【研究進捗報告⑥】取得したファージの溶菌効果確認

　クラウドファンディングにご支援賜り本当にありがとうございました！研究の進捗を報告致します。

　今まで研究進捗としては、犬猫感染症から原因菌を分離し、菌種確定・流行株判定を行い、流行株を殺菌するファージの検索（通常のファージと菌の中で眠っているファージ（溶原ファージ）の2パターン）を行っているところまでご報告いたしました。

　今回は、取得できたファージが実際に、犬猫感染症の原因菌に対して確実な効果があるのか確認したので、報告いたします。

　細菌を培養溶液と一緒に試験管に入れると、どんどん増えて濁っていきます。それを吸光計という機械で測定すると、濁り具合で増殖を数値化することが出来ます。

　ファージを犬猫感染症の原因菌に添加すると、図のように犬猫感染症原因菌単独の時と比べて、増殖を抑制することが出来、治療応用可能なレベルであることを確認できました。

　また、新たなファージスクリーニングも行っており、最も有効なものが確定すれば、臨床試験を目指し、ゲノム解析や安定性試験などを行っていきます。なんとか犬猫感染症の新しい治療法を実現し、感染症が治らなくなる未来を防ぐために、精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。