
支援総額
目標金額 10,000,000円
- 支援者
- 623人
- 募集終了日
- 2021年2月26日
ここくの意味 〜東日本大震災からの高千穂〜
古代大豆、麻尻大豆に出会ったのは東日本大震災のすぐあとでした。
私は原発が爆発したのを見て、2011年3月18日宮崎に避難してきました。当時は避難ラッシュで飛行機の予約が全然とれませんでしたが、朝一の便だけがかろうじてとれたのを覚えています。2歳の娘と5歳の息子を連れて慌てて飛び出し、とにかく遠くに逃げようと宮崎にやってきました。
当時首都圏に住んでいた私が経験したのは、津波や地震、放射能よりも、システムダウンのおそろしさ。
電車が止まり都会に閉じ込められて家に帰れなくなった人たち、電気や水道などのライフラインの危機、そして買い占めにより食料が消えたがらんどうの棚。スーパーはもちろん、コンビニにもドラッグストアにも、どこに足を運んでもガラガラの棚棚棚・・・
帰りたくても帰れない。 電気を止められたら何もできない。 お金はもっているのに食べものがない。お金は食べられない・・・
宮崎に避難して入ったスーパーで、食べものがたくさん並んでいる光景を見て、安堵感や自分の情けなさや、いろんな想いで涙が溢れてきたのを覚えています。
農業をしようと思ったのは震災のずっと前でしたが、この経験から、より一層「自分の食べ物は自分で作れるようになりたい」と思うようになったのです。
それから宮崎に移住することに決め、農業をはじめ、自分で育てたお米、自分で作った麦・大豆で自分で仕込んだお味噌、自分で育てた野菜・・・ついに「自分づくし」の夕食を3年後につくることができました。
ところが。
確かに自分で作りました。けれど、ここに至るまで道のりを思うとそうでもないのです。農業を教えてくれた先生、畑を世話してくれた地区の先輩、よそ者の私に快く貸してくれた地主さん、タネを分けてくれたおばあちゃん、塩をつくってくれた平田さん、加工場を貸してくれた鈴木さん・・数え上げたらきりがないほどたくさんの人のおかげでこの夕食ができています。

きっと震災の時私に足りなかったのは「自分でつくれないこと」ではなく、「つくる人との関係」だったんじゃないか?
「自給自足」という言葉にかつてはとても憧れました。でもそれを後押ししていたのは買い占めと同じく「自分さえよければいい」という個人主義と、「こんなに私は自分で作れる」という他人への優越感。
・・・どうやら便利な社会システムの基本になっている徹底的な個人主義のうえに成り立っていた「自給自足」だったようです。
誰の世話にもならず、自分ひとりで完結する「個」の自給自足。しかしやってみればわかるように、それは幻想でしかありません。どこまでいっても、人は一人では生きていけない・・・
「個の時代」に別れを告げて。
「個」と「個」が手をたずさえていくように。
「ここく」にはそんな意味も込められています。
古代大豆を探していた頃の私はまだ震災後のショックの中。そこから見た高千穂の景色はあまりにやさしくて、豊かで。
美しい自然や人と人の関わりに感動するだけでなく、斜面を棚田にして米をつくる姿はとても人間らしく、たくましくも見えました。
おだやかな春の日。古代大豆の種をわけてもらうため、再び高千穂の土呂久へむかいます。
(つづく)
リターン
5,000円

サンプル支援A|ごはん豆+コンセプトブック
古代大豆を水戻しなしで白米と炊くだけで手軽に食べられる「ごはん豆」サンプル(2合分)と、古代大豆に出会った物語を収めたコンセプトブックを郵送でお送りいたします。
<お送りするもの>
・ごはん豆(2合分)
・コンセプトブック(14P)
・お礼状、ごはん豆の食べ方
- 申込数
- 28
- 在庫数
- 1971
- 発送完了予定月
- 2021年4月
5,000円

食べて応援A|プレゼントにも最適!ここく全商品サンプルセット
ここくの全商品のサンプルが楽しめるだけでなく、贈答用としても使用できる箱入り(包装付き)セットです。
<お送りするもの>
・コンセプトブック
・本染手拭い
・お礼状
・ごはん豆(コリコリ香ばし豆ごはん:2合分)
・ごはん麦(プチプチ麦ごはん:2合分)
・きょうははんなりお豆はん(ほんのりピンクの古代黒豆ごはん:2合分)
・むかし麦茶(出がらしも食べられるピンク色麦茶:2リッター分)
・古代大豆で仕込んだ麦味噌(全て自社原料・無添加仕込:100g)
・沖の潮 (自社製造・沖の海水→平釜薪炊き:30g)
・大麦粉(ホワイトソースの素:30g)
- 申込数
- 468
- 在庫数
- 531
- 発送完了予定月
- 2021年4月
5,000円

サンプル支援A|ごはん豆+コンセプトブック
古代大豆を水戻しなしで白米と炊くだけで手軽に食べられる「ごはん豆」サンプル(2合分)と、古代大豆に出会った物語を収めたコンセプトブックを郵送でお送りいたします。
<お送りするもの>
・ごはん豆(2合分)
・コンセプトブック(14P)
・お礼状、ごはん豆の食べ方
- 申込数
- 28
- 在庫数
- 1971
- 発送完了予定月
- 2021年4月
5,000円

食べて応援A|プレゼントにも最適!ここく全商品サンプルセット
ここくの全商品のサンプルが楽しめるだけでなく、贈答用としても使用できる箱入り(包装付き)セットです。
<お送りするもの>
・コンセプトブック
・本染手拭い
・お礼状
・ごはん豆(コリコリ香ばし豆ごはん:2合分)
・ごはん麦(プチプチ麦ごはん:2合分)
・きょうははんなりお豆はん(ほんのりピンクの古代黒豆ごはん:2合分)
・むかし麦茶(出がらしも食べられるピンク色麦茶:2リッター分)
・古代大豆で仕込んだ麦味噌(全て自社原料・無添加仕込:100g)
・沖の潮 (自社製造・沖の海水→平釜薪炊き:30g)
・大麦粉(ホワイトソースの素:30g)
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