死があまりに身近なこの国で。若者の未来を育むためにできること

死があまりに身近なこの国で。若者の未来を育むためにできること

寄付総額

1,005,000

目標金額 800,000円

寄付者
86人
募集終了日
2018年6月29日

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本プロジェクトは税制上メリットがございます
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温かいご支援をありがとうございました!!

 

Readyforへの挑戦の最終日だった6月29日に、お陰様で最終ゴールまで到達することができました!

 

ホンジュラスの青少年、コミュニティの人々が夢と希望をもてる生活やコミュニティづくりに共感し、応援してくださった皆様の、大きな大きな力のお陰です。この場をお借りし、心よりお礼を申し上げます。

 

支援のできることが決まったいま、現地の各コミュニティは、今後の活動計画を具体化すべく動き出しています。

 

子どもの日のイベント、小学校の壁画作成、ネクストゴールの達成で実現する幼稚園への遊具設置、そしてなんと言っても運動会の実施に向けて、ワクワクすることの連続です。

 

自分たちの取り組みを応援してくれる人々の存在に、未来への希望と自信を持つことができた彼/彼女ら。これからの活動にぜひ期待していただきたいと思います。

 

皆様に、ホンジュラスの青少年、コミュニティの皆さんの弾ける笑顔や生き生きとした姿をご報告できるのを心待ちにしています。

 

 

---------------以下、本文---------------

 

ホンジュラスという国に赴任して5年半。私の人生で、こんなにも人の死が身近だったことは、かつてありませんでした。

 

・ ・ ・

 

2017年3月27日正午。首都・テグシガルパ市内の高校から第一報が入る。

 

「生徒二人が銃で撃たれ、重傷。一人は頭を撃たれている。警察のパトカーで大学病院に搬入される途中である」

 

午後2時半、頭を撃たれた少年の死亡が確認されたとの連絡が入る。午後4時、地域の"不良少年"たちとの活動をコーディネートしているジェシカから、泣きながら電話。もう一人の少年の死亡も確認された。撃たれた2人の少年は、学校近くの商店でアイスキャンディでも食べようと路地に入ったところを狙われた模様。

 

・ ・ ・

 

この国では、こんな悲劇が日常となっています。安全な日本で生まれ育ったから、動転しすぎてしまうのか。しかしこんな現実に対する感情がマヒしてしまうことが正しいことなのか……。

 

公園に集まり、真剣な表情でコミュニティ活動の企画を練る青少年たち

 

 

「もう不良とは呼ばせない」。青少年の未来を変えるのは、コミュニティから。

 

はじめまして、国際NGO・AMDA-MINDS(AMDA社会開発機構)ホンジュラス事務所の陰山亮子です。ホンジュラスに駐在して6年が経とうとしています。

 

ホンジュラスは中米に位置する国で、日本の3分の1ほどの大きさに約900万人の人々が暮らしています。日本人にはコーヒーの産地として知られる他、サッカーが盛んなことでも馴染みがあるかもしれません。

 

 

しかし「ホンジュラス」で検索すると、治安に関する悪評ばかりが目につくと思います。殺人発生件数(10万人あたり)が世界でワースト10に入るとなれば、納得がいくところかもしれません。しかし、そこで生まれ、生活している人々も、安全で安心できる暮らしを送りたいという思いは同じです。

 

私たちはこれまで、首都テグシガルパ市を拠点に、市内の"不良"と呼ばれる青少年たちが周囲の人々と健全な関係を築き、自尊心と希望を持って生きてゆけるよう、支援をつづけてきました。

 

今回は、その一環として、地域の青少年も大人たちも一緒になって楽しめるイベントやスポーツ推進のためのプログラムを立ち上げたいと考えています。その1つとして、初めて「運動会」の開催も企画しています。

 

ただ、運動会を含むこれらのコミュニティ活動を行うには、どうしても資金が足りず、このたびクラウドファンディングに挑戦することを決めました。

 

地域活動に参加するソニアさん。「青少年と一緒に活動してみたら意外と楽しかったし、自分も元気になれた」と語る。

 

若者=犯罪者。そんな連想が根強い中で、住民同士の信頼も揺らいでいます。


ホンジュラスの「治安が悪い」と言われる原因の一つに、マラスと呼ばれるギャングの存在があります。マラスは主に若者により構成されていることから、犯罪=若者という連想が広がっています。

 

ホンジュラスでは、青少年の人口(10歳~19歳)は全体の22%(日本は9%)もあるのですが、大人は「若者は全員悪者だ」といわんばかりに青少年との関わりをできるだけ避け、警戒する住民同士の信頼関係も薄らいでいます。

 

もともとAMDA-MINDSは、ハリケーンに対する緊急支援がきっかけでホンジュラスでの事業を開始しました。その後も、保健分野などで支援を継続していましたが、2011年にホンジュラスの殺人率が世界一となったことをきっかけに、青少年を中心とする「住みやすいまちづくり事業」をスタート。

 

そこから今まで、「人々が安心して、希望を持って毎日を過ごすことができる生活を」ーーという一心で、プロジェクトをつづけています。

 

地域のこどもたちに楽しい思い出を作ってもらおうと青少年たちが中心となって企画した「こどもの日祭り」で、こどもに喜んでもらった経験が、自分でも誰かの役に立てる、という自尊心につながった。

 

 

なぜ青少年はギャングに引き込まれてしまうのか。根底には、都市コミュニティの問題が。

 

深刻な雇用問題、慢性的な貧困。両親をはじめ周囲の大人たちは「生きていくのに精一杯」で、子どもたちを十分にケアする余裕がありません。いわゆる生活保護のような援助策は無く、教育においても行政からの支援は期待できません。

 

愛情や優しさを浴びることなく育った子どもたちは、希望や自尊心を持てず、周囲と信頼関係を築きにくいまま成長します。そうして精神的に孤立しがちな青少年に、ギャングが仲間意識を持って近づくのです。

 

一度マラスに引き込まれると、非行、犯罪に手を染め、麻薬に手を出すなどして、人生を棒に振る若者があとを絶ちません。


家族から愛情や関心を注がれることが難しいなら、近隣家庭や地域ぐるみで出来ることはないかーー。そこで私たちは2013年から、青少年を敬遠しがちな大人たちを巻き込んで、いかに「地域で子どもを育てるコミュニティ」に変えていくか、ということを模索しています。

 

青少年リーダー研修での様子。地域でリーダーとして活動するには何が必要か、リーダーには何が求められるのか、などについて学び、実際の活動に活かす。

 

 

レッテルを貼って見ていた"不良"青年とも、共同作業のなかで芽生える信頼感。

 

近年進めているのは、青少年と大人がまぜこぜになった町内会のようなグループを形成し、そのメンバーみんなで「地域のためになる活動」を一緒に実現させていくこと。


例えば、「平和行進」「清掃活動」「母の日イベント」「子どもの日イベント」「健康フェア」「リサイクルバザー」「サッカー大会」「壁画作成」「小学校の修繕」など。コミュニティのメンバー自身も楽しめる活動を、自ら発案し、自らの手で作っていくのです。

 

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ひとたび活動が終わると、「次は何をやるの」「いつするの」「私も参加したい」などの声が飛び交います

 

もちろん、最初からうまく進んだわけではありません。青少年が大人の意見には常に反抗的で話し合いがまとまらなかったり、イベントに参加すると言っておきながら無連絡で欠席したり、イベント準備のための会合に参加しても私語が多く、会合にならなかったり……無責任な態度が当たり前と思っている青少年も多かったです。

 

しかし、話し合い、意見を交換しあいながらの活動を通して、地域の青少年と大人は、ひとつの目的を実現することへの自信や自尊心、そして何よりもお互いを信頼する心を育んでいます。

 

AMDA-MINDSは、月1回のグループの会合に参加し、どのように計画を立てるか、もめごとをどのように解決するか……という部分のお手伝いはするものの、基本的には「コミュニティ・ファースト」。当事者であるメンバーたちの主体性を大切にしています。

 

実際に、青少年の嬉しい変化が見られることもよくあります。例えば。

 

最初は町内会の会合に来てもすぐに抜け出すか、おしゃべりをして怒られるのが常だったジピィ(ニックネーム。ホンジュラスでは青少年が変なニックネームを持ち出すと、悪いものに手を染め始めているともいう)

 

しかし今ではリーダーとして青少年たちを取りまとめています。

 

「まさか、地域の大人が自分を頼りにして、いろいろ任せてくれるようになるとは夢にも思ってみなかったんだよね。道行く人は俺のこと、怖がって話しかけないと思ってたけど、こっちからイベントの案内したり、アンケートとったり、話しかけてみると、意外とみんな普通に話してくれて、驚いたし嬉しかった。他のみんなは恥ずかしがって言わないけど、青少年を代表して言わせてもらうと、みんなこんな機会をくれたAMDAには感謝しているんだ」

 

と大真面目に話してくれるようになりました。さらに、かつて「不良」のレッテルを貼られていた彼が、高校3年となった今年は校内のイベント執行部のメンバーに選ばれました。

 

「まさか学校でこの役することになるって、俺、やばくねぇ!?」とふざけ半分、本気半分でおどけて見せてくれます。

 

清掃キャンペーンに参加した青少年たち。「地域の人のために自分から何かをすることが、逆に自分の気分を良くしてくれるとは思わなかった。またやりたい。」と、地域の人々とのふれあいの楽しさを感じ始めている。

 

 

青少年と大人がごちゃまぜで。初の「運動会」を実現したい。

 

いまAMDA-MINDSでは6つのコミュニティの支援をつづけていますが、2018年は初めての試みとして「運動会」の実施を検討しています。このアイデアは、当団体の本部事務所がある岡山県の高校生の提案によるものです。

 

日本の学生には馴染みがある「運動会」ですが、ホンジュラスの、特に公立の学校では、いわゆる課外活動はほとんど実施されません。ましてや地域で行う運動会などなおさらです。

 

だからこそ、「これをホンジュラスで実現できたら面白いのでは」と動き出しました。

 

青少年リーダー研修では、体を使ったアクティビティの中で、問題解決手法、チームワーク、意見のまとめ方などを学ぶ。治安の問題から、自由に遊ぶ場所に恵まれない青少年たちはパワーが有り余っており、発散の場ともなる。

 

とはいえ課題は資金です。

 

すさんでいた地域の青少年を育成し、大人にもはたらきかけ、両者が力を合わせてともにコミュニティのための活動を行えるようになる基礎固めまでが、AMDA-MINDSからの支援。今後は活動資金を自分たちで調達しなければなりません。とはいえ、せっかく軌道にのりつつあるコミュニティ運営。何か手助けできることはないか……。という思いで、今回クラウドファンディングに挑戦することを決めました。

 

また、このプロジェクトを通して、ホンジュラスという国で生き抜こうとする若者たちがいること。コミュニティの健全化のために真剣に取り組む人たちがいること。そんなことを日本の皆さんに知ってもらうことができたら……という思いもあります。

 

あたたかいご支援を、どうかよろしくお願いいたします。

 

地域のこどもたちとの活動でおやつを配るジピィ。子どもたちは「怖い不良のお兄さん」ではなく、「おやつをくれた優しいお兄さん」と言って喜んで一緒に遊んでいました。

 

.

税制上のメリットについて

 

AMDA社会開発機構は、認定NPO法人です。本プロジェクトへのご支援には、税制上のメリットがございます。


【個人の方の場合】
a. 税額控除
b. 所得控除
の2種類があります。

※ご自身に有利な方を選択することができますが、いずれも確定申告をする必要があります。


a. 税額控除の計算式:

(寄付金-2,000 円)×40%
※税額控除額は所得税額の25%相当額が限度です。


お住まいの自治体によってはさらなる還付がある場合もございますので、住民票の置いてある自治体の税務担当課にお問い合わせください。


b. 所得控除の計算式:
「その年の特定寄付金の合計額-2,000 円=寄付金控除額」をその年の総所得金額等から控除

※その年の総所得金額の40%を限度とします。


【法人によるご寄付の場合】
AMDA社会開発機構へのご寄付は、一般の寄付金の損金算入限度額に加えて、別枠で損金算入することができます。


一般の寄付金の損金算入限度額:
(資本金等の額×0.25%+所得金額×2.5%)×1/4
 +
認定 NPO 法人等への寄付金の損金算入限度額:
(資本金等の額×0.375%+所得金額×6.25%)×1/2


【相続人等による相続財産等のご寄付の場合】
寄付額が相続税の課税の対象から除外されます。

 

詳しくは、AMDA社会開発機構の公式サイトもご覧ください。

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プロフィール

AMDA-MINDSスタッフとしてホンジュラスに駐在して6年。スペイン語を巧みにあやつりながら、青少年育成、母子保健事業、家庭菜園普及事業などに従事。

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【ご近所コース】ホンジュラスの青少年の未来を一緒に作っていくために。

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