子猫は頑固な偏食です。

気に入らなかったらお腹が空いても食べません。

言葉のあやではなく、本当に「死んでも食べない」のです。

 

まだ経験が浅かった頃に預かった3兄弟

 

一番大きなこの子は若干偏食はありましたが、空腹には勝てないタイプでお腹が空けばほっといても食べてくれました。

里親さんの所でも問題なくスクスクと大きくなり、巨大化するほど成長しました。

 

野良の世界では生命力のある子は生き残り、生きる気力のない子は切り捨てられます。

 

残りの2匹は野良の世界では真っ先に切り捨てられるタイプでしょう。

全く食べようとしません。お腹が空いてもエサに見向きもしません。

 

ドライフードをふやかして無理矢理口に押し込む日々です。

消化しきれずに吐いてしまうこともありましたが、他に知恵はありません。

ひたすら嫌がる子の口にフードを押し込みました。

 

一番最初に新しい家が決まったこの子は、里親さんのお宅に行って

2週間も経たないうちに亡くなってしまいました。

 

私がちゃんとご飯を食べさせるようにしていたら、今も元気でいたかも知れません。

亡くなった原因は分かりませんが、私の世話の仕方に問題があったような気がして、後悔もしたし、怖くもなりました。

 

この子は里親さんの元でも全く食べませんでした。

このままだと死んでしまうかも知れないと危惧した里親さんがSOSを出しました。

「この子を食べるようにして欲しい。絶対に死なせないで。元気にして私の元に戻して」

本来であれば、私が引き受けるべきなのでしょうが、怖くて引き受けることが出来ませんでした。

ベテランのボランティア仲間に全て丸投げしました。

 

フードに粉ミルクを混ぜてみたり

レトルトのフードを何種類も買いこんで

どれだったら食いつきがいいか試してみたり

レンジで温めてみたり

ありとあらゆる努力をしてくれて

少しずつ普通に食べられるようになりました。

 

今は里親さんの元で、とても大事にされて、元気いっぱい育っています。

 

 

頑張らなければ生きられない。

頑張り方を間違えれば失ってしまう。

私達が守ろうとしているのはそんな命です。

 

里親さんの元に辿り着いた命は、そうやって守られた命です。

 

「ペットショップで買ったら高いでしょ?」

そんな理由で譲渡会に来られる方もいらっしゃいます。

そんなに軽く受け止められたくありません。

 

どうか、重く重く、ずっしりと重く受け止めてください。

 

 

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