「いのちのはうす保護家」の検疫室は、

2011年に、ボランティアさん二人が作って下さいました。

資金も無くて、廃材を利用した検疫室。
 


 

一人は大雑把、一人は慎重派だったので、

険悪のムードの中、お互いをなだめながら

色々あっての検疫室の完成でした(;'∀')
 


 

今となっては良い思い出の一つです。



 

2017年3月末に閉鎖となった「中央動物保護管理所」には、

検疫室、隔離室もなかったので、

管理所では何度もパルボが発生していました。


 

そんな環境に居る子達をレスキューしている側として、

検疫室も、自分達で作るしかなかったのです。

 

案の定、レスキューした犬が、

ケンネルコフ、レプトスピラに感染してた事もあり、​

検疫期間、検疫室の重要性を感じる事も多々ありました。
 


保護家居る子達は、みんなこの中で一週間頑張った子達です。



検疫室で、お産に立ち会ったこともありました。



この環境の中で、お母さんは頑張って命を誕生させました。



まだご縁がなくて保護家にいる「のっぽ」も、​​​​
お母さんと兄弟と一緒にここで一週間頑張りました。



譲渡先で脱走して大騒ぎした真央。



真央は野犬の仔だったので、リードに馴れていませんでした。
検疫期間中に、リードに馴れさせ、
人間の手に馴れさせました。



検疫室は、私にとってただの検疫室ではありませんでした。
人慣れしてない仔、怖くて咬む子を中心にレスキューしていたので、
検疫期間が終わり、群れデビューする前に、
「人間は怖くないよ…」
「咬んだらいけないんだよ…」



という事を、検疫期間の一週間で、
教えなきゃいけなかったんです。



保護家の作業が終わった夜、
この検疫室で、犬達と真剣に向き合ってきました。



検疫期間の中で、この子はどんな性格なんだろう…とか、
ここに来るまでこの子にどんな背景があったのか、
理解する事で、心がやっと繋がり合える…
私自身も知る大切な時間でもありました。



まだ触る事を許してくれない仔、
パーソナルエリアの広い子は、
一晩一緒に眠ることもありました。
同じ空間に人間が居る事に馴れさせるために。



長靴に穴が開くくらいガッツリ咬まれたこともありました。
私自身、「怖い」という感情を捨てる事も怖かったです。



辛い思いをしてきた仔程、
こちらの感情を読み取る力が強いような気がしました。



だからこそ、唸りがなくなったとき、
手を舐めてくれた時、尻尾を振ってくれた時、
素の自分を出してくれた時、
​「信じてくれてありがとう」​
そう何度検疫室で涙を流したか分かりません。



検疫室は、犬達が頑張った場所。

​そして、私も頑張った場所。​



ですが・・・
検疫期間中に亡くなった仔もいました。



姫ちゃん・・・
夜中に検疫室で看取りました。
看取ることが出来て良かったと思う反面、
あともう少しで検疫室から出れたのに!
悔しさも残った最期でした。







飼い主に捨てられ、新しい飼主からも捨てられたデン…
体の中は限界だったのでしょう…
検疫室で最期を迎えてしまいました。







管理所で衰弱してたゴウは、
検疫室で介助をしていましたが…



たった3日間で、検疫室で、
最期を迎えてしまいました…。



亡くなるギリギリまで、
ゴウの目は、未来を見据えていた目をしていたのに…



管理所では、もうダメかもしれない…
と、思うような子達もレスキューしてきましたが、
中には、生きる希望を持てた事で、
驚異の回復を見せてくれる子もいました。



一言で言えば、「検疫室」。

でも、私にとって、ただの検疫室ではありませんでした。

犬達と共に、一緒に頑張ってきた場所・・・。





4月に完成した愛護センターには、検疫室も観察室もあります。
だから・・・保護家には検疫室は要らないのです。

クラウドファンディングで皆様のご支援により、
「老犬デイサービス」「ハンデのある猫達の保護猫カフェ」が
無事、実現できる事になりました。
6年間フル活動してた検疫室を撤去する事になりました。
ここに猫カフェが建ちます。



撤去作業を見ながら・・・
色んな思いが込み上げてきました。
ここで頑張った皆の顔が、次々と浮かんできました。



今まで本当にありがとう・・・



いのちのはうす保護家は、未来に向けて前進します。

 

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