プロジェクト終了報告
十六山病児保育室Bambiniです。
桜の花が見ごろを迎えています。いかがお過ごしでしょうか。
さて、2021年度の病児保育室運営が無事終了いたしました。
プロジェクト終了のご報告として寄付金使途、そしてクラウドファンディングをきっかけに発展した活動をお知らせさせていただきます。
1年後の現在もプロジェクト成功の波及効果を感じています。クラウドファンディングが成功したことで、当初想定していなかった方面にまで活動の幅が大きくひろがりました。ひとえに関心をもっていただき、寄付金を寄せてくださった皆様のおかげです。お力添えをいただき本当にありがとうございました。
寄付金使途
寄付総額159万円使途内訳
・小児科医回診費用 66万円
・人件費の補填 93万円
(※令和3年度 決算書は法人HPに6月末頃アップされる予定です。)
クラウドファンディングをきっかけに発展した活動
【十六山病児保育室Bambini のメディア掲載】
★神奈川新聞 2021年4月18日
病児保育が苦境 コロナで利用が大幅減「現行制度見直しを」
★日本経済新聞 2021年5月14日
共働きの命綱、病児保育が存続の危機 コロナで利用低迷
赤字深刻、広域連携など新たな試みも
★読売新聞 2021年6月3日
【独自】病児保育施設は閑古鳥「このままでは破綻」…補助金も削減
★日本テレビ報道 その1 2022年1月8日
利用者減、補助金減…苦境“病児保育”の今
クラウドファンディングの成功実績と新聞掲載から日本テレビ局の取材が入り、夕方の報道番組「news every.サタデー」の特集でご紹介いただきました。高い視聴率だったそうです。ご覧になっていただいた方がいられるかもしれません。Yahoo!ニュースに転載されています。
★日本テレビ報道 その2 2022年1月25日
“病児保育”の存続危機 新型コロナで利用者減・補助金減
取材していただいた野中記者が日本テレビ解説コーナーでご自身の子育て体験を交えて切り込んでくだりました。同じくYahooニュースに転載されています。丁寧な取材をしていただいたこと、大変感謝しています。
【学会発表】
★2021年10月17日
第12回 日本小児心身医学会 関東甲信越地方会
連携医 南町田こどもクリニック 佐藤先生 ご主催の学会で病児保育の広域連携・多職種連携についてお話させていただきました。クラウドファンディングについても紹介させていただきました。初めての学会発表で大変緊張しましたが、発表を通じて地域の中の連携の重要性をあらためて感じました。
【政治へのアプローチ】
★2022年1月18日 野田大臣、三原じゅん子大臣補佐官に陳情へ
大和市議会議員 中村一夫議員のお力添えをいただき内閣特命担当大臣 野田聖子議員、大臣補佐官 三原じゅん子議員へ病児保育の窮状をご報告するとともに、子ども家庭庁創設にあたり事業予算増額をお願いしてまいりました。予定時間を超過して熱心にご傾聴いただきました。
面談の様子を野田聖子大臣のツイッターに掲載していただいています。
病児保育事業は子ども・子育て支援事業に区分され、利用人数に応じた出来高方式が基本制度となっており、コロナ禍の影響で利用者が減り、更に厳しい運営状況にある旨、報告を受けました。
— 野田聖子 (@noda_seiko93) January 18, 2022
病児保育の安定継続的制度に向け、三原補佐官と共にしっかりと取り組んで参ります。 pic.twitter.com/H0RnWaafRO
★2022年 3月大和市議会へ病児保育に関する陳情書2件提出
大和市議会へ市内病児保育施設への救済措置ならびに利用者の利便性向上を図っていただきたいことを記した陳情書を2件提出しました。ともに厚生常任委員会審議を全員賛成で通過し、3月23日本会議において全会一致で採択されました。
同じ大和市内にある「もみの木医院病児保育室」さんと合同で提出
大和市議会 全会一致で採択していただいた陳情書
「病児保育事業についての陳情書」
「子育て王国」大和市の施策に期待する陳情書
★子育て世帯に病児保育についてのアンケート実施
2021年12月28日〜2022年1月28日 利用者・登録者の方に病児保育に関するアンケートを実施いたしました。子育てに奮闘する171名の親御さんから回答をいただきました。「市民の声」として陳情書に添えて市議会に提出させていただきました。お忙しい中のご協力、本当にありがとうございました。
アンケート結果から抜粋
2年以上続くコロナ禍により国が設計した病児保育制度は行き詰まりをみせ、多くの病児保育室の運営存続に大きな影響を及ぼしています。しかし長期を見据えれば、パンデミックという未曽有の事態のなかで一時的な利用の落ち込みがあったとしても、病児保育が高齢化を迎えた日本社会で必要とされる施設であることに変わりはありません。
コロナ禍を乗り越え、子育て世代の皆様のご支援を継続できるよう、健全運営に向けて辛抱強く行政への働きかけを続けていきたいと考えています。ご支援いただいた皆様におかれましては、今後も病児保育に関心を持っていただければ大変うれしく思います。改めまして、この度のご支援に心から感謝いたします。
末筆ながら皆さまのご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
2022年4月1日
十六山病児保育室Bambini
室長 西田恵美