ご支援ありがとうございました ~最終報告をお届けします~

お久しぶりです。AAR Japan トルコ事務所の五味さおりです。

前回のご報告から間が空いてしまいましたが、シリア難民の子どもたちのためのクラウドファンディングプロジェクトの最終報告をいたします。
皆さまより頂戴したご寄付を、引き続きAARがトルコ南東部のシャンルウルファに設立したコミュニティセンターの運営費として活用させていただきました。その結果、のべ1,323人の子ども達に教育の機会を提供する事ができました。本当にありがとうございます。

子どもたちへの教育活動

前回のご報告に引き続き、当会のコミュニティセンターで小学校編入前の未就学児を対象とした幼児教育、小学生を対象にしたトルコ語・アラビア語・算数・理科の講座、そして小学生から高校生を対象にした、学校の授業で分からなかった部分を説明する補習講座を実施しました。
教室ではカラーの教科書を手に大喜びする子どもたちや、先生の質問に答えるため競って元気よく手を上げる子どもたちの姿が多く見られました。最初はトルコ語のアルファベットも分からなかった子が、次第に単語を読めるようになり、簡単な文章を書けるまでになっています。

 

図書室の本の購入

また、本プロジェクトで設立した図書室のために、さらに追加でアラビア語とトルコ語の本を購入しました。
私は、活動を通じてトルコに避難しているシリア難民の家庭を頻繁に訪問していますが、どの家庭でも大概、本のたぐいは一切見当たりません。そのためか、コミュニティセンターの図書室で本を読むことを楽しみに通って来る子どもも多くいます。特に今回は以前から子どもたちからの強い要望があった、動物・昆虫・乗り物・地理・宇宙などに関する児童書と辞典を購入いたしました。
皆さまのおかげで、本に没頭している子どもや、アラビア語が読めない友達や兄弟に本を読み聞かせてあげている微笑ましい姿を見る事ができております。

 

 

 

 

イベントの実施

なかなか遊びの機会がない子どもたちのために、音楽会やクリスマスパーティーなど(びっくりしたのですが、イスラム教徒がほとんどのシリアでも、クリスマスは大々的にお祝いをするそうです)のイベントを実施しました。冬は雨が多く非常に寒いため、屋外のイベントができなかったのが残念ですが、シリアとトルコの音楽に合わせながら踊り、ゲームではしゃぐ子どもたちの、子どもらしい姿が多く見られました。また、歯磨き・手洗いを定期的にするよう、啓発と遊びを混ぜたイベントも実施しました。

 

 

最後に

未だ続くシリア紛争。その惨劇から逃れるためにトルコに避難したものの、言葉が分からず、そのために学校にも通えず孤立するシリア難民の子どもたちを数多くこの目で見て、少しでも自分ができることを考え、このクラウドファンディングプロジェクトを立ち上げました。
当初は達成できるか半信半疑でしたが、皆さまの温かいご支援のおかげで無事達成することができ、心の底から感謝の気持ちでいっぱいです。こんなにも多くの子どもたちに学びの機会を提供できたのも、皆さまのお力があったからこそです。

できれば毎日でも活動の様子をお届けしたかったのですが、なかなかできず申し訳ございません。
先生の質問に声を張り上げ答える子どもたちの得意気な笑顔。
眉間にしわを寄せながら本に没頭する姿。
無邪気に友達と踊る子どもたち。
このような子どもたちの表情を少しでも増やせるよう、AARは今後もできる限りのシリア難民支援を続けていきます。引き続き皆さまのご支援を心よりお願い申し上げます。

(2018年5月30日)

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