プロジェクト概要

プロジェクトの終了が報告されました

 

たくさんのご支援、ありがとうございます。(0908 追記)

 

昨日、任が最後に帰国し、今年度の第一回の渡航が終了しました。 今回の渡航では、様々な方々に出会い、ASHA fusionの可能性を広げることができました。

 

ASHA fusionの導入をぜひに、と言ってくださった機関もあり、今後Trishuli病院と平行して議論を進めていきたいと思います。 当面は、皆様からのご支援のうち、Trishuli病院におけるプロジェクトでの使用分の残りは、

 

・Dhulikhel Hospitalの地方の分院における導入

・遠隔医療における情報共有手段としての導入 に当てさせていただきたいと思います。

 

いずれも、本院・遠隔地用のPC・タブレット・プリンター(1セット約4万ほど)が必要になるため、その購入費や、それに伴い負担が増える現地事務局の運営費に充当致します。

 

 

医療情報をデータベース化できるソフトウェア”ASHA fusion”で
医療従事者の負担を軽減し、多くの患者さんに医療を届けます!

 

 

はじめまして!ASHA Nepal Projectのサッキャ・サンディープです。日本で医師として勤務する傍ら、東京大学大学院の修士課程に在籍しています。ASHA Nepal Projectは、ITの力でネパールの地方部へよりよい医療を提供するために活動している有志のメンバーで構成されています。
 
ネパール大震災以後、ネパールには多くの医療支援が入りました。しかし、ネパールの地方部では全くと言っていいほどIT化が進んでおらず、カルテは紙に手書きです。カルテは患者さんが持ち帰るので、医師の手元にはほとんど記録が残りません。後で見返せる情報がほとんど無く、あっても見返すのが大変です。それによって、患者さんの経過を振り返る、地域の医療ニーズを把握するなど、医療にとって必要なことがなかなかできていないのです。

 

私たちは、この問題を解決する画期的なソフトウェア”ASHA fusion”を開発しました。タブレットやスマートフォン、PCを利用して患者さんの医療情報をデータベース上で管理できるソフトウェアです。

 

2016年3月にはネパール現地に行き、試作版を医療キャンプや病院で使用しました。看護師からは、使いやすいとの声をいただき、また医師からは使いやすいだけでなく、出てきた統計データからその地域特有の症状が分かって良かったとコメントもいただきました。しかし、これからさらに彼らと議論を深め、使用してもらい、共に改良していく必要があります。

 

ネパールの方々に本当に使えるサービスをお届けするため、現地に渡航する資金や、機材の購入費が必要です。現在、131万円の費用が不足しており、今回クラウドファンディングへ挑戦するに至りました。ネパールの医療をより良いものにするため、ご支援、ご協力をお願い致します!

 

 

ASHA Nepal Projectのサッキャ・サンディープです。

 

2015年4月25日、ネパールを襲った大地震――。
地方部では深刻な医者・看護師不足が起こっていました。

 

大学院が始まってすぐの2015年4月24日、私は、大学院の懇親会で偶然大学院の同級生、任喜史(にんよしふみ)の向かいに座りました。任は大学の卒論でネパールの医療について書いたこともあり、盛り上がっていたのですが…

 

それから24時間も経たない、2015年4月25日。私の故郷、ネパールを大地震が襲いました。

 

ネパールでは建物の倒壊、雪崩、土砂災害などにより甚大な被害が発生しました。

 

震災から1年以上が経ちますが、完全な復興への道のりはまだまだ険しいのが現状です。

 

そこで何かできないかと機会を探し、私たちはネパールに一時帰国して、被災地診療の活動に参加しました。その時訪れたのは、私が4年ぶりに村に来た医者だという、山間部の村でした。

 

この時点では私たちも医療行為を行えるし、私たちだけでなく世界中の多くのNGOなどが医療を届けようと訪問してくれていました。でも私たちも、今支援している人たちも、ずっとここにいられるわけではありません。地震が落ち着いたら、また医療のない場所に戻ってしまうのではないか。地震の直後だけではなく、もっと根本的な問題を何とかできないだろうかと2人で考えました。

 

カトマンズに戻ると、
私たちが同行したNGOの山積みの支援記録が残されていました。

 

残された山積みの支援記録。

 

首都・カトマンズに戻ると診療を受けた多くの患者さんの支援記録やカルテが残されていました。多くは紙ベースで、どれがだれを支援したものかも判別がつきづらい、そんな課題が私たちを待っていました。

 

ネパールの地方では、一つの医療機関や医療者が継続的に診察することほとんどありません。一度きりの訪問診察が多く、患者さんが診察に来ても、以前どんな病気をしたか、その地域ではどんな病気が多いのかも全くわからないのです。そして、どこにどんな患者さんがいて、どんなことが必要なのかも把握できません、だからこそ、単発でいろんな村を回る訪問診察が続いていて、継続的な医療提供、個別の医療支援に繋がっていかないのです。

 

医療情報が整理されておらず、活用されないのであれば記録をする労力が無駄になってしまうのではないか。患者もせっかくの治療を受けても、同じ説明を繰り返すことになるのではないか。

 

そうであれば必要な医療資源をしっかりと確かめて、継続的に医療を提供できる基盤を作れば、もっと村の人々が継続的に医療を受けられるのではないか。

 

私たちはそう考えました。そこで、私たちはその状況にストップをかけたいという想いで、医療情報をデータベース化できるツールを作ろうと決めました。

 

大学院で看護師、臨床心理士研修生、そしてソフトウェアを作るエンジニアに声をかけました。専門は関係なく、今自分たちが持っているもので、少しでも人の役に立ちたい、そう考える6人が集まりました。それが、ASHA Nepal Projectチームです。

 

昨年10月から半年間、私たちは議論に議論を重ねて、1つのソフトウェアを作り上げました。それが、医療情報をデータベース化できるソフトウェア”ASHA fusion”です。

 

医療情報をデータベース化できるソフトウェア
”ASHA fusion”の具体的な特徴

 

私たちが開発している”ASHA fusion”は、ネパール地方部における医療現場の問題を解決する、画期的なソフトウェアです。
 

1.無料

タダです!なるべく多くの人に使ってもらいたいと考えています!

 

2.幅広く使ってもらえるソフトウェア

ASHA fusionは医師・看護師から医療ボランティアの方々まで広く利用できます。知識の豊富な医師にとって満足できる量の情報を表示しつつも、ごちゃごちゃしすぎず、ボランティアの方々にとっての使いやすさを重視しました。画面構成を試行錯誤し、実際に使ってもらいながらフィードバックを集め、このソフトに関わる全員が快適に使えるよう努めました。

 

3.PC/スマートフォン・タブレット端末で利用可能

パソコンはもちろんスマートフォン・タブレットでも使えます。電力事情が悪く、停電も日常茶飯事なネパールではバッテリーで動くスマホは必要不可欠です。また、若者にとってはパソコンよりスマートフォンが馴染みのあるこの時代。実際、若いナースやボランティアの方々にはスマホやタブレットのほうが便利なようです。

PC/スマートフォン・タブレット端末で患者さんの情報を管理できます。

 

4.病院や医療キャンプを効率化

医師や看護師など診療に関わる全てのスタッフがASHA fusionを使うことで、患者さんの情報を瞬時に共有できます。受付で聞いた名前や住所、待ち時間に記入した問診票、医師の診断や薬の処方などなど…。


診察の待ち時間に看護師が血圧を測って入力しておけば、医師のPCですぐにそれを見ながら診察を始められます。医師が診断・処方を入力すれば、薬剤師はすぐにその薬を準備できます。

患者さんたちのキャンプでの待ち時間を減らすこともできますし、
医者・看護師不足の施設では一日に診られる患者さんの数も増えることになります!

 

5.データを蓄積・分析

ASHA fusionを使えば自動で診療データが蓄積されていきます。このデータはとても貴重な財産になります。これを分析することで、病気に何らかの傾向がないか調査したり、今後必要な薬の量を見積もったりできます。今までできなかったデータの活用ができるようになるのです。

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今年の3月、ネパールのチトワンで
ASHA fusionを訪問診察と病院で使用しました。

 

今年の3月のパイロットプロジェクトでチトワンの訪問診察を実施した際、現地の医師、看護師とともに、約170人の患者さんを一日で診察しました。一緒に活動したNGOは毎回、簡単な診察メモを書いて患者さんに渡しておりましたが、記録がないため、自分たちが行った診察で何が足りなかったのか、何が必要なのかは全くわからない状況でした。

 

そこで、現地の医師、看護師の方にパソコンやタブレットで、診察メモと同内容を記録してもらいました。

 

すると、今までわからなかった、その地域で多い病気や、診察にあたった4名の医師がどんな薬を処方したかが、夕食の時にはすでにわかったのです。その後より詳しい分析を行い、この村は肥満の方、高血圧の方が多いことが分かりました。


この渡航は、パイロットプロジェクトとして、かなり実り多いものでした。

 

ASHA fusionを導入することで医療の効率を上げ、
医療従事者・患者さんの負担を減らすことができると考えています。


しかし、まだネパールの人たちが、自分たちでこのツールを使い続けられる段階ではありません。使いやすさ、必要な情報、そして、情報の活用方法。これらを現地の人たちと議論して、磨き上げなければ、ただ「日本から持って行ったソフトウェア」で終わってしまいます。


現地の人と一緒に、現地の現場で本当に役に立つもの。ASHA Fusionで集めた情報が、長い目で見て、その地方に住む人たちの笑顔に繋がる。それが、私たちの目指すところだと考えると、これから「彼らのソフトウェア」にしていく必要があるのです。

 

今回は、ニーズの高かった病院用にASHA fusionを改良し、ネパールのヌワコット郡にある日本人医師が設立したTrishuli Clinic Public Hopsitalに試験的に導入します。

 

なお、情報管理は現地のスタッフが行い、現地のやり方に則って処理され、私たちは一切の個人情報をもちません。個人情報は安全に現地で運用されます。

 

情報の蓄積と活用によって、資源を最大限に活かす医療を目指します。

 

ASHA fusionが現地の人にとって使いやすく、馴染みがあるものになれば、ネパールの限られた資源を最大限に活かす医療支援が実現できると信じています。
 
これまで場当たり的に行っていた診療記録が体系化され、誰からでも参照しやすく、すばやく処理できるデータとして残せるのです。こうすることで、目の前の患者さんの「過去」から「今」の状態を理解して、「未来」を見据えた診断や投薬が行いやすくなります。

 

また、若手の医療者には、タブレットやパソコンの操作に抵抗がないというポテンシャルがあります。未来の現場を担う医師・看護師・心理士が、ITシステムを通して診療を記録し、効率よく情報を共有できることを実感すれば、自発的に患者さんの情報にアクセスし、協力して働きかける一歩ともなるでしょう。

 

さらに、蓄積された医療データは、潜在的に医療の質の向上に貢献すると考えています。患者さんの診療・投薬、治療の経過を継続的に記録できれば、データから集団特有の傾向を分析することができます。

 

つまり、どこにどのような疾患が発生しているか、どのような薬が多く使われているか、どのような人的資源が必要か、などを数値として可視化できるのです。蓄積データに基づいて、疾患原因の解明や医療資源の適切な分配を行うことは、広く人々の健康(公衆衛生)を助ける重要なプロセスです。

 

日本で医療に携わりながら、母国の医療の発展を支えたい。そう思うからこそ、日本での臨床経験と、今まさに学びを深めている公衆衛生学の観点を融合して、ASHA fusionを創りたいと考えています。

 

日本で“当たり前”にできる診療記録の蓄積が、ネパールの医療者にとっても“当たり前”となることを目指して。私たちは、医療情報の蓄積と活用を出発点として、必要な人に必要な支援を届ける土台づくりを現地のスタッフとともに担います。

 

ASHA fusionを導入してネパールの医療の未来を変えていきたいと考えています!
どうかご支援のほどよろしくお願い申し上げます!

 

目標金額の使途内訳について

 

・導入機材代
・渡航費(2回分)
・事務局人件費
・手数料等

 

合計:1,310,000円

 

皆さまから頂いたご支援は、今回のプロジェクトのために大切に使わせていただきます。

 

ASHA Nepal Project


※プロジェクトに関するご質問・コンタクトについては、
上記リンクより受け付けております!

 


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