インドのトイレ事情

こんにちは、ウォーターエイドジャパンの立花です。

 

今日は、インドのトイレ事情について簡単にご紹介したいと思います。

 

インドでは、日本の人口の6倍にあたる7億7,400万人が安全でプライバシーの守られたトイレを利用できない環境で生活しており、そのうち約6億人が野外排泄を続けています。(2015年時)

 

野外で排泄をすることは、飲み水として利用している地下水に影響を及ぼす可能性があります。また、恥ずかしい、不衛生というだけでなく、女性が嫌がらせや暴力を受けるリスクも高めます。

 

人に見られないよう、薄暗い早朝や夜遅くに、家から離れた人気のない茂みに用を足しに行く女性たち。なるべく用を足しに行く回数を減らすために、飲んだり食べたりする量を減らしている女性も少なくありません。

 

ウォーターエイドが出会った、ウッタル・プラデシュ州のスラムに住むラーダ・ヴェルマさんは、娘が野外排泄の際に襲われそうになったことをきっかけに家庭用のトイレを建設することを決めました。

 

ラーダさんのストーリーを通して、トイレがあることによって人々の生活が大きく変わるのだということをお伝えする動画を作成しました。

(10分とすこし長い動画ですので、お時間のある時にご覧いただけますと幸いです。)

 

・線路を超えて

※右下の字幕マークを押し、「字幕あり」にしてご覧ください

 

ラーダさんは私たちに、困難な環境にあっても変化を起こすことは可能だということ、そして、すべての人がすべての場所で安全なトイレを手に入れることが必要であるということを教えてくれます。