東日本大震災12年、被災者100人で創るミュージカルを石巻圏で！

 2012年3月18日、東日本大震災の被災者114名が舞台に立った奇跡のミュージカル「とびだす100通りのありがとう！」。

 

 

 

この物語の一部始終を綴った一冊の本があります。

タイトルはミュージカル名と同じ「とびだす100通りのありがとう！」

作者は、ノンフィクション作家の「岩中　祥史（いわなか　よしふみ）」さん。

 

 

【プロフィール】（公式ホームページより抜粋）

http://www.edit-house.jp/

1950年11月26日生まれ。

三重県志摩市から東京を経て、57年から69年まで名古屋に。

愛知県立明和高校から東京大学文学部を経て、出版社に勤務。

84年、出版プロデュース・企画・編集を主要業務とする株式会社エディットハウスを設立、今日に至る。

 

〇代表作

・名古屋の謎だぎゃあ（ワニ文庫・1992年）
・不思議の国の信州人（丸山一昭との共著。KKベストセラーズ・1994年）
・博多学（新潮文庫・2003年）
・都市の通信簿（草思社・2007年）
・名古屋の品格（学習研究社・2008年）
・札幌学（新潮社・2009年）
・広島学（新潮社・2010年）

・鹿児島学（新潮社・2017年）

などなど、多数執筆。

 

 

岩中さんは、ミュージカルの出演者、スタッフ、監督等多くの方のインタービューからこの本を執筆してくださいました。

そして今回、岩中さんから著書についてのコメントを頂戴いたしましたのでご紹介いたします！

 

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被災者がミュージカル？ 「ウソーっ」と、誰もが思ったけど……。

 

　2011年3月11日の東日本大震災から今年で満12年。この上なく地が揺れ動き、果てしなく海が跳びはねたのは、卯年だったからでしょうか。地と海の常軌を逸した激震により命を奪われた人は2万を超え、暮らしを破壊された人は数十万におよびました。
でも、その中で命を長らえたうちの「100人」が、途方もない悲しみを抱えながら、あるいはそれと闘いながら、救いの手を差し伸べてくださった国内外の方々にお礼を言いたいと立ち上がります。

「100人」が選んだ手段は、なんとミュージカル。「なんで？」「ほかにも方法があるんじゃない？」と思った人のほうが圧倒的に多いはずです。

ミュージカルの構成・演出、さらに作詞作曲などほとんどすべてを手がけた寺本建雄・そふえまな夫妻と30年以上お付き合いしてきた私も同じ。

 

そこで、二人に話を聞いてみました。「被災した人たちは、"お礼を言いたい"気持ちと、生活を立て直さなくてはならないという現実にもやもやしていたんです。それを晴らすには、何か気持ちを集中させられることがあるといいんじゃないか」と。
それで思いついたのがミュージカルだったそうです。たしかに、「100人」は歌ったことも踊ったことも台詞を口にしたこともありません。

わずか半年間でその三つを学び、大震災の翌年3月、東京銀座、それも1000人収容のホールで大感動を呼び起こす演技を披露しました。

 

その一部始終を追ったのが『とびだす100通りのありがとう！』です。

 

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この本には、当事者にしか語れない数々のドラマが生き生きと書かれています。

 

 

なぜ、宮城県ではなく東京での公演を選んだのか。

「出口がない、ドン詰まりだ」と嘆くその声に届いた光とは。

「ありがとう」「すみません」「申し訳ない」「悔しい」「辞めたい」さまざまな感情が錯綜する中、114名の被災者が自ら導きだした答えとは。

 

声優：山寺宏一さんも絶賛！

「これほど心を揺さぶられたミュージカルは初めて！全員被災者・全員シロウトだなんて信じられないほど、心に強く響きました。おみごと！」

 

ミュージカル成功までに葛藤した半年間の"100通りの物語"が詰まった同書は第三文明社より1430円(税込)で発売中です。

 

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784476033502 

(紀伊国屋書店：ショッピングサイト）

 

ぜひ手に取って読んでみてくださいね(^^)