日本の皆様からホンジュラスの人たちへ~海を超えたメッセージ~

みなさん、こんにちは。AMDA-MINDSホンジュラス事務所の陰山亮子です。
このプロジェクトへのチャレンジを始めてから、はや1ヶ月。これまでに60人の皆様から温かいご支援を頂戴することができました。しかし、プロジェクト達成にはまだ道半ば。残り1週間で、ホンジュラスのみんなの夢をぜひ実現したいです!! 皆様からの応援をどうか、よろしくお願いします。

 

今日、胸が痛むニュースが入ってきました。

 

先日紹介したラス・パルマス地区の会合に参加したジェイソンが、6月17日の日曜日に強盗に遭い、一緒にいた母親をかばおうとして銃で足を撃たれ、病院に運ばれたものの、銃弾が取り除けないまま、現在も入院中であるとの知らせ。幸い、命に別状はないようですが、彼のような普通の若者が、普段通りに生活していて、いつ何時命を落とすかもしれないという状況には本当に心が痛みます。

 

小学校での活動に参加するジェイソン(奥正面)

 

小学校児童に文房具を配布するジェイソン

 

チャレンジ初日に紹介させていただいたルイスとフラビオという青少年二人も、いつもの登下校中に命を落とすという悲劇に遭いましたが、彼らの知り合いというだけの私でも心が痛むのに、残された家族の心情たるやいかばかりか。

 

彼ら二人のことがいずれ、この世に存在しなかったかのように思われてしまうのはとてもツライと感じ、当時ニュースレターでも紹介しました。この記事を読んでくださった、とある日本の方から、「ルイスとフラビオを知る方々へ」とお手紙をいただきました。お手紙には、彼らと直接知り合うことはなかったが、このようなホンジュラスの現状に大変憤りと理不尽さを覚える、ホンジュラスの未来が変わることを祈る、といった趣旨の大変温かいメッセージが書かれていました。私自身にとっても、彼らがこの世に確かに存在し、一生懸命生きていたことを誰かに伝えることができたという想いで、大変うれしく思いました。

 

この手紙を日本からホンジュラスに持ち帰り、どうやって伝えたらよいか、と考えていたとき、真っ先に思い出したのが、このチャレンジのプロジェクト概要でご紹介した「怖い不良のお兄さん」こと、ジピィでした。

 

イベント開始前、準備を終えてひと休みするジピィ

 

フラビオはジピィの兄でした。兄が近所で殺されてしまうという現実を、17歳だったジピィはどのように受け止めたのでしょうか。ジピィの母親は、兄が狙われて殺されたのだから、弟も同じ目にあうかもしれないと感じ、どこか遠くに引っ越したほうがいいのではないかとも考えたようです。ジピィ自身も葬儀の時、「葬儀場の近くを、ナンバープレートを付けていない車が行ったり来たりして監視しているようだ、自分も狙われるかもしれない、怖い」と打ち明けていました。

 

すでにコミュニティグループのリーダーとしてその素質を発揮しつつあったジピィが、どこか遠くへ引っ越してしまうのは非常に残念だと思いながらも、我が子の命を危険にさらすくらいなら、不法にでも国外へ脱出することを選択肢として考えるのは、家族であればやむを得ないことなのではないかと感じたのを覚えています。

 

しかし彼は今も、その同じ地区で、兄が通っていた学校に通い、今年卒業を迎えようとしています。そんな彼に、この日本からのお手紙を届けるべきなのではないかと感じ、この地区のコミュニティ会合の場で手紙を紹介しました。フラビオのことを知るコミュニティグループのメンバーは、全員一致でこの手紙をジピィに持っていてほしいと言い、彼の手に手紙が渡りました。会合が終わり、一度会場を後にしかけたジピィは、振り返って私のところにやってきて小声でささやきました。「ありがとうって言っといて。」

 

イベントでダンスの相手をするジピィ(右)

 

見ず知らずのホンジュラスの自分たちのことを、誰かが見守ってくれている、誰かが応援してくれているということは、うまく言葉にできないかもしれないけれど、青少年たちにとって心に一生残る事実です。この挑戦を通して、国は違えど、彼らの状況を理解し共感し、ご支援くださる皆様の気持ちも、彼らに丁寧に伝えていきたいです。

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