レ・ユニオンにはヒンドゥー教のお寺があり、そこにはインドから島に移り住んだ人達が独自の文化を形成して伝えていた。

お会いしたのは、タミール族協会の総長 ステファンさん。

民俗学としての植物の論文を書かれているそうだ。

 

ベチバーは南インド原産、タミール族に伝わるハーブだったので期待も膨らみ一言も洩らしたくないと思いながら、夕方からのうす暗い中をお寺の植物を見ながら神話も混じえ教えて下さるので皆でついて回った。

 

こんな話が直に聴けるのも同時通訳のドミニック先生のお陰だった。滞在の6日間頭が下がる思いで感謝している。

 

私はこういう話が大好きで自然に書留たくなるので苦にはならない。

例えばアラスという薬草は結婚式に使う。💛型の葉をしていてサトウキビと一緒に使う。カーリーという神様が手に持つのはサトウキビで聖なる愛情を象徴している。♡は心の結びで人生の甘い時を表す、竹はギザギザで喧嘩の時を表す。

 

タミール族は南インドからレ・ユニオンでサトウキビの仕事をする為に来たのが始まり。

奴隷に近い状態から親交を守り生き延びた。宗教に対する考え方や使い方も守ってきたという。

 

ホーリーバジルはビシュヌ神で世界を守る神の象徴。

葉を全部取って首飾りにし、ガネーシャに捧げる。

神=植物という風に聖なるものと考えて生活に根付いている。

昔、神のいとこ同士の戦争が起きた時にビシュヌ神は正しい考えを持っているとアシュヌが諭したという宇宙の法則。

 

そういう例えから戦いを鎮めたという。

宇宙も植物もブラフマンが作ったと考える。その植物が意味するものを神の叡智と結び付けている。

 

そしてこれらは12か月のカレンダーとなって人々が毎日目にするものとなり、日常に植物に感謝しながら、その目的や意味を知る機会に恵まれて生きる知恵を育んでいるので、未病や病気の時もその作用を含め使いこなせる人々だった。白人は警戒心が強く、毒草などもあることからこの薬草使いは伝わらなかったと云う。

 

イネ科の植物は存在したが、残念ながらベチバーには此処では会えなかった。

カースト制度のあった時代、国王が網戸にして涼をとったり、身分の高い僧侶が中庭に植えて朝晩のお祈りの前に水をかけると香りと涼感が得られると言われたベチバー。香港で会った僧侶はそんな話をしてくれた。

 

それを知るにはどうしたら良いのか、まだインドに行くタイミングではなかった、その後に私が出会うのは曹洞宗のご住職、それも薬剤師で元ばっくぱっかバックパッカーで今もスリランカやタイへ出向き原書からお釈迦様の言葉の意味を知ろうとする大瑞知見さんだった。つづく・・・

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