みなさんこんにちは。AMDA-MINDSホンジュラス事務所の陰山亮子です。
クラウドファンディングへの挑戦を始めてから2週間が経ちました。皆様のお力添えをいただきながら、目標の半分(近く)までやってきました!!! 引き続き周りの方へのご紹介、ご支援をよろしくお願いいたします!!

 

今日は、今回のクラウドファンディングへの挑戦の1つが運動会の実施であることに関連し、ホンジュラスの中・高校の体育教師、マルビン先生の授業にかける想い、そして私たち日本人が体育の授業の中で自然に身に着けてきたことが、実は貴重なものであるというお話をご紹介したいと思います。

 

マルビン先生が体育教員として勤めているテグシガルパ市内のブランカ・アドリアナ・ポンセ中・高校では、「青少年育成を通じた住みやすいコミュニティづくり事業」の一環でバレーボールクラブが結成されて約1年になります。このバレーボールクラブ、実は約2年前にはサッカークラブとして開始されたものです。ホンジュラスではサッカーが国民に大人気のスポーツで、サッカー以外のスポーツをやったことがないという青少年がたくさんいます。

 

クラブ活動も、当初はサッカーをやりたい生徒たちが集まり、毎週土曜に練習に励んでいたのですが、クラブの顧問となり、生徒たちの指導にあたっていたマルビン先生の意向で、新しいスポーツも学んでもらおうと、途中からバレーボールの練習も開始したのです。

 

練習が始まった当初は、この先どうなることかと、不安しか感じられないくらいの散々な状況でした。失礼ですが、下手すぎてボールが上に上がらない、そもそもバレーボールの試合を見たことすらないのでルールが全く分からない、手よりも先に足が出る、サーブが入らないから試合にならない。。。

 

コート一面分の広さの学校の運動場で練習する生徒たち

 

しかし、マルビン先生がバレーボールを選んだのにはわけがありました。サッカーという、ユニフォームを引っ張ったり、敵とぶつかったりすることの多いスポーツに慣れている生徒たちは、ゲームをすると、ついつい熱くなり、けんか腰になってしまう。しかしバレーボールはボールとの接触しかなく、チームの6人が各自の持ち場をきちんと守り、かつ、他のメンバーと助け合わなければボールを相手コートにうまく返すことができないため、集中して助け合う心が育てられる。自分がボールに向かって行かなくても、ボールの方が自分の責任のエリアに向かってくるのを待つことや、ネットに触れてはいけないというルールには、自分の動きをコントロールする能力が問われる。マルビン先生は、こうしたことを生徒たちに学んで欲しいという想いで、バレーボールの導入に踏み切ったのです。

 

試合を見守りながら指導するマルビン先生(右端)

 

それだけでなく、マルビン先生は器具を大切に扱うこと、挨拶をすること、試合に負けたからといって拗ねないこと、負けた試合こそ伸びるチャンスであることなど、ホンジュラスの体育の授業ではほとんど行われてこなかった「規律」や「スポーツマン精神」に関する指導に力を入れています。ネットについ寄りかかったり、もたれかかる生徒を厳しく指導します。ネットのたたみ方や張り方、練習開始時と終了時にボールの数を数え、確認することなども、何回も何回も口を酸っぱくして繰り返します。

 

「バレーボールなんて存在すら知らなかった」
「サッカー以外のことはしたことがなかった」
「今はサッカーと同じくらい好きなスポーツ」
「家に帰ったらバレーのビデオとか見ていいプレーを勉強するんだ」

 

と、いまやバレーボールに目覚めた生徒たち。彼らの将来に乞うご期待!

 

最後に、マルビン先生からのメッセージです。

 

『体育教師としての私の夢は、生徒たちの中から、将来、スポーツで奨学生として大学に入学する子どもを育てることです。私の勤める学校の生徒たちは非常に貧しい家庭で育っているケースが多く、学校にもかろうじて通わせてもらっているという青少年が大勢います。貧困ゆえに、ドラッグやお酒などに手をつけてしまう生徒も多く、そのような生徒こそ、われわれ教員が手を差し伸べ、少しでも良い方向へ導く必要があると思っています。クラブ活動の顧問として毎週土曜に学校へ出てきて、生徒たちの指導をしているのは、私の教員としての使命だと感じています。バレーボールクラブはまだまだ始まったばかりですが、スポーツを通じてルールを守ること、練習を継続すること、負けた試合にこそ学ぶべき点が多いことなど、様々なことを生徒に学んで欲しいと思っています。』

 

勝利したチームの選手を讃えるマルビン先生(左)

 

新着情報一覧へ