解体迫る！中銀カプセルタワービル全戸調査記録＋動くカプセルで保存へ

6月13日（月）から15日（水）の本日にかけて、４月の内装一部取り外しの後に残っていたカプセルA606内の内装を全て取り外しました！

 

戸などは先に取り外してありましたが、内装類の中には、家具の側板・底板・背板など、ユニットバスはもちろん、重い空調機なども含まれています。

 

アスベスト環境下、特に、カプセル内にあるような吹付アスベストのある環境では、顔を覆う面体の防護マスク、防護服・靴カバー・手袋、それらをさらに目張りして作業を行います。このような格好での作業ですので、汗がダラダラ出ます。

 

２枚目の画像から、丸窓近くの家具やユニットバスは取り外していて、家具やユニットバスがもともとあった場所のすぐ裏の壁や天井にアスベストがぎっしりあるのも見えると思います。

 

家具類はアスベストに接しているわけではないのですが、50年も経っていますので飛散して付いている可能性が高いため、取りのぞいてから外に出す必要があります。

 

まず、ブラシ等でアスベストを落としてから、画像のように「真空掃除機」でアスベストを吸い込みます。アスベストが残らないように、この作業の後にウェットティッシュでさらにきれいに拭き取ります。

 

画像３枚目は、５階から６階にかけての同じ区画内（アスベスト環境下でアスベストが外に飛散しないよう、カプセル内と廊下・階段の壁・床・天井が厚いシートで養生され、負圧集じん機によって負圧にされた場内）の別のカプセルをお借りし、そこで副代表が先ほどのアスベストを取りのぞいた家具類に「固着液」を噴霧している様子です。

 

吹きかけているのは、ユニットバスの下部FRPの上にある壁の金属パネル部分です。その後ろに寝かせてあるのは、クローゼットなどの収納部分です。こちらも一体的に取り外しができました。

 

敷地の外にアスベストを持ち出さないように、このような手順を追って作業をして、ようやくアスベスト環境下からオリジナルの家具類が持ち出せます。

 

現在、地上におろされ解体されているカプセルについても、アスベスト除去後に鉄骨・外壁がむき出しのカプセル内に固着液がしっかりとまかれ白くなっています。A606も取り外し時にはそのような姿になっている予定です。

 

現在、家具類には透明な固着液をかけたところまで行いましたので、数日以内にA606のオリジナル家具類を持ち出し予定です。

 

敷地の外にオリジナルの家具類を持ち出してようやく完了ですが、「カプセル保存」として計画してきた中で私たち自身が準備して、こちらができることはほぼ終わりました。何度もアスベスト関連工事の時期が延期となりましたが、ようやく実行できました。

 

まだ運び出しが残っていますが、その後は、解体業者さんらによって、アスベスト除去作業→カプセルの取り外し→受け取り・運搬につながっていきます。

 

引き続きの応援をよろしくお願い致します。

 

＊

 

私たち、中銀カプセルタワービルA606プロジェクトが以前から取り組んできました「３つの保存」のうちの「カプセル保存」の１つとして、内装の取り外しがあります。

 

カプセルには壁・家具や天井裏にアスベストがあるため、（さらにアスベスト除去工事期間中に分かってきたことですが、実はALC版の床下にもぎっしりアスベストがあります。）建物を解体する際にアスベスト除去が必要です。アスベスト除去のために内装が全て解体・廃棄されてしまいますので、私たちはアスベスト関連資格を取り、自らアスベスト環境下で作業できるように準備をして、内装を自ら取り外しました。

 

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