明日の全国学校図書館協議会神戸大会では、韓国の学校図書館について発表します。

韓国では大邱大学のクオン先生に大変にお世話になり、二度の調査は大変に有意義なものになりました。韓国の学校図書館が世界的に高い水準に達していることは、IFLA(国際図書館連盟)の大会発表で報告されており、その実態を知るために行きましたが、2013年の第一回目の訪問では、小・中・高の学校を見て回り、驚きました。その前年には、私独自のルートで国立大学付属学校を中心に見て回りましたが、そのときには日本と同じ問題を抱えているようにみられました。けれども、クオン先生のおかげで韓国最先端の学校図書館実践を行っている学校を見せていただき、まあ、驚いたこと・・・。小学校は、「うそ、これが小学校?大学図書館じゃあないの?」(短大レベル)という資料、職員そして設備の充実でした。中学では、まあ、ぶったまげました!二年生が英語で学校図書館の紹介をパワーポイントでプレゼンをしてくれましたが、その英語の流暢さもさることながら、学校図書館理論が・・・。世界水準のものでした。あとから聞くところによると、司書教師(韓国ではこのように表記されています)のK先生が学校図書館実践で大統領賞を受賞し、アメリカ研修旅行を与えられた人だったのです。博士号も取得している方でした。高校では、受験校で、英語の教員が10名以上いる学校で、図書館には英語のジャーナルが沢山おかれていました。英語ルームというのがあり、そこに入ると英語しか話したらいけないとのこと。これ、公立高校です。学校図書館には国が作成している目録と教材サイトが利用できるPCが置かれていました。

経済危機から回復したときに、韓国政府が考えた復興のキーワードがICTで、これには日本の楽天の三谷さんの助言もあったそうです。また、軍事政権から民主政権に変わり、国の民主化を進めるという方向性とも相まって、韓国の情報化と学校図書館の活用はほんとに進んでいます。これには驚きました・・・。

ソウルの地下鉄の駅ではまだ露天商が地面にものを置いて売っているということと、将来に向けて教育を変えていくことが交錯しているのが韓国なのだと知りました。

日本では、日本の将来を真剣に考えた時の情報時代における学校図書館の重要性が理解されているのだろうか?そんな危機感を強く抱いたことも、このプロジェクトを構想した前提としてありました。

新着情報一覧へ