「ありがとう!本当にうれしいよ」と一人の女性が駆け寄ってきました。

 

 

どうしたんでしょう?女性は大興奮で、目を子どものように輝かせていました。

 

 

お母さんは、

 

 

「息子がね!小学校で読んだ本を私に読み聞かせてくれるんだよ!あぁ、嬉いねぇ」と大きな声で、説明してくれました。

 

 

 

 

「私が小学校に上がったころだったか、本当に楽しみだったんだよ、小学校に通うのが。

 

 

でも、数カ月たった時に、住んでいた村が戦場になってしまった。

 

 

それから、親と一緒に、逃げて、逃げて、逃げる毎日。

 

 

学校に行っていたことすらも、忘れてしまったよ。とにかく生きるのが精一杯だったから。」

 

 

 

 

小学校ではまだ冊数が足りないので、本の貸し出しを行っていません。

 

 

そんな中、お母さんのために、息子さんは、小学校にある本を読んでは、暗記したり、ノートに書き写して、家に戻り、お母さんを観客におはなし会をしてくれるそうです。

 

 

 

「息子さんは国語が好きなんですね」と聞くと、

 

 

「いやいや、得意じゃないよ。でも・・・・私が字が読めないってことを知っているんだよ。だから僕がお母さんの代わりになって字を読んであげるって言ってくれるんだよ

 

 

と、そっと涙ぐむお母さん。

 

 

最後に、「小さい頃から、戦い、戦いの日々だろ。本当につらくて、今でも心が休まらない毎日だったよ。でも・・・・」

 

 

 

でも、どうしたんですか?

 

 

 

「息子が自分に本を読んでくれる姿を見て、自分の中で『内戦』が終わったんだよ」

 

 

 

 

本は、家族をつなぐだけではなく、つらい歴史を終わらせてもくれる。

 

 

そして新しい家族の歴史を作ってくれる

 

 

 

そんな存在だと改めて感じました。

 

 

 

 

こんなお母さんと子どもたちが、この町にどんどん増えてほしいと願ってやみません。

 

 

 

 

 

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