支援総額
目標金額 300,000円
- 支援者
- 33人
- 募集終了日
- 2016年7月29日
【ニュースより】北海道でクジラ死体の漂着
非常にタイムリーなニュースなので、本プロジェクトの意義の確認も兼ねてご紹介します。(私見も入りますがご容赦下さい)
「漂流クジラの処分検討 室蘭市、焼却も困難 7月5日」
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doo/1-0289712.html
北海道室蘭市で10m近いクジラの死骸が漂着しており、これから対応を協議する、とのことです。
実際のクジラの写真はありませんが、1週間以上前から漂流しているらしいので、相当に腐敗していることが予想されます。クジラの死は残念ですが、悪臭や脂の流出も懸念されるため、早い段階での解決が望まれます。
これは北海道での事件ですが、似たような事は昨年10月に福岡でもありました。
http://mainichi.jp/articles/20151002/ddl/k40/040/524000c
このときは16m、33tのクジラで、処理方法の検討や必要な資材、人手の確保に数週間かかっています。当研究室からも学生数名が応援に向かいました。
さて、こうしたクジラ類の処分に多額の費用や人手が掛かるのは、本プロジェクトの概要やリンク先の記事に書かれている通りであります。こうした突発的な漂着は、普通の漂着ゴミとは違って撤去も困難、なのに迅速な対処が必要で、天災や重油の流出事故に近いものがあります。ではどこが費用を負担するか?
記事内にもありますが、水産庁のマニュアルでは基本的に地方自治体の負担とされています。ですがある日突然流れ着いたクジラを処理するために、数十万、場合によっては数百万にもなるかもしれない金額をぽんと捻出できる財源を持つ自治体は、少ないでしょう。埋め立て場所の確保なども問題です。
研究者も同様で、いかに貴重な標本になるとはいえ、研究費は限られており、それも決して潤沢ではありません。どんな研究室も普段は年単位の計画に沿って研究しており、そのためにギリギリの資金をかき集めて研究しているのが現状です。とくに漂着鯨類は研究材料の入手機会をコントロール出来ないこともあり、研究費の獲得は難しいという面があります。またクジラの研究と一括りに言っても、対象とする種や分野の違いもあり、すべてのストランディングや混獲が自身の研究と直結するわけではありません。学者としての責務や意志から回収や解体を受けることはあっても、それが研究費で落とせるとは限らず、自腹を切ることもままあります。突然の漂着に対する引き取り手として、すぐに手を挙げられる事は少ないでしょう。
理想的には、こうした処理費用を国レベルの大きな機関が常に管理して、必要なときにいつでも対応できるようにしておくのが良いと思います。ただ、いつ必要になるか分からないお金を、おそらく税金から確保し続けるのは難しいでしょう。
こういうときこそ、クラウドファンディングの本領ではなかろうか?
そう考えたのが、今回のプロジェクトを立ち上げる切っ掛けです。
まずは九州近海でのストランディング対応費用についてプロジェクトを立ち上げてみる、そしてこうした活動の必要性や研究の意義が周知され、必要と認めてくれる支援者様が沢山いることを確認したい、そう考えました。
すでに目標達成の9割まで来ています。只々、感謝です。
ストランディングは、一種の天災です。またクジラが生きていれば、海に返してあげるための費用も必要でしょう。将来的には、野生動物の保護管理の一環として、このような事態にいつでも対応できる全国的な基金が成立されれば良いと思います。
リターン
3,000円
サンクスレター
①研究室からお礼のメッセージ
本プロジェクトのロゴマークとしてスナメリの頭骨をモチーフにしたお礼のハガキをお送りします。
- 支援者
- 3人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年8月
5,000円
調査結果を速報でお届け
①研究室からお礼のメッセージ
②ストランディング調査の速報
ストランディング調査を行った際に、その内容や現場所見をメール速報でお届けします。
- 支援者
- 8人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年1月
10,000円
調査結果の速報と鯨の髭
①研究室からお礼のメッセージ
②ストランディング調査の速報
③ザトウクジラの髭板1枚
魔除けのお守りとされる鯨の髭1枚(約20cm)をお送りします。
- 支援者
- 17人
- 在庫数
- 3
- 発送完了予定月
- 2016年8月
30,000円
調査結果の速報と2016年度の調査報告書
①研究室からお礼のメッセージ
②ストランディング調査の速報
④2016年度 長崎大学ストランディング調査報告書
長崎大学が2016年度に実施するストランディング調査について、調査結果をまとめた報告書冊子をお送りします。
- 支援者
- 6人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年1月