投票支援型: 子どもが共存する「ワークスペース」を作りたい

投票支援型: 子どもが共存する「ワークスペース」を作りたい

支援総額

723,000

目標金額 600,000円

支援者
49人
募集終了日
2019年12月19日

    https://readyfor.jp/projects/HAHAPROJECT?sns_share_token=
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2019年11月25日 18:57

エピソード1.これからの育児の話をしよう

11月某日、晴天。

デザインチームが働く広尾のオフィスにてハハプロジェクト代表の林理永(私は普段りえさんと呼んでいます。なのでここから先の会話ではりえさんと表記することにします。)にこれまでのお話を伺ってきました。

 

差し込む日差しがほんのりと暖かく、気持ちいい朝の空気の中、「さぁ始めるぞ」というタイミングでりえさんの娘が「ヨーグルト~(を食べたい)」と近寄ってきました。

なんとも可愛い光景に思わずパシャリとした写真とともにお送りします。

 

 

成美:そもそもりえさんがハハプロジェクトを始めようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

 

理永:もともと楽観的な性格で、出産~仕事復帰に関しても「なんとかなるだろう!」とかなり前向きに捉えていたのね。でも、生後3ヶ月の時に実家から自宅に戻って、そこから始まったワンオペ育児の日々は心も身体もすべてが毎日ギリギリの状態で。「これは…どうやって仕事復帰するの…?」という状況に直面したの。

それと同時に、そんなギリギリの生活を送りながら、「母子が常に1対1で、親だけが子どもに関わるような、この育て方はちがう!」と心の底(それこそ本能レベル)から感じたのがきっかけでした。そこから、ノートに今のハハの共同保育の元となるような案を書きはじめて。

 

成美:ワンオペ育児…もうこれ本当にしんどいですよね。その時の「これじゃない!」という心の叫びが今の活動の原動力となっているんですね。ノートに綴った共同保育の原案部分のお話ももっと知りたいです。

 

理永:当時、そんなどうにもならない思いを抱えながら、外部との関わりを求めてSNSをよく見ていたんだけど、各家庭ではひとり育児に奮闘するお母さんがいて、そこに存在する悩みはわりと共通していることに気付いたの。それだったらお母さんたちが一つの場所に集まって、子育ての時間を丸ごとシェアできればもっと気楽に子どもと居られるし、自分たちの時間も作れるのでは? と考えるようになって。

で、色々調べていると、人類は歴史上、家族や集落を作って共同体の中で子育てをしてきた歴史や研究結果にたどり着いた。それを踏まえると、今のような子育ての体系になったのはごく最近のこと。一人で育児をするのが大変なのはきっと当たり前のことで、だったら現代版の共同保育をやってみようかな、と。

 

成美:それがあのインスタの投稿文に繋がっているんですね。

 

理永:そうそう。単に仕事に復帰するだけなら保活するのが一番簡単だということは分かっていたけれど、未来のことを考えれば考えるほど、なんだかもっと、心地よい方法があるんじゃないか、という思いが拭いきれなくって…。保活のシステムやワンオペ育児に疑問を抱きながら「でもこれって仕方ないよね、すぐ解決できる問題でもないしね。」と諦めて既存の社会システムに乗り続けることに疑問がありました。

「今」子育てをしている私たちにとっては、「今」存在している選択肢を選ぶしかないのかもしれないけど…でも待って、その前にもう少し良く考えてみて。本当に今の仕組みが当たり前なのかな?子育てを取り巻く環境は私たちの世代だけの問題じゃないはず。

もしかすると、もっと違う選択肢を選ぶことができて、そうしたらきっともっと明るい未来が待っているかもしれない。そんな風に考えると、そっちを実現させる努力の方が保活をするよりずっと楽しいだろうなって。まぁ、ちょうどフリーランスでしてきた仕事も出産後ゼロになって暇だったし(笑)

 

 

成美:りえさんかっこいい(笑)ハハプロジェクトが掲げる「♯子育てに第3の選択肢を」はここが原点なんですね。今の場所に移す以前、最初の活動場所がお寺だったのは何か理由があるのですか?

 

理永:きっかけは本当に思いつき。それこそ、はじめはどこかに場所を借りてやろうかな、と思ってレンタルスペースを見たりしていたのですが、結構な金額を最初からかけてしまうと続かないと思いました。そんなときに、実家の寺院が日中法事がないとほとんど使われていないことを思い出して。すぐに、当時弟がお世話になっていた新宿のお寺に企画書を出しに行きました。

広いスペースがありながら、法事などのイベントがない限り使用されないのも勿体無いなと思いましたし、昔みたいにお寺をハブに地域と結びついていければいいなと思って。

 

成美:なるほど。無事にスペースも決まり、本格的に活動が始まったのが2018年の夏でしたよね。初期の活動ではどのように共同保育を取り入れていたのですか?

 

理永:まずはきちんとスタンス表明をしようと思って、一番はじめの頃から「託児付きのイベントやります」ではなく「みんなの子どもをみんなで見ながら好きなこともやります」という共同保育の意思表示をしました。

具体的な方法は、お寺に集まった母子のうち、まずは半数のお母さんにイベントを体験してもらって、その間残りの半数の母たちが全員の子どもたちと一緒に過す。そしたら今度はバトンタッチ、という仕組みです。

 

成美:この方法はうまくいったのでしょうか?

 

理永:いえ、最初の頃は全然うまくいかなかったです。やっぱり子どもたちがお母さんの方に向かって行ってしまって。てんやわんやでした(笑)

 

成美:そこで「やっぱり共同保育無理かも…」とならなかったのはどうしてなんでしょう?

 

理永:やっぱり、産後のワンオペ育児で体感した「これじゃない!」という感覚は多少うまくいかなかったレベルでは手放せるほどのものではなかったんです。

また、インスタの投稿への反響の大きさで共同保育への確証を得ていたので、きちんと環境を整えて実験を重ねていけばきっとうまくいくはず、と思っていました。すぐにうまくいくことよりもいかないことの方が頑張り甲斐もあるというか。

 

 

成美:またもかっこいいです。私が参加し始めた年末頃は、時にイベントもやりつつ、普段は週2回ほどお寺を開け、50分制で育児とお母さんたちがしたいことをする時間を交互にしていましたよね。その頃にはかなりスムーズに共同保育ができていた印象です。初めて参加した時、「ひとりで向き合わない育児ってなんて気が楽なんだろう…!」と本当に驚きました。回を重ねる度にどんな改良をしていったのでしょうか?

 

理永:ハハプロジェクトの考えに賛同してくださった専門家の方々の意見を積極的に取り入れていきましたね。建築士やモンテッソーリ教師、社会福祉士…。子どもたちが遊ぶことに集中できる環境面の構築だけでなく、一緒に過ごすお母さんたちのマインドセットもできるような場所にしたいなと思って。まずは心に溜まったマイナス要素をゼロに。そしてゼロがプラスになるような場所にしたい、という思いはハハプロジェクトの活動場所が変わった今も根底にあります。

 

成美:ひとりで子どもと向き合っているとキャパオーバーになりがちですもんね。そのリセットもろくに出来ないまま明日が来てしまうという…。活動場所をお寺からデザインチームが働く広尾のオフィスに移したのはなぜなのでしょう?

 

理永:共同保育のベースがある程度出来上がりつつあったので、お母さんたちだけの関係性で完結していた場所から、もう一歩進んだ段階に行こうと思ったんです。社会を俯瞰で見たときに、今現在分断された状態である会社・家庭・保育園をゆるやかに繋げて、循環させていけるような仕組みこそが「子育て」を取り巻くあらゆる大変さを解決する糸口でもあり、第3の選択肢となり得るのかな、と。(そこについてはnoteに詳しく書いたのでご覧いただけると嬉しいです!)

 

成美:子育て環境と経済活動の場が一緒になればそれこそ最高ですよね。

 

理永:そうなんです。今回のクラウドファンディングはそのための第一歩で…! 職場に子どもがいたら集中できない!という意見はもちろんわかります。でも、それもやっぱり今ある「当たり前」によって生まれるのかもしれないとも思うんです。大人と子どもが、仕事と子育てが共存できる環境ってきっと作れるはず。

それに、子どもを介することによって大人の関係性がよくなることって多々あるなと、実際の活動を通して実感していて。つまり、今私は「子どもがコミュニティの中に存在することによって、大人の関係性もより強固なものになるのでは?」という仮説を持っていて、それを、メンバーや協力してくださる方々と一緒に、この場所で証明していきたいと思っています。

 

リターン

3,000


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キッズアート ポストカード&ステッカー

・子どもたちが描いたアートがデザインされた、ポストカードやステッカーのアソートセット。こちらも、制作の過程はブログにて発信予定!
・お礼のメール
・活動報告書

支援者
38人
在庫数
57
発送完了予定月
2019年12月

20,000


PIPIN(G)× HAHA PROJECT キッズエプロン

PIPIN(G)× HAHA PROJECT キッズエプロン

・HAHA PROJECTがPIPIN(G)と共同開発した、子どもたちの「やってみたい!」を応援するエプロンです。
ご家庭でできる、年齢別お手伝いアドバイスが記載された小冊子付き!ベース部分はコットン100%。海外で買い付けられたカラフルな生地をパイピングに使用し、丁寧な手仕事で作られています。バッククロス型でお子様が1人でも着脱しやすい仕様です。
対象年齢:1歳~5歳前後
サイズ:総丈53㎝/身丈47㎝/腰回り53㎝

・お礼のメール
・活動報告書
・子どもたちが描いたアートがデザインされたポストカードやステッカーのアソートセット付き。

支援者
4人
在庫数
15
発送完了予定月
2020年2月

25,000


キッズアート 原画・Tシャツ・ポストカード・ステッカーセット

キッズアート 原画・Tシャツ・ポストカード・ステッカーセット

・子どもたちがキャンバスに描いたアートと、そのアートがプリントされたTシャツ、ポストカード、ステッカーのアソートセット!
・お礼のメール
・活動報告書

支援者
6人
在庫数
12
発送完了予定月
2020年1月

150,000


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トークセッション「これからの社会デザイン」

・88PROJECT代表林とメンバーによるトークセッション「これからの社会デザイン」を開催しに伺います
※有効期限1年、日時はご相談の上決定とさせていただきます。
※日本全国お伺い致します。その際の交通費等は別途ご負担となります。
※トーク内容は企業様および団体様と相談の元、構成いたします。
・お礼のメール
・活動報告書

支援者
2人
在庫数
3
発送完了予定月
2019年12月

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