猟シーズンが始まった今、捨てられる鳥猟犬を救いたい！

 

愛犬ダルメシアンが要介護になる兆候が見られた為、犬の介護を検索している時、偶然CACIでの介護動画を見て、胸が熱くなったのを今でも覚えています。

その時はセッターと言う犬種も知らず、漠然と「なんて言う犬種かなぁ〜？ダルメシアンの毛が長いバージョンみたい…』との印象でしたが、その後何度か偶然セッターの動画や画像を目にし、いつしか「もし次に飼うなら毛の長いセッターがいいなぁ」と思う様になっていました。

 

 

幼い頃から、犬と共に育って来ましたが

一度もペットショップから犬を購入したことはありません。

知人や親戚から譲り受けたり、迷子犬や保健所に連れて行かれる直前だったダルメシアンなど、途切れる事なく犬との生活をしていました。

 

約1年間のダルメシアンの介護生活を終え、その後ペットロスに陥りました。

気になり始めたセッターや保護団体をネットサーフィンしながら気を紛らわせていました。

多くの保護団体が有りましたが、何か不透明な所が多い団体も少なくなく、中々一歩を踏み出せないでいました。

 

そんな中CACIのHPにたどり着いた時、偶然にも以前視聴した介護動画のCACIだった事に気づいたのです。以来ずっとブログやHPをチェックする様なりました。

CACIは本当に1頭1頭を大切に、その子に合ったケアや接し方、リトレーニングを丁寧にされていて、金子さんの考え方に共感を持ち心底惚れました。（笑）

今度犬を迎えるなら是非CACIからと強く思う様になったのです。

 

ある時、CACIのブログでドッグトレーナー星野先生のセミナーが開催されることを知り、参加することにしました。

自宅の京都から市川まで、少々遠方ではありますが、全く気になりませんでした。

そこで初めて金子さんにお会いしたのです。

連絡を取り始め、次のセミナーの前日に千葉入りしお散歩ボランティアを体験させていただくことができました。

聞こえ良く言うと、「保護活動、鳥猟犬とはなんぞや」を学ぶため！

でも内心は、ペットロスだった私は『犬に触れたい!!　一緒に散歩がしたい‼』との下心がありました（笑）

お散歩ボランティアで本当に貴重な経験、勉強をさせて貰いました。

その後、何度かお散歩ボランティアに通い、「里親になりたいです」と申し出ました。

私の希望は、セッターで体の大きな男の子💛

 

 

2015年のお正月休みにシェルターに向かうと、新年のご挨拶もそこそこに金子さんが「逢わせたい子が居るの」と、ケージから出してくれた子がなんとも小さな女の子でした。初っ端に出た言葉が『ちっちゃ‼』（笑）。

それがRukaとの出逢いでした。

 

 

2月からRukaとの生活が始まりました。

歴代ほぼ男の子を飼っていたので、なぜか照れくさい様な何とも言えない気持ちでした（笑）

Rukaは本当に優しくて大人しくて（家の中では）女の子女の子した子です。

でも、やはり鳥猟犬。お散歩の時にハトやカモを見つけると動いてくれません。

 

 

他の犬種には無い動きや発見が沢山あり、近所を歩くだけでもわくわくします。

Rukaのお陰で、今まで行った事のなかった近所を散策したり、休みの日は朝から山登りをしたり、いつも気が付けば3時間のお散歩もザラです。…本当に楽しく歩き回って居ます。（笑）

Rukaが来て1年半位は毎週ドッグランで他の子達と遊び、犬種限らず本当に色んな犬友が出来ました。

 

 

けれども有る時から他の子と遊ばなくなり、車を追いかけ競争しているかの様になり･･･勿論私の声も届かずでした。

丁度その頃、犬友のお誘いでFT練習会に参加する機会がありました。

そしてRukaが嬉々とフィールドを走る姿（チェックリード付きですが）を見て、私は判ったのです。彼女の求めていることが！

 

 

その時の目の輝きや走る姿、鳥を見つけた時の微動だにしない綺麗なポイントの姿勢。全てが本当に美しく輝いていました。

勿論、今迄も山や海、川遊びドッグランでも全身で楽しいを表現してくれて居ましたが、やはり目の輝き美しさはここに有ると確信した1日でした。

 

 

それからFTのトレーニングを受けるようになり、Rukaの輝きは一層増してきました。

京都から師匠の住む岐阜まで、せっせと通っています。

 

 

鳥猟犬が持つはっきりとしたオンオフ。

カッコ良さとお茶目で可愛いが混在するのも、また魅力です。

 

 

家の中では、Rukaのいたずら心で笑わせてくれます。

私が2階に居ると、階段や廊下を忍足で上がって来て、

部屋の入り口から猛ダッシュで入って来て私を驚かそうとしてみたり、

 

私が寝ていると、首と枕の隙間に細長いマズルを滑り込ませ、

グイッと起こされたり、

Rukaなりに色々と考え、企んでいる姿が可愛くてたまりません。

 

 

いつも側に居てくれ優しい眼差しで見つめてくれるRuka

ドライブ好きでトレッキングや川遊び、

 

 

そして私の大好きな海でも一緒になって楽しんでくれるRuka。

最高のパートナーです。

おかげで、全国に友達ができました。

 

 

そんなRukaに一時期、兄弟ができました。リンです。

気が強く、わがままで、おデブなおばあちゃん（6kg💦）マルチーズ。

 

諸事情で飼えなくなり、保護団体で里親さんを見つけて貰えないかと知人から母に相談が入ったのです。

14歳で、お腹にちょっと出来物が･･との説明でした。

どう考えても、譲渡は無理そうに思え、母に

『長くても後2.3年…だったら我が家で看取れば良いやん…』

と話し、引き取ることにしたのです。

 

 

「ちょっとの出来物」は、巨大な3瘤でした・・。

しかも変な咳をしています。

速攻、動物病院で受診すると、咳は心臓弁膜症が原因でした。

リンは14年間、何の躾もされませんでした。

好きな時に好きなだけビ●ワンフードを食べ

自由気ままに暮らしていました。

 

 

リンのお陰で笑いの種類が増えました。

一生懸命だったリンでした。

おデブちゃんなのに機敏な動きで、足も速いのです。

ご飯の時、Rukaにお手をしてたら、

スタスタとリンが来てRukaより先にお手をしたり、

 

Rukaがご飯を食べてる時に、

平気でRukaの足の下を潜ってきたり…。

 

我が家に来て半年たった、クリスマスの12月25日、リンは虹の橋を渡りました。

 

 

もっと早くお腹の腫瘍をどうにかしてあげて欲しかった。

もっと早く心臓弁膜症の事も気付いてあげて欲しかった。

もっと早くうちの子になっていたら…。

いろいろ考えると不憫でなりません。

 

 

犬は人がいてこそ、生きていける動物です。

だからこそ、最低限の躾や生活習慣を整えることは、飼い主の責任です。

”可愛い”だけで、犬の意志で生活することは、犬も人も不幸になると思っています。

短かったけど、凄く楽しかった・・。ありがとう、リン。

 

 

「貴女は良い所に引き取られ幸せね〜」とよくRukaは言われていますが

私がいっぱい幸せを貰っています。

こんな素晴らしい子達が、健やかに生きていけるような社会になって欲しい・・。

病気になったら適切な医療を受けさせ、

人と快適に過ごすために、必要最低限の躾を施し

お互いストレスのない、楽しい日々を紡いでほしい・・。

 

 

沢山の鳥猟犬の命を救って下さっているCACI

Rukaを託してくださった金子さんはじめ、

ボラの皆さまには本当に感謝しています。

微力ですが私はこれからもずーっとCACIを応援します。

 

捨てられる鳥猟犬が居なくなり

1頭でも多くのガンドッグの幸せに繋がる事を心から願っています｡

 

 

（京都市　福谷様）

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