プラハ世界大会にメンバー全員で出場したい！

皆様、こんにちは。

本クラウドファンディングも立ち上げから早くも5日が過ぎ、皆様方からの大きなご支援によりまもなく目標額までの折り返しを迎えようとしております。
サイトを開くたびに、皆様からの応援コメントを受け、それぞれの貴重なお時間とお気持ちをかけていただいていることが伝わり、頭が下がります。
筆者も皆様に「応援して良かった！」と思っていただけるよう、このページを楽しく書いていきたいと思います！

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Vol.2 2023年　チェコ世界大会への道① 英語ディベートってどんなもの？

ここを訪れてくださる皆様の中には、「そもそも英語ディベートってどんなもの？」と思われる方も多いと思います。
今日は、チームメンバーが3年間取り組んできた英語ディベートについてお話ししていきます^_^

「ディベート」というと「はい、論破ー！」というものや、とにかくガンガンそれぞれの話が激しく飛び交う、、、というイメージがあると思います。
しかしながら、「ディベート」は「論破」ではなく「いかに聞き手を説得できるか」を競う知的スポーツなのですね〜。

ディベートは、ひとつの論題について「肯定」「否定」の両側からそれぞれの立場で自論を述べ、相手の論に根拠をもって反駁し、最終的にジャッジ（聞き手）にどれだけ「こっちの方がナルホドと思う！」と思ってもらえるか、というものです。

大きく次の2種類があります。
① 準備型
② 即興型

まず、①について解説しましょう^_^
半年から1年前に論題が出されます。
昨年、全国優勝を決め、世界大会出場権を得た大会がこの形式です。
今、プラハに行こうとしているメンバー達は、昨年1年間かけてこの論題に取り組んできました。

「日本政府は、定年制を廃止するべきである。是か非か。」

大人が議論しようとしても「えっ、、、」となる話ですよね。

立論
質疑応答
相手チームへの反論
質疑応答
自論の再構築（相手から「これは違うと思う」と反駁された点を「いや、〜という理由があるからやっぱり自論が正しいよ」と建て直す）
総括

という組み立てでそれぞれのスピーチ時間は3,4分。
決められた時間でどれだけ効率よく説得力ある話ができるか、が求められます。
大人の会議でもこんなふうにするといいですね〜。

準備型はその名の通り、論題について肯定、否定それぞれの論拠となる証拠資料を提示しなければなりません。
証拠資料は、公的な「XX白書」や著名な学者の論文、新聞記事など誰が見ても正当性のあるものが求められます。

スピーチにあたるチームメンバーだけではとてもリサーチが追いつきません（テストもあるし、課題もたくさんだし、クラス行事もあるし、デートもあるし、睡眠も取らないといけないしetc.）。
そこで毎年大活躍するのが、後輩達です！
手分けしてインターネットを駆使して調べ、様々な大会から他校の論を分析し、先輩達が勝てるように全力を尽くす毎日です。

こうした膨大な資料を基に、肯定、否定両側で「この論題が採用されたらこんなメリット（デメリット）がある！」と主張していくのです。
試合では、もちろん相手チームからの反駁や質問も鋭く飛んできますから、それに的確に答えて自論が強いという流れを作ります。

次に、②について解説します^_^
今回、プラハの世界大会はこの即興型となります。
論題が出て、肯定、否定で論展開していくことは同じです。
大きく違うのは、、、

「論題が発表されるのは、スピーチ開始の20分前」
「それぞれのスピーチ時間は最長8分」
「証拠資料の提示は不要だが、具体的な事例を挙げる」
「相手のスピーチ中に疑問点を述べる発言をする（お行儀よく）」

という点。

20分前に「母国に住まない市民が選挙をすることを禁止する。是か非か」なんてレベルのお題を出されて、8分間のスピーチなんて日本語でも難しいですよね！
それを、、、チームメンバーはプラハの世界大会でやろうとしています。

日頃から論題ノートを作り、肯定否定両方の論を研究し、効果的でインパクトのある具体例を準備していきます。
先日、ジャッジとして練習した時の論題は、
「人は生まれた時の能力はみんな同じであるという世界の方がいい。是か非か」。

giftedや障がいがあっても芸術などに秀でている人が認められて生きやすくなる世の中になるのではないか、という肯定側、翻って、みんな違ってみんないい、少数の卓越した能力の人が産業を興し、長期的に持続する経済のベースとなる、という否定側。
かなり甲乙つけがたい内容でしたが、ここは心を鬼にして（笑）勝ち切ることを目指し、様々指摘していきます。

そして、大会で一番好きな瞬間は試合終了後、両チームがノーサイドとなってお互いの健闘を讃え合う時。
対戦相手とSNSで繋がったり、卒業後も長く交流していったりするようです^_^

ディベートは、「論破」ではなく、お友達を作ることにもなる、素晴らしい競技だと信じています！

【次号予告：Vol.3 2023年　チェコ世界大会への道② 全員ディベート】