摂食嚥下障害の方へ内視鏡検査の対応できる医師・歯科医師を増やしたい

摂食嚥下障害の方へ内視鏡検査の対応できる医師・歯科医師を増やしたい

支援総額

1,660,000

目標金額 1,500,000円

支援者
62人
募集終了日
2024年4月26日

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プロジェクト本文

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摂食嚥下障害とは

 

ページをご覧いただき、ありがとうございます。医療法人鶴岡クリニックの森崎重規と申します。

 

私は、地域で在宅診療に取り組んでいる歯科医師です。

 

在宅で療養されておられる患者さんの歯科診療は、外来でよく見られる単に歯や入れ歯の治療に加え、生活を維持するためのさまざまな視点を持って、医療の提供を行っていかなければいけません。

 

歯科の場合、特にさまざまな疾病から、口から食べることを断念している患者さんの相談を受けることが多くなりました。このようなケースは、歯科単独での診査・診断治療では、対応しきれません。医師、看護師、管理栄養士、言語聴覚士、歯科衛生士、介護支援専門員などの、介護の関連職、家族とともに協働が必要です。

 

しかしながら、まだまだ多くの介護現場で、摂食嚥下障害*については、多職種の連携が不十分であり、残念ながら専門的な診査・診断がなされないまま、ミキサー食やとろみをつけるなどの食事の形態のみで対応されていることが少なくありません

 

医師・歯科医師が、摂食嚥下障害についての初期段階での、早期の診断と食事介助のスキルの指示・サポートができれば、必然と連携が図れる機会が多くなるはずです。

 

このような思いから、5年前より嚥下内視鏡ができる医師・歯科医師を増やすきっかけとして、実習用マネキンの製作を考えるようになりました。歯科は、もともとレジン(樹脂等)を用いた歯科治療や、シリコンによる印象(型取り)に触れているため、歯科材料や市販の樹脂材料からマネキンの原型をつくることができました。既に、当院ではこの原型となるマネキンを用いた研修を行っています。

 

*摂食嚥下障害とは

食べること・飲み込むことの障害で、食事や水分などがうまく食べられない・飲み込めないような状態をいいます。口から食べられなくなると、中心静脈栄養や胃瘻などのように、口以外から栄養摂取することになります。

 

最近では胃瘻からの栄養をもとに、可能な範囲で口から食べる楽しみを維持したり、口から食べる訓練を行う人もいます。しかし、中には胃瘻から栄養をとる選択をしたあと、口から食べることを一切諦める人もいます。いつまでも口で咀嚼し味わい、楽しむことを維持していくためにはそれを支える、医療介護の連携とマンパワーが必要です。今回の企画が、摂食嚥下障害の患者さんの診察を積極的に行う医師・歯科医師を増やすきっかけになれば幸いです。

 

 

 

嚥下内視鏡検査が、もっと広く行われれば、
食事を通し、多くの患者さんのQOLの維持・向上に貢献できるはず

 

在宅医療に取り組む医師・歯科医師は、少しずつ増えていますが、これを利用するすべての要介護高齢者にとって、楽しみである食環境を維持することや栄養管理は、欠かせません。専門的に取り組める訪問看護師、言語聴覚士を含むリハ職、歯科衛生士、管理栄養士は増えています。在宅医療の中で、摂食嚥下障害を専門外とせず、知識と情報を共有し積極的に摂食嚥下障害を、共に取り組んでいただける医師・歯科医師がもっと必要と、日々活動する中で感じております。

 

また、たとえ胃瘻になっても、人として、いつまでも口で咀嚼して味わって食べる楽しみは、諦めたくありません。昨今、多くの医療従事者や介護の方、摂食嚥下障害の方が、いつまでも口から食べられるよう取り組んでいますが、まだまだマンパワーが足りていません。

 

他にも、数年間におよぶ、コロナの感染拡大が多くの高齢者の口をマスクで覆うきっかけをつくりました。マスクで覆われた口の中を積極的に管理する機会が少なくなり、介護の現場では、口腔の汚染、口腔機能の低下、摂食嚥下障害への対応は、後回しにされつつあります。日々、誤嚥性肺炎や窒息事故がさまざまな場面でTVやSNSで話題になりますが、こんな時期だからこそ口腔の管理、安全な食環境の維持に目を向けなければいけません。

 

多くの医師・歯科医師によって嚥下内視鏡検査が、もっと広く行われれば、食事を通し、多くの患者さんのQOLの維持・向上に貢献できると思います。そこで、嚥下内視鏡操作のスキルだけでなく、医学教育では従来から行われているOSCE(基本的臨床能力試験)をイメージし、嚥下障害の病態を模した実践的な実習ができるマネキンを製作したいと考えました。

 

これには、専門医師の協力が欠かせませんが、作製当初から耳鼻咽喉科医師にもご協力をいただくことができております。マネキンの原型はほぼ完成し、マネキンの特性について現在のところ特許申請中です。今後、3Dデータを基に樹脂加工やモデル作製の専門的企業にご協力いただき、いくつもの試作を経て多くの医師・歯科医師のもとに届けられるようなマネキンの完成をめざしたいと考えております。

 

摂食嚥下障害患者さんの病態を模したマネキンをつくるプロジェクトは、マネキンの完成はもちろんのこと、入院中に、日ごろ行われている病院での摂食嚥下の取り組みにとどまらず、退院後の生活の場でも、摂食嚥下障害に対する対応が求められていることを知っていただきたいと思っています。今回のクラウドファンディングが、そのきっかけとなることを期待しております。

 

 

 

プロジェクトの内容

 

今回のプロジェクトでは、嚥下障害の病態を模した実践的な実習ができるマネキンの製作を目指します。

 

樹脂加工・モデル作製の専門企業と試作品を元に、3Dデータ化し、製作を進めます。原型となるモデルが完成しているものの、それを3Dデータ化するには、原型モデルのコピーを製作する必要があります。これを専門企業に第一段階の試作モデルを進めていただき、データ化した上で完成を目指します。

 

当該マネキンは、嚥下障害の病態をカスタマイズできるパーツに取り替えられる特性を持っているため、この部分での細かな試作も複雑な手順を踏んで、完成をめざすことになります。単純な実習マネキンの製作ではなく、カスタマイズできるところから製作費用がかかってしまうため、クラウドファンディングでのお力添えを賜りたいと考えました。

 

 

 

プロジェクトの展望・ビジョン

 

今回のプロジェクトで、医学教育だけでなく、すでに臨床で摂食嚥下障害の方に接しておられる指導的立場の専門医師・歯科医師が卒後医師・歯科医師の研修・教育の一助として、役立てていただけるような嚥下内視鏡実習用マネキンとして、クオリティの高いマネキンが作製できましたら、多くの研修施設へ届けられるよう、量産を目指して企画していきたいと考えます。

 

摂食嚥下障害に携わる医療者が増え、患者さんや要介護高齢者の方、障がい児/者の方がいつまでも口から食べる楽しみを持ち続け、QOLの維持・向上に繋がることを期待したいです。

 

今回のプロジェクトは、その実現に向けた大切な第一歩となります。どうか温かいご支援のほど、よろしくお願いいたします。

 

プロジェクト実行責任者:
森崎重規(医療法人鶴岡クリニック)
プロジェクト実施完了日:
2024年7月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

鶴岡クリニックが、3Dモデル作製会社へマネキン作製を依頼し、試作品を経て完成を目指します。いただいたご支援金については、その制作費用として、大切に活用させていただきます。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
必要金額と目標金額の差額については、自己資金にて補填します。

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リターン

3,000+システム利用料


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お気持ちコース

・感謝のメール

申込数
10
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年12月

10,000+システム利用料


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応援コース

・感謝のメール
・販売チラシorリーフレットへ、支援者様としてお名前掲載

今後、モデルの量産に入りましたら、お名前の入ったチラシまたはリーフレット案を添付送信させていただきます。

申込数
30
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年8月

3,000+システム利用料


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お気持ちコース

・感謝のメール

申込数
10
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年12月

10,000+システム利用料


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応援コース

・感謝のメール
・販売チラシorリーフレットへ、支援者様としてお名前掲載

今後、モデルの量産に入りましたら、お名前の入ったチラシまたはリーフレット案を添付送信させていただきます。

申込数
30
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年8月
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