オバマ大統領のメッセージ

国際図書館連盟(IFLA)の2016年大会が8月12日から15日までアメリカ・オハイオ州のコロンバスで開かれました。この大会に向けてのオバマ大統領の歓迎声明の中に次のようなくだりがありました。

「このイベント(図書館関係者の集まり)は、国際社会における私たちの責任を思い出させてくれます。その責任とは、世界市民としてわかちあわないといけない、巨大で変化していく情報の蓄積に、誰もが完全に、自由にアクセスし、貢献していくことができる未来をつくりあげないといけないということです。」(木幡訳)

これは、情報社会のあるべき姿とその未来をつくりあげるための責任について述べているものですが、こうした理解のもとでの学校図書館の役割は、自ずから新しいものになります。それが。2015年のIFLA新学校図書館ガイドラインとしてまとめられています。

残念ながら、日本では、こうした未来社会を構築するというグローバルな視点からの学校図書館像が理解されているとはいえません。そもそも、学校図書館というのは、一人ひとりが民主主義社会の責任ある構成員であり、その意見が社会を動かしていくということが前提で、そのための教育における心臓ー教育=学校を動かしていくものーという理解がされてきたものです。それが情報時代になると、誰もが責任ある情報の受け手と送り手に育つために、情報とは何か、どういった責任を負うのか(倫理)、どう判断し、新しい情報をつくりあげて発信(貢献)していくのか、ということを学ぶ場所に変わっていっています。情報に翻弄されたり、コントロールされるのではなく、いわば情報主権者となるために、情報センターであり、情報の意味をもっともよく知っている(はずの)学校図書館の責務と役割が問われているのですが・・・。日本では・・・。いまだ主権者になりきっていない国民が情報主権者など思いもよらないのでしょうか。

といったことを心中でぼやきながら、ひとつひとつ、できることをやっていくしかありません。

こうした学校図書館の、とてつもなく重要な役割を理解してくださる方が増え、研究所の事業に支援をしていただけることを願いながら、残りの日数を数えてしまいます。

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