街を元気にする為の地域情報ポータルサイトをつくりたい！

 

 

 

合同会社WELL-BEING 5 IKASA代表社員の西山尚子と申します。

 

小学校まで笠岡で育ち中学校以降市外で生活していましたが、3年程前に母親の病状が悪化した為に笠岡にUターンしました。自分が生まれた町で何か役に立てることはないか？と思い会社を2023年4月に設立しました。私がこれから取り組む事業によって、井笠地域の5つの市町が一時的な状況ではなく、心身も社会的にも満たされた状態が継続していくことを目指すために、この社名をつけました。

 

笠岡のお店を応援したいと思い、笠岡市観光課が企画している「笠岡ぐるっと博」（飲食店を応援するスタンプラリー企画）で笠岡市の飲食店さん70店舗を全て周りました。70店舗達成した方のみに贈られる賞金、旅館宿泊券もいただきました。

 

笠岡ぐるっと博に参加することにより、たくさんの素敵なお店を知ることができ参加して良かったなと思いました。それと同時にお店の情報や地域の魅力をたくさんの方に知ってもらいたいという気持ちがでてきました。

 

 

 

 

プロジェクトを立ち上げる前は笠岡市の飲食店の情報や笠岡市の食材を使った料理の紹介などをSNSで発信していました。

 

発信するといろんな方からコメントをいただくようになりました。たくさんの方からリアクションが返ってきたのでもっと情報を発信すればさらに喜んでもらえるのでは？と思いました。そして、情報を発信することでお店側とお客様を結びつけ、それによって経済効果があると考えました。

 

個人で発信し続けていくのは限界があるのではないかと思い、ビジネスにすることを考え始めました。たまたまSNSで、地域情報プラットフォームを活用してウェブでもリアルでも地域をつなげる仕組みがあるのを見つけ、「これだ！」と思い今回のプロジェクトをしようと思いました。

 

3年前のUターンをきっかけに、自分の住んでいる町が抱えるさまざまな問題を知りました。

 

まず笠岡市の人口減少です。平成21年に55,119人だった人口が令和4年には45,282人まで減少しています。過去14年間で毎年平均で約700人ほどの方が亡くなったり転居されています。出生数はここ数年毎年200人を切っている状態です。

 

続いて高齢化率ですが65歳以上の方が35%になります。町内会なども若い方が加入せず（転居してくる人もおらず人手不足）高齢者ばかりで草刈りなどができなくなった地域もたくさんあります。

（出典　統計データ集　笠岡ホームページ：https://www.city.kasaoka.okayama.jp）

 

飲食店を営んでいる方の高齢化も進んでいます。後継がいる方もおられますが、ついでくれる人がいないので自分の代でお店を閉めることを考えている店主も多い印象でした。

 

人口が減少していくということは事業の数が減っていき、事業がなくなれば雇用も減って更なる人口減少といった悪循環に陥ります。人口減少の影響は商店だけにとどまらず、行政サービスの低下、空き家増加、町内会などのコミュニティ機能低下など更なる問題を引き起こします。以上の問題が深刻になると、地域の魅力や生活利便性の低下に繋がり人口減少を更に加速させていきます。

 

井笠地域に限らず、どの地方にも人口減少や少子高齢化の問題はあると思います。生き残れる街と生き残れない街がおそらく出てくると私は思っています。

 

私は街を維持していく上で1番大事なことは、変化を受け入れていくことだと思います。「現状維持は衰退」という言葉がありますが、正にその通りだと思っています。外部からのアクションを待つだけでなく、住民自らが時代にあわせたアクションを自らとっていく必要があると感じます。

 

例えば人口減少を少しでも抑えようと考えるならば、井笠地域外から新しい人を迎え入れなければなりません。井笠地域に「住んでみたい」「観光に行ってみたい」「お店に行ってみたい」と思ってもらえる情報発信がはたしてできているのか？仮に来てもらえたとして満足させるおもてなしができるのか？定住希望者が安心して生活できる体制は整っているのか？など受け入れる側も努力をしないといけません。

 

何もしないで理解してもらえるなんてことはないと思います。だからこそ、私たちが自ら努力し変化し続ける必要があると考えています。

 

 

これから自分自身も住み続けていくことを考えた時に「この町に戻ってきて良かったな」と思える町にしたいと思ったことと、今住んでいる方が「井笠地域に住んで良かった、幸せな生活を送れたな」と最終的に思える町にしたいと、思いました。

 

 

プロジェクトの最終ゴールは、生活の質の向上（満足度アップ）と経済的効果、人口増加、井笠地域知名度アップです。井笠地域活性化や存続のためのPR活動をしていきます。

 

 

 

 

 

地域情報ポータルサイトの運営を行います。

 

観光、生活、行政、災害情報など多様な地域情報を集約し、地域住民、観光客に対して、ネットを初めとした他媒体を通して発信して、地域情報の流通の促進を図り、地域経済、コミュニティの活性化を図ることを目的とした事業です。

 

集めた情報を発信することによって集客や活性化を期待する企業、団体、地域住民、観光客のマッチングを促進させ地域経済が強くなることが期待されます。

 

 

今回、クラウドファンディングに挑戦したのは、事業が始まる前段階に事業に共感して下さる方と接点がもてることがメリットだと感じたからです。共感して応援して下さる支援者の方々と一緒に事業を進めていく一体感や、良い意味でのプレッシャーが自分自身の成長に繋がったり、成長する事で周りにも良い影響を与えることができるようになったりといい循環が生まれるのもクラウドファンディングの魅力だと感じました。

 

クラウドファンディングで地域活性化をアピールすることによって、情報を見た方それぞれの故郷のことを少しでも考えるきっかけになって欲しいという願いもあります。

 

 

 

地域の足りないものやないことに目を向けるのではなくて、今持っているものやこの地域だからできることなどに目を向けてほしいと思っています。ポータルサイトの情報を上手く使って生活を楽しくさせ、いろんな人とコミュニケーションをとり自分らしさを見出していける場になれば嬉しいです。

 

地域活性化と聞くと何か大きなイベントや商業施設を建設など新しいものを取り入れることをイメージするかもしれませんが、定住してる方や地域に興味を持った方など街に関わる人たち一人一人の考え方や行動で充分活性化になると考えています。

 

私個人的な思いとしては自分が生まれ育った街を存続させていきたいという思いでこのプロジェクトをスタートさせましたが、街に関わる方全員が同じ思いになるというのは難しいものがあると思います。ですが、井笠地域に関わる人それぞれの幸せや喜びを発見してもらい、井笠地域のファンになってもらいたいと考えています。

 

井笠地域に関わる方それぞれの自分らしい生活スタイルや幸福の形を実現していく為のポータルサイトでありたいと考えています。

 

地域の方、自治体、地域外の方々の壁を下げて人、もの、情報それぞれが必要な時に得られるような存在でありたいとまず考えています。壁をなるべく取り払い、お互いの情報交換がストレスに感じないような体制を整えていきたいと考えています。

 

 

 最後に   
 

プロジェクトを見ていただきありがとうございます。

 

私は「自分が生まれ育った故郷をこれからも存続させていきたい！」と思い今回のプロジェクトをスタートさせました。

 

幼い頃に母親と通っていたパン屋さんや飲食店が閉店していることを知り、自分の中の思い出が一つずつ消えていってしまう寂しさみたいなものを感じました。時代の流れと言われればその通りかもしれませんが、それだけで片付けるのも少し違うと思いました。

 

この出来事は昔の思い出を失っていく寂しさと同時にいろんなことを考えるきっかけになりました。

 

私たちは日々の生活をなんとなく過ごしていますが、いつも見ている現実は当たり前のように存在しているように見えて、実は当たり前ではなくいろんな力が集まりそれが成立していたのだと気づかされました。 

 

この気付きはたくさんのことに当てはまり、私たちは目に見えないその恩恵によって生きています。その恩恵は人がつくり出してくれています。地域にもこの話があてはまると思います。

 

ここ数年「個人の時代」と言われてますが、個人で生きるという言葉は私はどうも違うような気がしています。私自身今の自分が完成するまでにたくさんの人、もの、出来事を通して自分という存在が成立しています。

 

生まれた時に遡ると、産婦人科の先生やその当時住んでいた近所の方、保育園の先生、近所の同級生、美容室や飲食店などの商業施設で働く人たち、職場の人など数えればきりがないぐらいたくさんの人が関わっています。

 

時代が個人の時代になったとしても人は完全に個にはなれないと考えています。人間関係が希薄になったとはいえ私は人は人の中で生きていくのが1番良いと考えています。

 

このポータルサイトが時代の変化によって希薄になった人間関係を繋いでいく役割をはたしてくれることをわたしは願っています。

 

井笠地域に関係している方や違う地域にお住まいの方問わず少しでも私の考えに共感していただけたら幸いです。またプロジェクトをすることで見て下さった方の何か気付きや刺激になれたら嬉しいです。

 

たくさんのご支援、メッセージお待ちしておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。