こんにちは、ウォーターエイドジャパンの立花です。

 

給水設備を設置しても、故障したり調子が悪くなったりして、結局使われなくなってしまうのでは意味がありません。しかし実際アフリカや南アジアを対象に行われた調査では、設置された井戸の約3分の1が使われていないという結果が出ています。

 

そのためウォーターエイドでは、井戸を長期的に維持できるよう、その村の住人や地元政府がきちんと管理できるような仕組みを支援しています。

 

女性整備士、ラム・ラティさん

数年前、壊れた井戸が4,000台もあったインドのマホバ地域で、ウォーターエイドは整備士訓練プログラムを開設、女性7人を含む数十人に、整備士になる訓練を行いました。ラム・ラティさんもその一人です。

 

整備士がいても、修理に必要な道具や部品が調達できなければ機能しないため、小さなお店を開き、工具、オートバイ、水質検査設備を購入できる環境も整えました。

 

この方法は見事にうまくいき、整備士たちは井戸の修理代を出しても良いという村から修理の依頼を受けるようになりました。2年間で整備士たちが修理した井戸は300台以上。3万人の人々が、また安全な水を使えるようになりました。

 

「最初は女に修理なんてできっこないと思っていました。」と、村の男性は話します。「でもラム・ラティさんは訓練を受けてやり方を覚え、今ではすごくうまくなりました。男だって彼女ほどうまくは修理できないですよ。」

ラム・ラティさんは笑いながら話します。「みんな今では、手押しポンプ整備士さん、来てくださいって言っています。修理を待っているんです。」

 

インド北部のこの地域は保守的で、女性が公共の場で話をしたり、ベールで顔を隠さずに出歩いたり、女の子を学校に通わせたりすることを良しとしません。そのため女性の整備士たちにとって、これは女性解放運動でもありました。

 

すべての地域で同じ方法がうまくいくとは限りませんが、これと似た整備士育成プログラムがアフリカで何件か実施され、成功を収めています。

その他にも、水管理委員会を組織したり、水を利用する住人がお金を払うことで管理人を雇う仕組みを作ったり、その地域に合う様々な方法を導入しています。

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