皆様、こんにちは。

日本から教師の自殺・うつ・過労死をなくしたい!

近未来教育変革研究所、教師専門のキャリア・コーチ藤井秀一です。

 

 

もう何年も前のお話です。

セミナーで出会った人物から紹介され、ある私立学校の先生と会いました。

 

「仕事のことでとても悩んでいるようなので、彼の話を聞いてみてほしい」

その言葉の重さについて、その時、まだ十分には理解できていませんでした。

ご本人と出会って話した時、「まさかそこまで」と驚くことになるのです。

 

私よりほんの少しだけ年上の先生でした。

「何度も自殺を考えてしまいました」とおっしゃいます。

そして実際に、自殺未遂を経験していた方でした。

 

 

生徒とのささいなトラブルが拡大化、クラス全体から反発を買ったそうです。

一部の保護者がモンスター化し、学校にも執拗な抗議が繰り返されたとか。

仕事もまったく手につかなくなり、精神疾患となってしまっていました。

 

異例でしたが、初回の面談は3時間半にも及びました。

休職もせず、耐えに耐えて毎日を過ごし、パニック状態になっています。

泣きながら経緯をお話しくださり、つらい気持ちを打ち明けられました。

 

「教師の仕事を辞めたとしても、どう生きていけばいいのかわからない」

「自分のようなダメな人間には生きている資格がないのだと思います」

こうした言葉を何度も繰り返していました。

 

 

その当時の私は起業したばかりで、これほどの重いご相談は初めての体験。

今後どのように対応すべきか、あれこれ逡巡しながらお話を聞いていました。

そのようにして、とても長いお付き合いが始まることとなりました。

 

初めに取り組んだのは元のメンタルヘルスを取り戻すことです。

一時休職をお勧めし、お医者様の治療を受けながらのスタートとなりました。

当初は私の出る幕も多くありませんでしたが、推移を見守り続けることに。

アドバイスはあえて最小限にとどめることとしました。

 

数か月後、お医者様からお仕事復帰の許可が出ました。

ここからは私も本格的にかかわって業務改善のお手伝い。

まずは生徒や保護者への対応についていくつかのご提案を差し上げました。

 

 

何回にもわたる面談の中で、私はほかにもいろいろなご提案をしました。

重視したのは「やらなくてもいいことを明確にしてください」というご提案。

「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と言い続けていたからです。

 

きっと今までの遅れを取り戻したい気持ちが強かったのでしょうね。

自分にダメ出しをする人は皆、こうして自身を追い込むことに気付きません。

まじめで成長心の強い人ほど、その危険な罠に飛び込んでしまうのです。

 

我武者羅に働けば仕事の効率や成果が上がるのでしょうか?

いえいえ、決してそんなことはありません。

混沌に身を沈め続ければ、冷静な思考の整理は遠のいていくばかりです。

 

 

何度も面談を繰り返しながら、私はさまざまなノウハウをご提供しました。

 

◇仕事のムリ・ムダ・ムラをなくす方法

◇物忘れやミスをなくす方法

◇何かに着手する前に全体像を明らかにする方法

◇生徒との良好なコミュニケーションを確保する方法

◇時代背景から保護者の深層心理を読み解く方法

◇ミスやトラブルを極限まで抑制する方法

 

長い時間をかけて、『負担を減らすノウハウ』をお伝えしていったのです。

どれもこれも簡単な作業で済むものばかり、着実に実践していただけました。

「藤井さん、もう大丈夫です」とのお言葉で、ご契約が解除となりました。

 

 

それから数か月後、珍しくその先生から電話がかかってきました。

「来年度から『教頭』に昇進することとなりました!」

チームの仕事で大きな成果を収め、その功績もあり抜擢されたそうです。

 

電話から日にちを置かずに再会し、朝まで飲み明かし、語り明かしました。

その時の本当にうれしそうな笑顔を今でもよく覚えています。

笑い話ででもあるかのように「自殺しなくて良かった!」と言われたことも。

 

「あきらめるのはまだ早い・・・」

 

陳腐な言葉ですが、私たちにとっては非常に大きな意味のある言葉でした。

行動は必ず一定の成果をもたらしてくれます。

皆様にはそのことをぜひ実感していただきたいと願っています。