寄付総額
目標金額 1,000,000円
- 寄付者
- 78人
- 募集終了日
- 2020年3月13日
一刻を争う命と向き合うために。傷病野生鳥獣を救う医療機器の導入へ
#医療・福祉
- 現在
- 6,871,000円
- 支援者
- 612人
- 残り
- 1時間
英霊の「みこころ」とご事蹟を後世へ|靖國神社遊就館改修にご支援を
#地域文化
- 現在
- 25,511,000円
- 支援者
- 1,010人
- 残り
- 48日
兵庫丹波の古刹・慧日寺|本堂・庫裏の茅葺屋根に一刻も早い修復を
#地域文化
- 現在
- 8,406,000円
- 支援者
- 166人
- 残り
- 1時間
森鴎外『舞姫』執筆の旧居 根津神社への移築プロジェクト【最終章】
#地域文化
- 現在
- 3,925,000円
- 支援者
- 75人
- 残り
- 54日
春岳院|天下人の右腕 豊臣秀長の菩提寺を未来へ。本堂修繕にご支援を
#地域文化
- 現在
- 3,268,000円
- 支援者
- 156人
- 残り
- 35日
小さなお寺の大切なたからものを一緒に守り、伝えていただけませんか
#地域文化
- 総計
- 119人
松江城国宝指定十周年|後世に想いを伝える「節目」をみんなで祝いたい
#地域文化
- 現在
- 3,025,000円
- 支援者
- 161人
- 残り
- 49日
プロジェクト本文
終了報告を読む
※本プロジェクトへの寄附金は富山県への寄附として取り扱われます。
(詳細はページ下部「税制優遇について」をご覧ください)
象嵌(ぞうがん)とは、「かたちどり、はめこむこと」を意味しています。木を嵌め込んで作り出されたものを「木象嵌」と呼びます。「木象嵌」は、古くは正倉院御物にもあるほど長い歴史を持つものです。
富山木象嵌は、鎖国が終わり、糸鋸(いとのこぎり)機械を用いた近代象嵌技術の第一人者である小田原の白川洗石(しらかわ せんせき)に、富山生まれの中島杢堂(なかじま もくどう)が弟子入りし、技術を故郷富山に持ち帰りました。
昭和39年に中島杢堂は富山県無形文化財指定を受け、その後も富山県の風土や伝統に根付いた作品を造り、その活動が認められ、2013年に「富山県指定伝統工芸」に認定されました。
樹齢数百年を超える様々な天然木から杢目、色目を厳選し、それらの板材を活かし、さまざまな図案を巧みに糸鋸を用いて一寸のくるいもなく何度も何度も切り抜き、嵌め込みを繰り返して創り上げます。
数ある日本の伝統工芸の中でも派手さはありませんが、しっとりと落ち着いた雰囲気と、無着色の天然木の暖かな温もりがあります。
こんにちは。朴木立堂です。今から63年前、16歳の時に富山県の初代木象嵌師 中島杢堂氏に木象嵌を教わり始めました。
天然木を組み合わせるので、長年作り続けていますが、いまだに、どうやればこの木が持つ美しさを作品に取り入れることが出来るのかと悩みながら造っています。かんなをかけると思ってもいないような杢目が出るときもありますが、それも富山木象嵌を造る上での楽しみがあります。
無着色で天然木本来の色や杢目を作品の中に取り入れるために、いつも木を見ながら「どんな所にこの木を使えば一番この木の魅力を引き立たせることが出来るのだろうか」と、実際に話すわけではないですが常に木と向き合って作品を造り上げていく楽しみが富山木象嵌にはあります。
12年間、中島杢堂氏に木象嵌の様々な技術と歴史を教えていただき、その後、工房を持ち独立。多くの方々の御力添えのおかげで、今までたくさんの木象嵌を作らせていただきました。
2012年に県指定伝統工芸と認定を受け、富山木象嵌の指定団体として「とやま木象嵌工芸会」を設立しました。これからより多くの人達に富山木象嵌を知って頂こうと思っていた矢先、大病を患い何度も手術を受けました。
病床の中でも、富山木象嵌の技術と歴史を伝えなければと思っておりましたが、動くこともままならず、本当に歯がゆい日々でした。会としての活動も出来なくなり、会員は徐々に減少し、60代から70代の5名だけになりました。このままではせっかく灯った富山木象嵌の灯火が消えていってしまうと悲しい気持ちになっておりました。
2年前からようやく動くことも出来るようになりましたが、これから私に出来ることは何かと常日頃、考えてきました。
そして、半年前に、美術家具や伝統工芸品を主に取り扱っている家具店「永森家具」の永森豊氏と出会いました。
永森家具の家具は主に京塗や京蒔絵といった漆塗りのものですが、富山県の家具店であれば地元富山の魅力もPRしていきたい強い想いをお持ちで、お店に富山木象嵌の常設展を設置していただけることになりました。
展示スペースは、永森家具の入口横にある、幅10メートルのショーケースと店舗奥の幅10メートルのショーケースです。
これまでは、イベントでしか目にしていただけませんでしたが、「どこに行けば見ることが出来る?」という問い合わせに対して「常設展示場があります」と対応することが出来るようになりました。本当に嬉しいことです。
現在の作品数は30作品程ですが、常設展示場の解説を機により一層精力的に活動し、富山木象嵌の技術を用いた作品をこれからも増やしていく予定で進めております。
加えて、これまで次世代に富山木象嵌の技術と歴史を伝えるために、富山木象嵌体験会をファミリーパークのイベント時に年1回行っていました。毎年、たくさんの親子が参加してくださり、一生懸命に作品を作っています。
木を切ったこともない、糸のこ盤を見たこともない、木にお絵かきをしたこともない、そんな初めてを楽しく体験した子どもたちの沢山の笑顔を見ることが出来ました。
「とても楽しかった。またやってみたい」という声もたくさんいただいています。しかし、現状はお客様を招くことができる拠点がないため「来年もここでやります」と答えることしか出来ませんでした。
「富山木象嵌の体験をする時はここ!」という場所を作り、体験を通して、富山木象嵌を身近に感じてもらいたい。
とやま木象嵌工芸会の体験スペースを作り、次世代の後継者となるかもしれない人達を育てていきたい。
そこで今回、永森家具の全面的な御協力を得て、永森家具内の常設展に併設する形で、体験スペースを作ります。
富山県の伝統工芸は、国指定伝統工芸と県指定伝統工芸を合わせて11工芸あります。その中でも現在、体験が出来る伝統工芸は8つあります。しかし、富山木象嵌は常設展示場も無かったですし、常に体験することも出来ませんでした。
今回、永森家具にて、体験をしたいという方の対応をして頂けるということで、永森家具の全面的なご協力を得て、富山木象嵌の技術と歴史を次世代に伝えるべく、とやま木象嵌工芸会として始動しました。
このプロジェクトでは、皆様からご寄附を頂いて、富山木象嵌の体験スペースを富山県で初めて作ります。
体験内容は、シルエット木画や、直径12センチの天然木コースターに自分の好きなシルエットを木象嵌して世界で一つだけのコースターを作ることを考えています。
時間としては、体験して頂く前の注意点の説明時間と体験時間と仕上げ時間でおよそ30分から45分となります。さらに何度も何度も切り取り・嵌め込みを繰り返して、本格的な木画を造りたいという方も、何度か土・日に来ていただき作っていくことも可能です。
安全に体験していただくために、一度に4人程が体験をする事が出来る体験スペースになります。
体験スペースはただ単に物を作る場所ではなく、体験して頂いた人の記憶に富山木象嵌の制作を通して富山木象嵌を残す場所だと考えています。そのためにもとやま木象嵌工芸会はこれからも色々な人にも気軽に楽しんでいただけるような富山木象嵌製作体験を考えていきます。
富山木象嵌は糸鋸盤という木工機械を使用しますが、特段力を使う必要も無いですし、機械の大きさは家庭用ミシン程度の大きさです。天然木をそのまま使用していますので、危険な薬品等を使うこともありません。
自分自身で何かオリジナルの物を天然木を使って作ってみたいが、どうすれば良いのか分からないという方達も、富山木象嵌の技術を学び、富山木象嵌の技術を用いてオリジナルの物を作ることが出来るようにしたいです。
住所:富山県射水市三ケ3331
アクセス:
「知らない」から「知っている・見たことがある」、そして「作ったことがある」へ
人は生活の中に大自然の力を取り入れることで、明日への活力とし、今まで生きて来たのだと思っています。
どんなに印刷技術やヴァーチャル技術が発達したとしても、天然木の持つ自然の力を表現することは困難でしょう。
私は天然木で作る富山木象嵌を、これからも生活の中にその大自然の息吹を感じていただくための伝統工芸の一つとして残していきたいと思っています。
富山木象嵌は、完成された伝統工芸ではありません。まだまだ未完成です。
いろいろな人に体験していただくことによって、富山木象嵌の新しい発見や気付きを得ることが出来ると信じております。
この富山木象嵌体験スペースで、今まで蓄積してきた富山木象嵌の技術を多くの人たちに知っていただき、そこからまた新しい風を富山木象嵌の技術と歴史に吹き込んでいただきたいです。
富山県の風土と歴史と多くのご寄附いただいた方々によって育まれた、富山木象嵌の新たな挑戦を今一度ご寄附を賜りますようお願い申し上げます。
本プロジェクトのギフトのうち、お名前掲載に関する条件の詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。
本プロジェクトは、富山県が実施する「クラウドファンディング活用 発展型継
業・起業寄附事業」の対象事業です。
このプロジェクトに対する個人による寄附はふるさと納税の対象となり、ご寄附
いただいた額に応じて、個人住民税等から一部が控除されます。(企業版ふるさと
納税の対象ではないため、法人による寄附はふるさと納税の対象とはなりませ
ん。)
寄附金は富山県がふるさと納税として領収し、その寄附金から寄附代行手数料を
除いた額を、奨励金として事業者に支給します。
※ワンストップ特例制度の申請をご希望の方へ
ふるさと納税制度の適用において、確定申告が不要となるワンストップ特例制度
の申請を希望される場合、2021年1月10日(必着)までに、富山県に申請書
を提出いただく必要があります。(期日を過ぎた場合、確定申告が必要となりま
す。)
プロジェクトが成立し、寄附金額が確定した後に、県から領収書とともにワンス
トップ特例申請書の様式をお送りいたします。
また、申請にあたり、マイナンバーに関する添付書類を提出いただく必要があり
ます。
本プロジェクトは、富山県が実施する「クラウドファンディング活用 発展型
継業・起業寄附事業」の対象事業であり、ご寄附いただいた方の個人情報は、富山
県に提供されるほか、富山県を通じて本事業者にも提供されます。この点をご了解
いただき、ご寄附をお願いいたします。
本プロジェクトのギフトのうち、お名前掲載に関する条件の詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。
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プロフィール
富山県の射水市で家具やさんをしています。 伝統工芸を通して富山県の魅力や歴史を伝えています。富山県指定伝統工芸:富山木象嵌の発信・継承に全力で取り組んでいます。 地元の観光ボランティアやまちづくり協議会にも参加して、地域の歴史や文化も楽しく勉強・伝承に取り組んでいます。
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ギフト
5,000円
見守って応援コース
・とやま木象嵌工芸会から御礼のお手紙を送ります。
・とやま木象嵌工芸会会長 朴木立堂 作品の印刷絵葉書 3枚
・御支援頂いた事によって出来上がった体験スペースの写真付きの報告書
・寄附金受領証明書
※ギフト送付先としてご登録いただいたお名前を宛名として作成します。
富山県より2020年5月に送付予定です。
- 申込数
- 28
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年5月
10,000円
富山木象嵌コースター作り体験コース
5,000円のコース内容に加えて、下記をお送りします。
・富山木象嵌体験参加券
富山木象嵌体験スペースが完成した際に、そこで富山木象嵌のコースター(直径12センチ程)を1枚製作する体験参加券を郵送でお送ります。
いとのこぎり盤を使ったことがない方にも分かりやすく説明させたいただきます。いとのこぎり盤使用時間はおよそ10分ほどになります。
※体験参加券の有効期限は半年とさせて頂きます。1口のご支援で1名様のみ参加可能。要予約。交通費は自己負担となります。
(画像は木象嵌バックハンガーの制作体験の様子です。)
- 申込数
- 59
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年4月
5,000円
見守って応援コース
・とやま木象嵌工芸会から御礼のお手紙を送ります。
・とやま木象嵌工芸会会長 朴木立堂 作品の印刷絵葉書 3枚
・御支援頂いた事によって出来上がった体験スペースの写真付きの報告書
・寄附金受領証明書
※ギフト送付先としてご登録いただいたお名前を宛名として作成します。
富山県より2020年5月に送付予定です。
- 申込数
- 28
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年5月
10,000円
富山木象嵌コースター作り体験コース
5,000円のコース内容に加えて、下記をお送りします。
・富山木象嵌体験参加券
富山木象嵌体験スペースが完成した際に、そこで富山木象嵌のコースター(直径12センチ程)を1枚製作する体験参加券を郵送でお送ります。
いとのこぎり盤を使ったことがない方にも分かりやすく説明させたいただきます。いとのこぎり盤使用時間はおよそ10分ほどになります。
※体験参加券の有効期限は半年とさせて頂きます。1口のご支援で1名様のみ参加可能。要予約。交通費は自己負担となります。
(画像は木象嵌バックハンガーの制作体験の様子です。)
- 申込数
- 59
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年4月
プロフィール
富山県の射水市で家具やさんをしています。 伝統工芸を通して富山県の魅力や歴史を伝えています。富山県指定伝統工芸:富山木象嵌の発信・継承に全力で取り組んでいます。 地元の観光ボランティアやまちづくり協議会にも参加して、地域の歴史や文化も楽しく勉強・伝承に取り組んでいます。