第94回箱根駅伝予選会報告~相馬(1)が学連選抜チームへ

<第94回 箱根駅伝 予選会 結果報告>
男子駅伝監督:弘山勉


 第94回箱根駅伝予選会が終了しました。結果は、10時間23分43秒で19位。予選を通過することができず、ご支援いただきました多くの方々に恩返しすることができませんでした。悔しく、そして、申し訳ない気持ちで一杯です。

 昨年から、順位を5つ上げ、タイムも15分短縮し、大きく前進することはできました。しかし、チームの誰一人として、満足する者はいません。この1年間、予選突破することだけを目指して、活動してきたのだから、当然です。
 

今年はグループを作って後半上げる作戦を採る筑波大生たち


そんな落ち込んだ雰囲気の中で、一筋の光明が差すように、1年生の相馬が学連選抜チームに選出されたと連絡が入りました。学連選抜に選ばれたメンバーの中で、予選会の順位は5番目。箱根路を走る可能性が高いと信じ、伸び盛りの1年生・相馬をさらに成長させていきたいと思います。
 

1年生ながらチームトップとなり学連選抜チーム入りを果たした相馬


特筆したいのは、1年生で61分を切ったのは、相馬と中央大学の二人の学生で、たったの3名だけです。聡明さ、積極性、勤勉性、ロード適応力、全てにおいてポテンシャルが高く、計り知れない可能性を感じます。箱根駅伝を走ることができたら、どんな走りをするか非常に楽しみです。
 

2年生の池田も好走。最後の5kmをペースダウンして苦しい表情


 さて、予選会の総括をさせていただきます。今年は、過去2年間より、チームとしては、“力を出せた感”はあります。それでも、私が見積もる実力より5分以上は悪いタイムでした。


 この予選会に向けて、個人に目標を立てさせました。A目標とB目標の2種。A目標は考えられる上位のタイム、B目標は達成すべき下位のタイムです。A目標の合計は10時間12分台で、B目標は、10時間16分台。つまり、最低の目標タイムより約7分も及ばなかったことになります。
 

1年生の西も大健闘。目標タイムに僅かに届かなかったが、堂々とした走り


 A目標を達成した者が1名、B目標を達成した者が2名では、このような結果になってしまうのは当たり前ですが、A目標に近い記録を全員が達成したとしても13位程度にしかなれない計算。今年度も、厳しい現実を突きつけられました。まだまだ実力不足ということです。
 

年々走力を高めている村上。もっと走れていいはずだが・・・


 筑波大学は、インカレも箱根駅伝同様に重視しています。約1ヶ月前の日本インカレに、大学の代表として出場した森田と小林は、5000mと1万mともに、チーム内1、2位の記録を有しています。予選会でのチーム内で上位の走りを期待していましたが、10位と11位という凡走に終わりました。これは、彼らを上手く誘導することができなかった私に責があります。エース二人の実力を発揮させられず、悔しさしかありません。
 

 あらためて、秋に開催される日本インカレと予選会を両立することは、難題だと感じます。ただ、他大学で両立している学生もいますから、難題ということを言い訳にせずに、この高いハードルをしっかり越えていくことに、毎年チャレンジし続けていきたいと思います。
 

駅伝主将の河野は、持病のアキレス腱炎に悩まされ続けてきた


 予選突破できなかったわけですが、この1年間を振り返ると、チームは良い方向に変化していると思います。昨秋、森田が筑波大学生として5000mで初めて13分台をマークしたことを皮切りに、今春に5000mで14分台の記録を有する高校生が9名入部し、14年ぶりに全日本大学駅伝・関東予選会に出場を果たし、1500mで森田と小林が筑波大学新記録を連発するなど、本プロジェクトが確実に推進されていることを証明できる結果が出始めています。
 

医学部の川瀬は、本番の強さを発揮。今年も健闘の走りを見せた


 足りないのは、トラックの記録を予選会の20kmに結びつける部分です。距離延長に対応する練習やレースにおけるテクニックや経験、メンタルといった分野でのレベルアップが必要であると感じます。下級生が上位を占めた今年の結果を見ると、経験を積んだ下級生が多く残る来年度以降の飛躍が期待できると思います。
 

駅伝副主将の武田は、過去2年の凡走を払拭する走りをしたが、実力はフルに発揮できず


 10時間23分43秒は、10人平均62分22秒になります。2週間前に実施した1万mペーストライアルの記録(10人平均)を2倍して、1分38秒を足したタイムになりました。スピード係数のような計算で、私は1万mを2倍してプラス1分40秒で20kmは走れると考えています。これは標準の数字で、持久系トレーニングをしっかり積むとこのプラスのタイムが小さくなっていくと思います。
 

怪我に苦しめられてきた金丸は、前半は快調も後半にスタミナ切れで失速


 でも、1万mペーストライアルは、調整なしの練習でしたから、走力はもっと上のはずです。そこで、10人の1万mベストタイムの平均30分00秒を2倍して1分40秒を足してみると、61分40秒。10人合計で10時間16分40秒となります。奇しくも、学生が自分で提示したB目標と同じにタイムになりました。しかし、実際は42秒を余分に要しました。
 

1年生ながら健闘した児玉。今回の経験を来年に繋げてほしい!


 練習が足りていないとは思いませんが、走り込みの開始時期が遅かったかもしれませんし、練習での追い込み度(練習強度設定)や練習の組み立て方にしても少しの工夫が足りなかったのだと思います。ここが私の指導者としての未熟さなわけで、まだまだ努力・研究が足りないと自覚して、精進していかなければなりません。
 

直前に調子を崩したエース森田は、走り込み不足も影響し、後半失速


 今回、気象コンディションは良かったですが、それにしても、予選通過ギリギリ10位の記録が平均61分03秒とは・・・。一人の差で言うと約400m、5kmあたり100mです。ということは、1kmで20mとなるので、2%の向上が必要です。走力(の計算)が1%、あとの1%は、精神や技術、努力の不足分だと思います。そう考えると、何とか達成できるのではないか!と。この2%の向上を、これからの1年をかけて、生み出していきます。
 

スピードランナーの小林もさすがに走り込み不足ではスタミナが足りない


 予選会が終わり、これでチームは代替わりとなります。新たなチームとしての一歩を踏み出し、一人一人がレベルアップを図るべく、小さな小さな努力を積み重ねていかなければなりません。そんな小さな努力を大切にし、日々怠ることなく、チーム一丸となって歩んでいこうと思います。
 

1万mでベスト記録を出した藤田だが、レースに調子が合わせられず後半は大失速


 最後になりましたが、今年の予選会は、例年の10倍近くの応援・関係者の方々が大会会場まで来ていただき、頑張る学生に声援を送っていただきました。クラウドファンディングや筑波大学基金への寄附によるご支援も賜りました。たくさんの応援とご支援に、厚く御礼申し上げます。ほんとうにありがとうございました。
 

結果発表後に応援いただいた方に全員でお礼の挨拶


 来年への雪辱を誓い、第94回箱根駅伝予選会の報告とさせていただきます。これからもご支援とご指導をよろしくお願い致します。

 



第94回 箱根駅伝 予選会の結果(筑波大学)

順位 氏名(学年) 記録
69 相馬 崇史(1) 1:00:56
学連選抜選出
125 池田 親(2) 1:01:19
181 西 研人(1) 1:02:01
200 村上 諄(3) 1:02:20
203 河野 誉(4) 1:02:21
217 川瀬 宙夢(3) 1:02:39
225 武田 勇美(4) 1:02;50
228 金丸 逸樹(2) 1:02:52
249 児玉 朋大(1) 1:03:09
254 森田 佳祐(4) 1:03:13
311 小林 航央(3) 1:04:29
354 藤田 黎士(2) 1:05:13
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