みなさんこんにちは。AMDA-MINDSホンジュラス事務所の陰山亮子です。
クラウドファンディングへの挑戦をもっともっと多くの方々に知ってもらいたいと奮闘中です。引き続き皆様のお力を貸してください!!

 

さて今日は、おととい(5/24)紹介したアルマンドの友人でもある、ニクソンについてのお話です。

 

友人と言っても、かなりタイプの違う二人。なぜこの二人が仲良さそうに一緒にいるのか、不思議に思うくらいです。普通で目立たないタイプのアルマンドとは対照的に、ぱっと見で「不良」という空気を醸し出していて、学校の先生から、「何とか授業にまじめに出るよう、AMDAから話してくれないか」と言われたこともあります。教員が匙(さじ)を投げてしまうほど授業態度の悪いニクソン。

 

そんな彼が、早朝から町内会活動の準備を手伝ってくれた時には、私は心底驚いたとともに、あまりの嬉しさにバシバシと彼の肩を思い切りたたきながら褒めちぎってしまいました。ニクソンは、その細長い体からは思いもよらない力で、重い機材を黙々と運び、どんなに遅くなっても最後まで片付けをやり遂げていました。

 

敬老の日のイベントに取り組むニクソン(中央)

 

実は、彼には8人の兄妹がいます。4人が障害を持って生まれ、うち2人はすでに亡くなっています。学校をよくサボっていたのは、授業に出たくなかったからというだけではなく(もちろんそれもあるのですが)、障害のある弟の容態が悪化し、病院に付き添わなければならなかったためだったのです。兄妹思いの優しいニクソン。母親を助け、二人の障害を持つ兄妹の面倒をよく見ています。

 

ところが昨年、あることをきっかけに、ニクソンは学校を辞めてしまいました。友人とふざけて遊んでいるうちに学校内のガラスを割ってしまい、教員にひどく叱られた上、数日の自宅待機と、復学のためにガラス代を弁償するという罰を受けたのです。

 

青少年のリーダーとして話し合いに参加するニクソン(左から2人目)

 

もともと勉強が好きではなかった彼。嫌いな勉強をやらなくて済むとばかりに、勢いでそのまま辞めてしまったのでしょう。ホンジュラスの学校では、このような生徒や家庭をフォローする体制があまり整っていません。マラスと呼ばれるギャング集団に入ってしまう青少年を増やす原因の一つになっていると言えるかもしれません。

 

その後、ニクソンとは連絡が取れず、アルマンドやその他の友人を通じて状況を聞いてみたところ、「悪い友達と道端でブラブラしている」、「路上でマリファナを吸っているのを見た」など、なんとも心配になるような情報ばかりでした。

 

それから数ヵ月後になるでしょうか。青少年に対するリーダー研修を開催するという連絡をしたところ、学校に通ってなくても参加させてくれるのか?と、ニクソンがひょっこり現れたではありませんか。すぐに快諾したところ、当日は、まさに不良そのもの!という感じのズボンにピタッとしたTシャツを着たニクソンがやってきました。元気そうな彼をみて、本当に安心したものです。

 

「今は建設現場の手伝いで働いているんだ。小遣いを稼げるから楽しいよ」と、稼いだお金で買ったタバコを不良っぽく吸いながら、話してくれました。しかし、「またいつでもコミュニティの活動に参加するようにね」と言って別れたこの日以来、ニクソンとは会えていません。

 

近々、また彼を探して、どうしているか話を聞いてみたいと思っているところです。

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