クラウドファンディング終了2年後報告

ご支援いただいた皆様

クラウドファンディング終了2年後報告をさせていただきます。

クラウドファンディングの支援金に関してご報告いたします。臨床研究を推進するため、支援金を主な財源として、2023年4月から神戸大学大学院医学研究科に特命准教授の先生に来ていただいております。また、支援金の一部を利用して、涙で乳がんを検出する装置を開発し、神戸大学医学部附属病院国際がん医療・研究センター（ICCRC)内に設置しました。支援金で人材と装置を賄えましたことは、大変ありがたく、臨床研究の推進に大きく貢献いたします。支援金の残りは、研究に必要な物品費に使用させていただきます。すべての会計処理は、大学の規則に従い、大学事務部が公正に執行しています。皆様のご支援に深く感謝申し上げます。

臨床研究につきましては、神戸大学と株式会社TearExoの共同で行います。途中経過につきましては、共同研究契約に基づき公開できませんが、研究が終了しましたら、その成果は学会等で発表・公開いたします。また、共同研究に対する個別のご質問などは、企業情報などが含まれますことから、公開情報以外は対応できかねますので、ご容赦いただけましたら幸いです。

2022年11月から2023年1月まで、3か月間行いましたオンライン研究報告会は、6回を数え、近況のご報告と参加者の皆様からのご質問にお答えいたしました。ラボツアーや出張講義がリターンに該当している皆様、随時受け付けますので、遠慮なくご連絡ください。

2022年4月に設置された株式会社TearExo（代表取締役　堀川諒）ですが、2023年1月に大阪大学から研究者が加入し、役員2名、研究員3名体制で活発に研究活動中です。2023年5月には、第1回目の資金調達も達成できそうです。私は社外におりますので、直接運営にかかわっておりませんが、大変頼もしく見守っています。

何分、これまでに類を見ない涙で乳がんを検出する先端技術ですので、実用化には様々なハードルがあります。一歩一歩着実に進んでいこうとしておりますので、皆様の変わらぬ応援やご支援をよろしくお願い申し上げます。

季節の変わり目ですので、体調など崩されませぬようご自愛ください。

2023年4月28日

神戸大学　竹内俊文