8/4の思い出話

 

企画書を作っているのですが、全然アタマの整理が出来ないナウ。

 

私自身、特急白山やクハ489-501にご縁の深い群馬県には、様々なご縁があります。

尾小屋の件でも書きました、小松市が大水害に見舞われたその日、私は家族と妻の実家へ帰省していました。

前日の３日、ついでに用あって碓氷峠鉄道文化むらにお邪魔した際に、アテンドいただいた職員さんから、「今日ＳＬ来ますよ」と伺いました。

試運転だったそうで、たまたまですが私にはデコイチにもご縁があるようです。

ＪＲ高崎支社の観光キャラバンで地元観光事業者の招待列車を兼ねていたのだとか。

車内は殆ど駅員さん乗務員さんが研修と称する役得で楽しそうでしたけど、こういった「素の蒸気」、個人的に大好きです。

電気機関車の次位には雑客とはいえかつての急行用三等車、スハフ４２も連結されていて、新型客車の１２系に雑客が付いた混合編成は、確か昭和６０年の山陰本線で見て以来の、実に３６年ぶりの眼福でした。

 

何せボンネットの運営ボランティアを１０年しますと、なかなか地方へ撮影へ赴く機会もありませんし、撮影地はどこも黒集り。　時代が１０年で一変してしまい、すっかり浦島太郎です。

 

 

でも、横川には１９９７年で時が止まっています。

更にはその時計の針が、自分が生まれる前にさえ戻っているような風景がありました。

そういえば、以前にも鉄道文化むらへ伺った際には、「クハ489ボンネット、ほしいなぁ」とつぶやいている職員さんもいらっしゃいました。

 

 

群馬の、地域と鉄道との繋がりは今も変わらず強いな、という印象があり、羨ましく感じます。

是非、磯部温泉にも足を運んであげて下さい。

写真のキャラバン嬢さんには、着ぐるみの中にお目付け役が居ますのでご注意くださいませ…。

 

８月４日当日には、坂城駅の１６９系電車の現状を見学させていただきました。

こちらの保存会の皆様にも大変お世話になっています。

３月にデカ目のライトケースを持ってお邪魔した時には歓待を受け、現物合わせで原形ライトに復元しました。

個人的にはその際の夕食や温泉、翌朝のご飯や温泉旅館のレトロ感＝千と千尋感ハンパない雰囲気が、嬉しくて楽しい思い出です。

お陰様で先ごろのイベントも大盛況だったそうで、本当に頭が下がります。

 

 

その後にご挨拶に伺ったのが、３月に歓待された際にもお邪魔した温泉施設、の駐車場の一角に置かれたクハ115-1106。

こちらも地域貢献を兼ねた鉄道車両の利活用を目指し、現在クラウドファンディングを実施中です。　そのコンセプトはボンネット同様に現役時代に可能な限り合わせるというこだわり。

高いハードルではありますが、どうかご支援いただきたいと願っています。

私もまだまだ目標金額には程遠いですが。

 

しかし帰ってくると、大洪水に見舞われていました。

小松市内の多くが床下浸水の被害に遭い、一部地域は土石流や壊滅的な被害を受けたところもありました。

夕方には雨が止んだらしく、私が帰宅した２２時頃には、すっかり風も止んでいました。

色々ありましたが、ボンネットも、たから号も、我が家も、無事でした。

聞くところによると、たから号は湖の中にポツンと佇んでいたそうで、ここでも千と千尋ごっことなったようでした。　不謹慎ながら。

 

古い車両にも、旅館のような施設にも、共通して何かが宿っているように思えることがあると感じます。

そう思えた方が、豊かな感情や生き方が出来るのではないか、そして畏敬や感謝や協力、という、精神面から行動へと誘われるような感覚になれるような気がします。

 

不思議に思える事も、実働していますとロールプレイングゲームの必須シナリオをクリアしてるような気になってしまいます。

どうぞクラウドファンディングにおいても、そのチェックポイントをクリアさせていただきたく、ご支援をお願い申し上げます。