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アジアツアーのお話し②
こんにちは!
インターン内藤のAsiaTourの日記をご紹介🌎
今回の日記はスポーツ用義足の製造過程についてです!
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【8月19日(土)】@ブータン
この日はPGさんではなく、BPCの通称Umapさんに迎えに来ていただいた。
二班に別れ、山中さんはナショナルスタジアムで行われた
為末大さんのランニングクリニックの撮影に行った。
ランニングクリニックでは現地の陸上コーチが多く参加し、
前日の15歳の大腿義足ユーザもブレードを履いて参加した。
もう一方(内藤)は病院へソケット作りの続きの撮影に行った。
病院では弟のソケットをPP素材で作るところを目にした。
彼の断端は踵が残っていたため、
ソフトライナーでソケットに上から入れられるようにと形状の工夫と
プラスチック素材でも後ろにブレードをつけられるように強度の補強を行う必要があった。
そのため補強が必要な部分はPPの板をもう1枚重ねて製作することを
以前教えてもらったと遠藤さんが現地の義肢装具士さんに伝えた。
ソフトライナーにストッキングを被せて、熱したPPの板を2人がかりで貼り付けていた。
余った部分をハサミで切り落とし、厚手の軍手で整形。
ソケットが冷めた後は中の石膏を剥がした。
PPソケットにブレードを取り付けるためドリルを使って穴を空けた。
ブレードを取り付け義足が完成した。
縦に切り込みを入れたライナーを弟の左脚に合わせ、
ソケットに入れようとするがなかなかスムーズにはまらなかった。
結果的に何度もヒートガンを使ってPPソケットに広げ、
体重を乗せてソケットをはめることができた。
今回のソケット作りは走る前の入れやすさと
走っている間の抜けにくさがトレードオフなため、その塩梅が難しいことを知った。