プロジェクト開始から35日が経過しました!

 

ここのところ、新着情報の更新が遅れてしまい、すいません。

 

今日は、これまでの患者さんのなかからアビシェック君のことを紹介したいと思います。

 

 

アビシェック君は来院したとき1歳、お母さんは20歳でした。


ネパール南部、インド国境と接するシラハ郡から、バスで半日かけて来院しました。

 

きれいな褐色の肌の親子でしたが、アビシェック君が生まれる前から、肌の色のことで旦那さんの両親との仲は良くなかったそうです。

 

アビシェック君はほんの少しだけ左の唇が裂けて生まれました。アビシェック君の誕生後、旦那さんは外国に出働きに行ってしまいました。

 

母親は近所でのお手伝いで毎日80ルピーを得ていますが、その稼ぎを義理の両親に渡さなければ、その日の食事を出してもらえないそうです。

 

 

 

アビシェック君は手術後、これまで置かれてきた環境のためか、あるいは初めて接する「医療」が怖かったのか、日本人の看護師やADRAスタッフが近づくとお母さんの陰に隠れてしまい、なかなか笑顔を見せてくれない子でした。

 

 


しかし、入院中に看護師さんが優しく接していくにつれ、表情に変化が見え、親子でも笑顔でいる時間が増えていきました。

 

 

しかし、母親は家に戻っても状況は変わらないかもしれない、と言います。
彼女の住む地域は、結婚すると夫の家で暮らし、勝手にその家から出ていくことはできないそうです。今回の手術も、義理の両親が喜んでくれるかわかりません。

 

 

母親は言葉を続けます。

夫の両親との溝はこれからも埋まらないかもしれないから、この子は私の実家に預けたい。私は夫の家を離れられないから、せめてこの子だけでも周りの人が愛してくれる環境で幸せに育ってほしいのです

 

 

抜糸を終えたアビシェック君はとてもきれいになりました。帰宅の日、ADRAスタッフが名前を呼ぶと、よちよちと歩み寄り、ぎゅっと抱きついてきてくれました。

 

 

アビシェック君のこの温かさが、いつの日か旦那さんの両親の誤解や偏見を溶かしてくれるのではないか。そんなことを感じさせてくれた出会いとなりました。

 

 

いままで、医療チームにかかわるなかで、誤解や偏見によって家族がバラバラになったり、両親が言い争いをするのを見て、笑顔を失ってしまったネパールの子どもたちと出会ってきました。

 

 

子どもたちが笑顔を取り戻せるように少しでも力になりたいと思って、この活動を続けてきました。

 

 

このプロジェクトが成立するためには、あと95万円が必要です。

 

ネパールの子どもたちのみなさんの応援をよろしくお願いします。

 

新着情報一覧へ