世界中のゴミが燃料になる!エコな処理システムを完成させたい!
支援総額
目標金額 15,000,000円
- 支援者
- 1人
- 募集終了日
- 2020年4月17日
令和6年能登半島地震 緊急支援
#災害
- 現在
- 42,216,000円
- 寄付者
- 4,602人
- 残り
- 3日
ワンラブ助っ人募集中!|ルワンダでずっと義足を作り続けるために!
#国際協力
- 総計
- 92人
「なまけものの通りみち」となる生物回廊農園を共に作り育てましょう!
#国際協力
- 総計
- 56人
能登地震 大好きな門前町で工房を再開し「まな板削り直し」を続けたい
#地域文化
- 現在
- 1,500,000円
- 支援者
- 78人
- 残り
- 51日
生物多様性の危機に挑む、社会起業家を応援!人と自然が共生する社会へ
#国際協力
- 現在
- 1,299,000円
- 支援者
- 72人
- 残り
- 54日
子どもたちに森の恵みを|おもちゃ美術館”一口館長”大募集!
#地域文化
- 総計
- 15人
過酷な環境下で生きてきた子たちです。保護を続けさせて下さい!!
#国際協力
- 現在
- 607,000円
- 支援者
- 99人
- 残り
- 33日
プロジェクト本文
金沢大学で研究員をしている寺本淳です。
今回、皆さんの力をいただいて完成させたいのは、
ゴミを入れたら、燃料になって出てくるシステム(機械)です。
名付けて、水冷式排ガス浄化システム(英語名:Water-cooled Exhaust Gas Purification System)、
なのですが、少々覚えにくいので、WEP(ウェップ)システムと呼ばせてもらいます。
このWEPシステムは、開発途中です。
完成したら、石川県に留まらず、アフリカでまちづくりの核になる!という希望があります。
そんな夢のあるシステムのことを、是非、伝えさせてください。
石川県加賀市の浄化センター敷地内にWEPシステムを設置している建物
この技術に賛同してくださっている方々の支援を受けながら、金沢大学地域政策創造検討会のメンバーである私が中心となって開発・管理をしています。
こちらがそのWEPシステムの一部なんですが、
どうでしょう。シンプルでお金かかってない
感じに見えますよね。
(スチームパンクなアート作品みたい?)
ここまでの形にするのに5年以上の歳月を費やしましたし、実はお金もかなりつぎ込みました。
最初は、原油で汚れてしまう部品を数時間置きに掃除していた時期があり、私自身、仮眠しながら油まみれになって機械のそばに張り付いていたこともあります。
雪が深い地域なので、雪が降りしきる真夜中、車のヘッドライトを頼りに施設周辺の雪かきもしました。
私が装備したい部分の詳細については後述しますが、完成したWEPシステムで処理すれば、家庭ゴミはもちろんのこと、汚水でも糞尿でも、プラスチックでも資源に生まれ変わります。
当初、ゴミ処理の最後に重油を採取することに重点を置いていましたが、環境対策面で納得がいかないのと、高コストであることから、更に技術を高めて完成させたいのです。
一般廃棄物(ゴミ)の約8割は、水分です。
その水分を効率的に乾燥させて、資源に変える技術を組み合わせると、圧倒的な低コストで
煙を資源に変えられます。
資源になります、というだけじゃなく、農業にも役立てられる。
WEPシステムを稼働する中で、ビニールハウスの熱源が取れます。
また、ハウスの中に、二酸化炭素を供給します。
WEPシステムは日本よりも、海外から注目を浴びています。
しかし、国内で資金調達は至難の業です。
ランニングコストも安いので、日本では逆に既存の廃棄物処理の仕組みには、馴染まない、反発を買ってしまうんです。
それは、環境関係の仕事や研究をしていると、必ずぶち当たる壁です。
ところが、2年ほど前のことです。
私の友人を通して知り合ったのが、アフリカで緑の大壁プロジェクトの大きな機動力となっている『緑の心財団』の副代表オディーマーク氏でした。
お仕事で来日された際、石川県まで足を延ばしてもらい、WEPを見学してもらったところ、是非、アフリカのまちづくりに役立てたい、と言っていただいたのです。
植林したあとの町づくり
緑の大壁プロジェクト
アフリカのセネガルからソマリアまでの約8000km(幅15km)で植林を行うプロジェクト。
植林した地域では、雨が降るのだそうです。しかし、そのあとの管理が重要です。
植林した木が伐採されることなく、安心して住める町づくりを実現したい、という目標を掲げて、長年、緑の大壁プロジェクトに参加してきたのが、緑の心財団 です。
金沢大学地域政策創造検討会は、緑の心財団と一緒に、植林後のまちづくりについて共同研究を計画しています。
WEPシステムが完成することを、アフリカの皆さんは期待し、楽しみにしてくださっています。
アフリカのコートジボワールやセネガルにある町で、WEPシステムが導入されたら、
町からゴミが消え、ゴミが代替燃料となって、農業やゴミ処理業など、人々が働く場所が出来ることでしょう。
海外からの逆輸入という形で、日本に入ってくるということも視野に入れています。
その時には、石川県ももっと積極的に導入に動いてくれることを期待しています。
そうなると、日本の小さな自治体でも、WEPシステムを使いたい、と言ってくれるところが増えて行くのが、私の理想です。
資金の使い道について
今回の資金では、私が開発したシステム(ロータリー乾燥機、炭化炉、ロータリー乾燥機を過熱するバーナー及び燃料供給システム)をつくり、加賀市浄化センター内の実証施設で実証する。
実証が成功した場合、金沢大学地域政策創造検討会が参加して開発した他の機器類を組み合わせ、汚泥の減量・再商品化及び炭と石炭を混焼した発電システムまでを稼働させる計画です。
クラウドファンディングは、新しい出会いの場だと思っています。
こんな地味なプロジェクトに興味を抱いて、ここまで読んでくださったことに感謝です。
自分に出来ることは限られているけれど、
世界の環境に役立つことを何かしたい、どうしたらいんだろう、と
探し続けている人はたくさんいる、と私は思っています。
一人ひとりが持ち寄る前向きな気持ちは、小さな雫のように見えるかもしれない。
でもその雫を集めることができたら、確実に大地を潤し、緑を守り、人々の暮らしを変えて行く原動力になる、と自らも一滴の雫として日々、感じています。
ごみの中から絞り出す一滴の雫と、誰かの気持ちが生み出す一滴の雫が混ざりあう場所、それがクラウドファンディングであり、出発点になる、と思っています。もし、支援していただけたら、そのあとどうなったかまで、しっかりとお伝えして行きたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします!
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ここまでは、このクラウドファンディングで、何がしたいかをお伝えすることを最優先しました。
この先、システムの技術的な話として【技術解説コーナー】と【寺本の地球環境に対する想いについて】を作りました。
お読みいただけたら幸いです。
【技術解説コーナー】
平成25年からWEP(ウェップ)システムは、次々と改良を重ね、含水率98%の下水の汚水を、効率的に含水率30%以下にする方法を見つけました。
技術的な話になりますが、薬などを包むオブラードの生産工程に似ています。
過熱したローターの表面に糊化したでんぷんを貼り付け、ローターの熱で含水率15%以下にしてオブラードが出来ます。汚水に膠(にかわ)・でんぷんなどを入れ、過熱したローターの表面に汚水を貼り付け、水分を飛ばし、へらで剥ぎ取ると水分は30%以下になることが分かりました。
更に、乾燥した汚泥(ゴミ)は発熱量の高い炭になり、処理中に発生するガスや油も燃料化、資源化できることが確認できました。自家発電もできるので、WEPを稼働する電気代も通常の焼却炉より、遥かに安い。
ゴミを安価で処理できるだけではなく、
処理工程で発生するガスも油もすべて燃料化、資源化できるのです。
・・・じゃ、そのまま石川県で使えるんじゃないの?
今はまだ実験段階なので、本格的な実用化に向けた実証実験を行うために、WEPの装備を完成(ロータリー乾燥機、炭化炉、ロータリー乾燥機を過熱するバーナー及び燃料供給システム)させる為の資金が必要です。
一般の金融機関や投資家に、こういう事業に投資してもらうのは、大変難しいです。
無謀な挑戦かもしれませんが、私たちの取り組みや技術を知っていただくためにも、クラウドファンディングに望みをかけました。
【寺本の地球環境に対する想いについて】
最後に、自分の人生の大半をかけて目指してきたことについてお話をして、終わりたいと思います。
私はもう、若くありません。地位や名声が欲しいなんて思ってもいません。
大切なことは、若い世代によりよい社会を残す責任を全うすること。
話も文章も上手ではありませんが、よいシステムを作れることに感謝しています。
持続可能な発展を実現するためには、廃棄物を資源として利用することが必要です。
日本で年間消費される物質は16億トン、その内5.6億トンが廃棄物となっています。
廃棄物を資源化することで、自然への負荷が抑制されます。
廃棄物の半分は再利用されていますが、高い処理費用がかかり、不法投棄も多発しています。
私と仲間によるチームは、廃棄物をコストをかけないで資源として利用する方法を考えました。
今回の実証試験を行い、汚泥の減量、再商品化を確認の上、石川県加賀市が負担している汚泥の処理代を安くし、排ガスを資源化することで、資源を無駄にしない事業を立ち上げます。
また、汚泥を乾燥し、乾燥汚泥の炭化により石炭の代替燃料が出来ます、これは下水だけでなく浄化槽汚泥や、生ごみなども石炭の代替燃料化できます。
排ガスに含まれる煤塵は、セメント材料になり、二酸化炭素はハウス栽培と組み合わせて利用します。
結果、廃棄物を低コストで燃料化できることになり自然の負荷を減らして、処理負担だけの廃棄物処理が、経済的な資源生産を行う廃棄物処理が出来ることになります。
廃棄物を燃料とする考え方は、SDGs事業として理想的であり、石炭を燃焼補助として利用する場合、自然に負荷をかけない排ガスの資源化を行うことが条件となります。
現在、世界中に建設されている石炭発電所は、自然に大きな負荷をかけることが懸念されています、私たちは排ガスを資源化するという取り組み情報を発信して、世界の石炭発電に自然への負荷について警鐘を鳴らしたいと考えています。
このプロジェクトを応援していただきたく、心からお願いいたします。
プロジェクト終了要項
製作物
ロータリー汚水乾燥機、炭化炉、燃料供給システム、
製作完了予定日
2020年6月30日
製作個数
ロータリー汚水乾燥機1、炭化炉1、燃料供給システム1、
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プロフィール
金沢大学 人間社会環境研究科 地域創造学専攻 佐川研究室 客員研究員 寺本京史(研究者登録は京史。本名:淳)専門は地域再生・持続可能な社会づくり。 平成11年 農水省の要請で、三菱総研がまとめる食品リサイクル法の原案の作成に参加。衆参議員が参加するリサイクル議員懇談会(参加議員100人)事務局。その後、地方自治体のバイオマスタウン構想作成に協力。北陸先端科学技術大学院大学にて「地域再生システム論」連携講座を開設。同大学院大学科学技術開発戦略センター 研究員。金沢大学地域活性化システム論講座開講、講師の招聘などを担当、同大学人間社会環境研究科地域創造学専攻 佐川研究室の活動として地域政策創造検討会を佐川哲也教授と立ち上げる(加賀市浄化センターに汚泥の効率的な処理研究する施設を設置)。煙を資源化する水冷式排ガス浄化システムを開発し、中国、アフリカ、米国との連携に向けて活動中。
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リターン
5,000円
中谷宇吉郎雪の科学館の記念カード類
石川県加賀市の実証実験施設のすぐ近くにある中谷宇吉郎雪の科学館のミュージアムで販売している、記念のカード等を進呈します。デザインや種類はこちらで選ばせていただきます。
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年2月
10,000円
アフリカから現地便り
皆さんの支援をいただき、WEPシステムの実証が成功しましたら、アフリカの植林事業「緑の大壁プロジェクト」で大きな原動力となっている「緑の心財団」と協力して、植林後のまちづくりのインフラとしてWEPシステムの利用を推進する予定です。その時に、感謝の気持ちとともに活動報告をお知らせするお便り(ポストカードを予定)をお送りします。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年2月
30,000円
加賀のお菓子詰め合わせ
寺本が最初に石川県に試験機を設置した時、お菓子工場から出てくる廃菓子を使わせてもらっていました。加賀はお菓子の名産地です。美味しいお菓子をお送りします。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年12月
200,000円
WEPシステム現地見学(ガイド付)
石川県加賀市の実証実験施設の見学コース。寺本研究員と時間を調整のうえ、施設をご案内します。なお、現地までは、自力で行っていただきますので、ご了承ください。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年2月
300,000円
アフリカのWEPシステム設置施設にプレート掲示
アフリカのWEPシステム設置場所にお名前を刻み、その場所の写真をお送りします(プリントして郵送)。お名前表記については、個々のご希望を伺います。
*注意事項:このリターンに関する条件の詳細については、リンク先
(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年2月
500,000円
WEPシステム実証実験施設にプレート設置
石川県加賀市のWEPシステム実験施設に、会社名または個人名のオリジナルプレートを設置します。個々のお名前表記については、ご相談させていただきます。(写真はイメージです)
*注意事項:このリターンに関する条件の詳細については、リンク先
(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年2月
プロフィール
金沢大学 人間社会環境研究科 地域創造学専攻 佐川研究室 客員研究員 寺本京史(研究者登録は京史。本名:淳)専門は地域再生・持続可能な社会づくり。 平成11年 農水省の要請で、三菱総研がまとめる食品リサイクル法の原案の作成に参加。衆参議員が参加するリサイクル議員懇談会(参加議員100人)事務局。その後、地方自治体のバイオマスタウン構想作成に協力。北陸先端科学技術大学院大学にて「地域再生システム論」連携講座を開設。同大学院大学科学技術開発戦略センター 研究員。金沢大学地域活性化システム論講座開講、講師の招聘などを担当、同大学人間社会環境研究科地域創造学専攻 佐川研究室の活動として地域政策創造検討会を佐川哲也教授と立ち上げる(加賀市浄化センターに汚泥の効率的な処理研究する施設を設置)。煙を資源化する水冷式排ガス浄化システムを開発し、中国、アフリカ、米国との連携に向けて活動中。