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私が今のところに引っ越してくる前に住んでいた場所の話です。幹線道路も近かったですし、交通量もかなり多かったですが、生活道路の方は細い道が入り組んでいて、そこも車の往来がそこそこありました。その道路を挟んで所狭しと住宅やワンルームのようなアパートが立ち並んでいるのですが、そのアパート1室で内外出入り自由で猫に餌やりをしているご老人がいました。勇気を振り絞り、「去勢不妊はなさってますか？」と笑顔でお尋ねし、「よろしければお手伝いさせて頂けませんか。」と申し上げたところお断りされました。「関係ないよ」。

「車の往来もありますし、できれば室内で飼育できませんか。」「本当に関係ないよ。何の話？」ととりつくしまがない、という会話になり、私は「自分が勝手にやろう」とTNRを始めたところ、物見高に現れたのは洋猫混血の美形な雌猫ばかり（三毛やさびっぽい模様が多かったし、皆華奢だった）。誰も捕獲になどに騙される雰囲気はありません。雌って…なんじゃ？？こんなに用心深いの？しかも雌こそ、TNRしないとどんどん増えます。ご近所に聞いたところ何匹も交通事故でその道路で轢かれて死んでいる、とのことでした。私がねを上げてしまい、先輩に泣きつき何匹かTNRしてもらえましたが結局その老人が「自分が飼っている猫に勝手な真似したら訴える」と言われ、通常、先輩はそんな言葉にひるむ人ではないのですが、「雌は一通り終わったし、あまりごり押ししても良くないだろう」ということでその現場はいったん退却となったようです。先輩すみませんでした…。実は当時その現場から2匹かなり体調の悪い猫を保護し、母に預けました。大そう大事にしているのですっかり体調を持ち直しましたが…その後他の猫はどうしたのか、その老人はいまはかなりのお歳なはずなので、現場自体どうなったのか…と思います。

地域猫活動をする姿勢としては全然だめな姿勢です（先輩に丸投げとか）。今更ですが、この場をお借りして謝ります。

★そこで保護したのはこの子達