日本の没落・・　安かろう、悪かろうを目指した国と産業界

昨今、いわゆる大手の会社が品質に関わる不正を報道されることが目に付くが誠に多い。しかも十年以上にわたり不正が会社ぐるみに近い状況で行われていた、という事実が明らかになっている。

これは、会社がコスト（商品価格）を下げるために品質は犠牲にしてよい・・という論理で経営を進めてきたからに過ぎない。

端的に言えば、『安かろう・悪かろう』商品を目指してきたということに他ならない。

これが産業界の風潮であり、ある意味、官民挙げての努力の成果だったのである。

ここ数十年で、日本は『品質の高い商品』で売る国を放棄して、『バッタ商品』を売る国になった。見事に国・産業界の努力が実ったのである。

折しも、通貨・円安が見事に進んでおり、さながら

・第二次大戦後の日本

と同じ状況である。

円安を歓迎する向きが進めるのは、戦後日本が安い商品を雪崩のように輸出した経済の再現なんだろう・・と感心する。

もはや簡単に日本が産業的に世界的上位を回復することは不可能である。