「やーーーだーーーー」「~はやだなのーーー!!」…イヤイヤ絶頂期も、

 「なんですんのやー!!」「そうされたらやだべー!!」…けんかも、

 「~ばっかり~するのずるいーー!!」「それじゃ、おもしろくないさー!」

「だって~だもん!」…ぶつかりあいも、

 保育園の中は毎日絶えることはありません。

 

 「ねえどうする?」「~やりたい!」「~したら楽しそう!」「いいねぇー!!」…楽しいことへむかう中で、

 「ここさ、~しよう」「オレは~したい。だってそのほうが~だもん!」「う~ん、じゃあこうは?」「よっしゃ、やってみっぺ!」…あそびを創りだす中で、

 盛り上がっていく声もひびきます。

 

 そんなことがあたりまえに飛び交う生活空間、それが保育園。

 大人はどうしても先のことを考えたり、ひとつの答えにまとめようとしてしまいがちですが、子どもの想いは大人の思惑にとどまったりしません。

 様々な想いが渦巻いています。

 

 子どもたちの発想の多様さに、“なるほど、そういうかんがえもあったか!”と気づかされたり、“それおもしろい!”と感心させられたりする毎日です。

 子どもたちの心の育ちを感じることができるのもこういう場面です。

 じっくりと話し合う場や安心して想いをだしあえる仲間の存在がいかに大切か!!

 

 生活や遊びをともに過ごす仲間とのやりとりの中で、ぶつかりあうことがよく起こります。

 そんなとき、保育士たちは危険がともなわない限りとめず見守り、とことんさせています(年齢や個々の力を配慮しつつですけどね)。

 時には解決に至らないこともあり、時には正義の味方マン(仲間たち)が仲裁に入りかえってぶつかりあいが大きく広がっていることもあります。

 

 当事者どうしだけでなく、みんなで考えてほしいなと思うときは、全体に返すこともあります。

 言いあうだけでは先が見えないことも、他人の意見に心動かされたり、気づいたり、考え直すこともできます。

 どこで自分の気持ちと折りあいをつけ、納得できるか、保育士たちは出された思いを整理し一緒に探りながら見守り待つのです。

 

 毎日の散歩の際も、時には散歩先を決めるのに、午前中いっぱいかかることもあります。

 明日も明後日も散歩行けるよ…と大人は思うし、刻々と過ぎる時間にヤキモキするのですが、今を生きる子どもたちの優先順位は違います。

 「今日は~しに~へ行きたいんだ!」とどうしても譲れない思いが胸いっぱいに溢れているのです。

 大人の都合も予定も見事ひっくり返ったりしますが、散歩に限らず、そういうこともあるある、ありますとも。

 

 今はすんなりいかなくても、この積み重ねが心の幅を広げさらに仲間関係が深まっていくことにつながっていくのでしょうね。

 保育士たちも「なんでもドンとこい!」精神が育っていくようです。

 

 また、楽しいことへむかう話し合いでも、「~したい!」「やってみたい!!」を出しあいます。

 “できる、できない”にかかわらず、自分のやりたいことやみんなでやってみたいことを出し合い、決めたこと、考えあって創りだしたことは、大きな喜びにつながります。

 

 とくに行事はクラス全体で相談することも多く、年長さんははりきって先頭に立ち、年中さんの意見を聞いたり、なかなか言い出せない子の想いをくみとったりします。

 たくさんの意見をまとめたり、調整したりする力も、話し合いの中で培っていきます。

 そして、こうした姿はまた、次の年代へとつながっていきます。

 

 イヤイヤやダダコネや、譲れない思いや…それぞれの発達に応じた自分の思いをとことんだして、そして受け止めてもらう子どもたち。

 一人ひとりの想いがあり、意見があり…それが同じではないからぶつかるリアルな現実を体験する子どもたち。

 そして、みんなで知恵をだし、折り合いをつけ、新しいものを創りだす楽しさがあることを知る子どもたち。

 

 「子ども時代をたっぷりと子どもらしく過ごしてほしい」

 大人たちの願いが根底に流れています。

 

 

 

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