プロジェクト概要

三鷹にあるナースと暮らすシェアハウス さくまの家。がん患者や認知症の方を受け入れ、家族同然に暮らしてきたこの場所の存続に向けて、力を貸してください

 

初めまして、三鷹市でさくまの家を運営している佐久間洋子です。看護師になって30年以上、病院・施設・訪問介護を経験し、現在は在宅医療を行っています。一軒家を借りて、医療処置対応型シェアハウスとして運営し、5名の患者さんたちと一緒に暮らしています。

 

2013年1月から始め、これまで一緒に暮らしてきた方は50名程。がんの方や認知症の方などさまざまで、時には看取りまでしてきました。入居者の方々はもちろん、その家族の方たちとも交流しながら、もう一つの家のような場所として普通の生活を送っていただいています。

 

しかし先日、行政と消防から「この状況は有料老人ホームなので届け出を出してください」「届け出を出していただくには消防設備を整えてください」と指導が入りました。

 

もともと利益をたくさん上げるためにやってきたわけではないので、突然言われた消防設備の工事費用400万円なんてすぐに用意できません。しかし、今いる方々に「続けられないので出ていってください」なんて言えません。そんななか知ったのがこのクラウドファンディングです。入居者の方々がこれからも安心していられる場所 さくまの家を続けていくためにも、どうかみなさまご協力をお願いいたします。

 

認知証で全介助のおばあちゃん。その他にもさまざまな入居者さんを受けて入れています

 

地域の方にとっての駆け込み寺のように。これまで50名程の方を受け入れてきました

 

さくまの家は、2013年にスタートしました。きっかけは父親と姉の死。特に姉の死です。姉は集中治療室の中で息をひきとりました。もっと一緒にいたい!それが無理なら私が身代わりになりたい!そこまで思いましたが、そんなことはできません。

 

その後「何をして生きていこうか?」呆然としながら思い浮かんできたのは、病気を抱えた方でも、最後の最後まで自然体で暮らせる場所を作っていきたいな、ということでした。

 

そうやって始まったのがさくまの家です。これまで50名程の方を受け入れてきました。がんの方、認知症の方、褥瘡(じゅくそう)・神経難病・脳血管障害・自殺未遂・虐待・精神病の方々など。そして20名程の方の看取りもしました。

 

地域にとって、駆け込み寺のような存在になっています。しかし、私にも受け入れられる人数に限界があるので、お断りしてしまった方が今までに5名います。空いているか?と聞かれただけの方は何名いたのか、それはもう数えられないほどです。

 

防寒対策ばっちりにして、入居者さんと一緒に初詣

 

今では多くの方から相談を受けるようになりましたが……

 

さくまの家のスタートは簡単ではありませんでした。階段昇降機を設置したり、家電を買い揃えたり、賃貸契約なども合わせると300万円ほどかかりました。貯えも尽き、一時的にカードローンで借りたり、生命保険から借金をしたり、アルバイトなどもしました。現在は母の協力もあり、返済しましたが、母へはまだお返しができていません。

 

5名の入居者を集めるのもとても大変でしたが、5名を維持し続けるのもとても大変です。ご家族の事情や意向で出ていかれる方もいれば、亡くなる方もいらっしゃいます。続けて3名出て行かれた時には、入居者の様子を見ながら、病院へアルバイトに行ったこともありました。しかし、入居者の容体もあり、突然休まなければならないことも。

 

また、金銭的な面以外にも、入居者のご家族との認識の違いや、食事の提供方法など、これまで看護師をずっとやってきたとは言っても、思った以上に大変なことはたくさんありました。

 

スタートの時につけた階段昇降機。さまざまな方を受け入れるためにも必要不可欠です

 

最初の長期滞在予定の方とは、本当の家族のようになれたかな

 

しかし、辛いことばかりではありません。85歳の男性入居者の話です。この方はさくまの家がオープンして最初の長期滞在の方でした。認知症で、血尿もひどく、加えて入院中に口から栄養とるのは難しいと判断され、点滴をしていた人でした。

 

ヘルパー会社の人から紹介されたと、さくまの家にご連絡がきました。理由を聞くと、梅干しとお粥を食べれば元気になる!と主張する奥様と病院が対立し、どうにかならないかと別の方法を探していたからでした。そんな事情もありながら、さくまの家に到着してベッドに移動してもらい、まずはお会いできてのお茶をどうぞとお出ししたところ、あっさりと飲んでくれました。びっくり!それからというもの、病院では点滴暮らしだったこの方は、亡くなる1週間前までの7か月間普通に食事をしていました。きっと、病院独特の雰囲気による緊張から解放してあげることや本人の意思を大事にした対応がこの方には必要だったんだなと思いました。

 

お元気な時から人生を楽しむことを大事にしていた彼。安静にして、我慢して何の意味がある?と。入浴や散歩、彼が好きなことを最後まで続けていました。そして、亡くなる7日前の夕方「疲れたよ」と、一言。それからご飯も食べなくなりました、彼は穏やかに亡くなっていきました。

 

亡くなったのち、「疲れたよ」の話を奥様にしたところ、「そんなことを言ったんですね。佐久間さんは、ほんとの家族になってくれたんですね」と言ってくれました。家族にしか言わないような言葉を残していった彼のことは今でも忘れられません。そして、私がやっていることは間違っていないと思えた出来事でした。

 

家庭菜園も!入居者さんがイキイキする瞬間を提供するのが私たちの役目です

 

行政・消防の指導を乗り越えて、新生「さくまの家」として生まれ変わります

 

この場所を続けていくためにも、行政や消防からの指導に従う他ありません。必要な工事は、通報装置とスプリンクラーの設置です。工事は居室の天井に穴を空けて、水道管を通してなどの作業になりますが、入居中の方には部屋を移動していただいたり、デイサービスに行っている時間を見計らって工事を進めていけば、一時的に別の場所で生活してもらったりする必要はありません。

 

急な環境変化がカラダや気持ちに与える影響は小さくないため、ちゃんと考慮した上で進めていく予定です。着工は2018年1月を予定していて、工事期間は10日程度で終了すると、業者さんは言っていました。工事以外にも法人化や有料老人ホームとしての届け出を出します。そして、2018年4月の中頃には、工事も完了し、行政からの認可も得て、新生「さくまの家」として出発します。

 

さくまの家 新たな一歩を踏み出そうとしています!

 

病気の方であっても最期までその人らしく。それを見守る地域の在り方。すぐは実現できないけれど、一歩ずつ近づいていきたい

 

私がさくまの家を続けたいと思うのは、とにもかくにも、その方の個性や自由を大事に生きて欲しいという思いが強いからです。施設や病院にいるときよりも、やっぱり家にいるときの方が良い顔をする方が多いと思います。ただ長く生き続けるために、決められた生活をするよりも、その方らしい生き方を望む人は多くいらっしゃいます。

 

そしてもうひとつは、地域でそのような方々を見守ることがもっとできれば良いと思っています。例えば、さくまの家では、週一回、近所の方が家に来てご飯を食べる機会があります。近所の方と入居者の交流、時には最期が近い方がリビングで寝てたりすると、「あんまり具合が良くなさそうだね」と近所の方が体をさすったりすることあります。

 

病院や施設のように、ある種隔離されたように感じてしまう場所ではなく、生活に溶け込んで、自然と助け合える、支え合える場所になっていけば最高だなと思っています。それを実現するのが、医療従事者がちゃんといながらも、普通の住宅地の中にある普通の一軒家である、ここ「さくまの家」なのです。そんな場所がひとつでも増えていけるように、まずはこの家を守っていきたいと思っています。

 

どうかみなさん、継続の一歩、応援よろしくお願いいたします。

 

さくまの家。地域の方々と一緒にずっと続けていきたい

 

◇◆◇ご支援金の使用用途◇◆◇

みなさまからいただいたご支援金400万円は、通報装置、スプリンクラーの設置にかかる工事費用およびリターン準備・Readyforへの手数料などに充てさせていただきます。

みなさまの大事なご支援で、新生 さくまの家 として生まれ変わり、これからももっともっと多くの人を救っていきたいです!

 


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