こんにちは、ル・コルビュジエの船再生委員会です。

 

今回は、8月22日まで開催されていた「アジール・フロッタン再生展」東京会場の模様を詳しくご紹介します。

 

会場全景

 

アジール・フロッタンは日本ではこれまであまり知られることはありませんでした。本展は、ル・コルビュジエに関する資料や現存する作品の多くを管理している「ル・コルビュジエ財団(FLC)」の全面協力を得て、当時の資料をもとに、アジール・フロッタンを様々な角度から紹介しています。

 

図面資料を開設

 

黄色く変色した紙が時間の経過を思わせる資料は、ほとんどが1929年前後のものです。実施図面だけでなく、ル・コルビュジエ自身によるラフスケッチや、コピーされた図面に色が描き足されたものなど、設計や思考の過程を想像させるようなものが数多くあります。

 

来場者の皆様

 

資料は5つのテーマごとに整理されています。設計の背景や、「近代建築5原則」など、様々な視点からプロジェクトを解剖しています。最新の3Dプリンターで制作された縮小模型は精巧なつくりで、成り立ちがわかりやすく伝わるように工夫されています。

 

展示の目玉は1/5の巨大模型

 

会場の中心をなしているのは、なんと1/5で再現された巨大模型です。船の全長が70mもあるため、縮小しても15m近くの長さがあります。会場にちょうど収まるサイズで制作されました。模型の制作は、神戸大学遠藤秀平研究室の学生や、発泡スチロールメーカーの協力によるものです。

 

ホンマタカシ氏による写真

 

巨大模型をぐるぐるまわっていると、思わず目に入ってくるのが、アジールフロッタンをとらえた印象的な写真たちです。全11点はホンマタカシ氏により、昨年撮影されたものです。ホンマ氏は、実は多くのル・コルビュジエの建築を撮り下ろししています。独自の視点で撮影された写真は、来場者が想像力を掻き立てられるように配置されています。

 

この写真の一部は、ホンマ氏のご好意で、クラウドファンディングのリターンにもさせていただいています。

 

映像展示とLC1

 

会場の奥には映像鑑賞スペースがあります。今年撮り下ろされたアジール・フロッタンの映像に加え、ル・コルビュジエ財団に残されていた1929年ごろのモノクロフィルムも上映されています。まだ40代であったコルビュジエの姿や、アジール・フロッタン、サヴォア邸の建設現場などが収録されており、当時を知るとても貴重な資料となっています。

 

資料展示コーナー

 

本展は巨匠の建築作品としてのアジール・フロッタンを知ってもらうだけでなく、この10年間に行われてきた再生プロジェクトを紹介することがテーマになっています。年表や人物相関図、遠藤秀平のシェルタープロジェクト、船体の調査資料などが展示され、プロジェクトを多角的に見られるように工夫されています。

 

本ページでも使用されている、スターリン・エルメンドルフさんの最新の写真展示もあります。

 

さて、東京会場は1000名を超える来場で、好評のうちに終了しましたが、現在、横浜会場でも開催中です。その後、大阪・山口へと巡回しますので、お近くの方はぜひご来場ください。

 

〈横浜展〉
日時:8月25日ー9月13日 10:00-18:00
会場:ASJ YOKOHAMA CELL(横浜市西区みなとみらい2-2-1 横浜ランドマークタワー31階)
トークイベント:9月2日 15:00- 遠藤秀平×五十嵐太郎「映画『ル・コルビュジエとアイリーン~追憶のヴィラ~』を語る」

〈大阪展〉
日時:10月26日ー11月1日 11:00-18:00
会場:ASJ UMEDA CELL(大阪市北区角田町8-1 梅田阪急ビル オフィスタワー 24階)
トークイベント:10月26日 遠藤秀平×倉方俊輔×光嶋祐介(時間未定)

〈山口展〉
会期:12月15日〜24日(時間未定)
場所:やまぎん史料館(下関市観音崎町10-6)
トークイベント:12月17日 遠藤秀平

入場:無料
主催:遠藤秀平建築研究所
共催:アーキテクツ・スタジオ・ジャパン
企画:アジール・フロッタン再生展実行委員会

 

※詳しくは以下のWEBサイトを御覧ください。

 

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