちから意識して身に付けていこう」。自分のキャリアも、実は「困難なこと」や「苦手なこと」を克服していくことの連続でしたから。

 

そして、これは私がフェローとして学校現場に赴任してから、自分自身も意識しようと思っています。今、教室で実践したいと思っていることは、山ほどあります。しかし、フェローとしての日常の中には、自分がやりたいことよりも、まずは学校の状況に合わせた実践が求められ、学校運営のための分掌業務など、やる「べき」ことを優先すべき場面もあるでしょう。それを前提に、これまでの学校現場にはなかった、私ならではの色を出していきたいですね。それが学校の外からの「風」となって、「熱」を吹き込めればな、と思います。TFJのフェローのコミュニティにも期待しています。ユニークなキャリアの方が多いので、積極的に交流してお互いの強みを還元し合えるんじゃないか、と。

 

私は塾講師時代に、「授業力」の分野で約3000名の内上位3名に選んでいただいたこともあり、授業のコツについては、ある程度自信を持っています。塾であれ学校であれ、共通する部分は少なくないはずなので、これから4月までの間に、フェローの皆さんに伝えられる部分は伝えていきたいですし、それに対してのフィードバックもいただければと思います。そして、TFJのフェローが赴任された各地から、全国に「熱」を広めていけるよう、貢献していきたいですね。

 

新着情報一覧へ