お世話になっております。

近未来教育変革研究所の藤井です。

 

 

年度末の繁忙の中、大変悲しい報道に接しました。

栃木・那須高原での雪崩事故。

亡くなられた生徒さん・先生に謹んで哀悼の意を表したいと思います。

 

ご遺族の皆様のご心中を思うと、おかけする言葉も見つかりません。

ただただ犠牲者のご冥福をお祈り申し上げるばかりです。

 

しかし、私としては若干の違和感も覚えております。

雪崩注意報が継続する中での雪中行動。

「防ぐことができたのではないか?」

そのように感じてしまうためです。

 

 

学校事故には自然災害も含まれます。

その際、気を付けておきたいことがあります。

『学校の管理下』では、教師に『代理監督義務』が生じています。

保護者(親権者)の監督義務を一時的に排除しているからです。

 

『学校の管理下』には5つの定義事項があります。

大まかにいうと、以下の5件となります。

 

1.授業

2.課外指導

3.休憩時間中

4.通学途上

5.上記に準ずる場合

 

※参照「災害共済給付の基準に関する規程」

(独立行政法人日本スポーツ振興センター)

 

 

今回の講習は学校団体によるものであり、『学校の管理下』と言えます。

(⇒学校行事として引率教員の指導に従い行動しているため)

代理監督者である教師陣には、代理監督義務が生じる状態です。

 

非日常の場においては、慣れない判断の連続となります。

しかし、法的または行政上の責任が変わることはありません。

「自然災害は不可抗力だ」とは言い切れない面もあるのです。

 

特に指導を受けて行動している生徒たちには責任能力がありません。

法的には「責任無能力者」として扱われる可能性があります。

(責任能力を有しない、または行使できない立場)

その分、引率教員の監督責任が大きく問われやすくなるのです。

 

 

そうした社会的な判断を横に置いたとしても、悔やまれる事態です。

7つの高校から11名の教師が参加していたと聞きました。

どのような話し合いでこの事態に至ったのかが気になります。

 

集団が大きくなると、無理や無茶が通りやすくなるもの。

子どもたちの生命を預かる身として、用心を重ねてほしかった・・・

追加される報道を目にするたび、そのような思いが強くなります。

 

栃木県教委には「事案の処理」で対応を終わらせないよう望みます。

今後の教育改善に向けて、尊い犠牲をむだにしないでほしいのです。

今回の事案から学び取れることは、決して少なくないと考えます。

 

ご関係の皆様の心の傷が、一日も早く癒される日が来ますように。

あらためて犠牲者のご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

近未来教育変革研究所

藤井秀一