プロジェクト概要

豊かな熱帯林が広がるボルネオ島のダガット村で、村の活性化と生物多様性の保全のためのエコツアーを開催したい!

 

はじめまして。ボルネオ保全トラスト・ジャパン(BCTJ)の石崎雄一郎と申します。ボルネオ島の生物多様性を保全し、人と自然が共に生きることのできる環境を次世代に引き継ぐ活動を続けています。マレーシア・サバ州政府の公認団体であるボルネオ保全トラストと協働し、さまざまなプロジェクトを通じてボルネオ島の生物多様性保全や日本での環境教育活動を行っています。

 

大規模な開発に頼らなくても、豊かな森と棲息する野生動物、伝統的な暮らしを守っていく方法をそれを望む村人と一緒に見つけていきたいと思います。ここで集めた資金は、エコツアーで利用するカメラトラップの維持費用や、現地ガイドの費用に充てます。

 

(ゾウも棲む森)

 

 

生物多様性豊かなボルネオ島。遠い日本でも密接な関わりが。

 

多雨多湿の気候が生んだボルネオ島の熱帯林は、多種多様な動植物が生息し、世界でも有数の生物多様性が豊かな地域で、ボルネオオランウータン、ボルネオゾウ、テングザル、ミュラーテナガザルといったボルネオ島の固有種も生息しています。

 

しかし、現在ボルネオ島では、アブラヤシプランテーションの急速な拡大により、広大な面積の熱帯林が失われ、森が分断されています。アブラヤシから採れるパーム油は、、マレーシアとインドネシアで85%が生産されており、その多くが熱帯林を切り開いた大規模プランテーションから作られています。

 

パーム油は、スナック菓子やインスタント麺、マーガリン、アイスクリーム等の食用油や洗剤、化粧品など多様な用途で使われます。日本にいる私たちも年間、一人当たり約4kg、約10平方メートルのプランテーション生産に相当するパーム油を使っている計算となり、決して無関係な問題ではないといえます。

(一面に広がるパーム油のプランテーション)

 

 

自然資源と調和した暮らしから変革が迫られた原住民

 

私たちの活動地の一つであるボルネオ島マレーシア・サバ州にあるダガット村は、ティドン族という先住民が暮らす100人程度の小さな村です。彼らは、伝統的なエビ漁を生業とし、森林内で粗放的な農業をしたり、エコツアーを受け入れたりと、自然資源を持続可能な方法で最大限に生かして、地域の生態系と調和した暮らしをしてきました。

 

しかし、この村にもある変革が迫られています。川の流域での大企業による乱獲やアブラヤシ農園から流れ出る農薬等によって、漁獲量は減り、村人の収入は年々減っています。そこで、マレーシア政府による低所得者向けの政策により、ダガット村の人々は、近くに新しく作られた新ダガット村へ移住することが可能になりました。

 

町と車道がつながり、インフラも整備され便利になった新ダガット村での生活を選択する村人も出てきました。このような生活の選択肢が用意されたことは村の人々にとって、喜ぶべきことだと思います。

 

 

(村の一番の収入源、オニテナガエビ)

 

 

川や森の自然の恵みに依拠した、昔ながらの生活を保持したい

 

人口が減少する中で、住み慣れた元のダガット村で、これまでのように豊かな自然と共に持続的な生活を営んでいきたいと考える村人もいます。このような村人の生活が立ち行かなくなり、すべての村人が新ダガット村への移住を選択せざるを得なくなると、元のダガット村の土地は政府に返還されます。

 

政府の土地になると、自然豊かな村の土地はアブラヤシの大規模農園等の開発に利用されてしまうかもしれません。実際にそれを狙っている企業もあると聞きます。そうなれば、この地域の生物多様性の豊かな森林は失われ、それを利用しながら生きる人々の伝統的な暮らしも、オランウータンやボルネオ象に象徴される野生動物の生息地も消失してしまいます。

 

私がダガット村を訪れたのは、ボルネオの生物多様性を守るために何から始めればよいか迷っていた時でした。「エコツーリズムによって川や森の自然の恵みに依拠して生きてきた昔ながらの生活を守ろうとしている村がある」そんな話を耳にし、ボートと車を乗りついでやっとたどり着きました。

 

(ボルネオの森)

 

 

電気も水道もない村。非日常の体験により自然との共生の大切さを学ぶ

 

初めて電気も水道もないその村で過ごした体験は、ここで数行の文章にまとめることはできません。この経験を多くの人と共有し、自然と共生する暮らしの素晴らしさを言葉ではなく体験として多くの方々に知っていただきたいと思いました。

 

そして同時に、この村の人々は私たちのような旅行者が訪れることで、これまでの生活を維持し、彼ら自身も彼らのすむ自然環境の意義を理解していくのです。そう考えたとき、この村でのエコツーリズムを盛り上げていくことが、その村をも含むボルネオの生物多様性を守ることにもつながるのだと分かりました。

 

(村へはボートで)

 

 

村の周りに広がる豊かな自然と生物をカメラトラップで撮影

 

ダガット村の村人が提供するエコツアーでは、電気も水道もない村でのホームステイ、エビ漁やシジミ捕り体験、森の資源を使った工芸品作り等、豊かな自然と伝統的な先住民の暮らしを体験できる内容となっています。

 

このツアーにカメラトラップを取り入れることで、村の周りに広がる豊かな生物・自然資源の価値を、村人とツアー客が一緒に発見・共有し、それを世界に発信することで、さらなるツアー客を呼び込むなど、村の活性化と生物多様性保全の両立を目指したいと考えました。

 

カメラトラップとは野生動物の写真を自動で撮影するカメラです。野外にカメラを設置しておき、前を通過する動物の体温を感知するとカメラのシャッターが切れます。野生動物に危害を
加えることはありませんが、存在していたという証拠写真を記録するので、カメラ“トラップ”と呼んでいます。

 

(村人と集合写真)

 

 

カメラトラップの長期的設置で、動物リストを作成可能に!

 

たとえば、エコツアー初日に散策ルートにカメラを設置、最終日に回収し、撮影されている動物を写真で確認することで、ツアーの参加者は、日中やツアーの中では出会えなかった動物たちの営みを、残された写真を通して知ることができます。

 

また、このカメラトラップを長期的に設置しておくことで、村に生息している動物のリストを作成することができます。珍しい野生生物のリストができれば、村周辺に広がる森の生物多様性を裏付ける根拠になりますので保全を広く呼びかけることができます。珍しい野生動物がいることで、村を訪れるエコツアー客が増えると、村はさらに活性化され、村人の収入が増えます。

 

大規模な開発に頼らなくても、豊かな森と棲息する野生動物、伝統的な暮らしを守っていく方法をそれを望む村人と一緒に見つけていきたいと思います。ここで集めた資金は、エコツアーで利用するカメラトラップの維持費用や、現地ガイドの費用に充てたいと思います。

 

 

引換券について

 

・サンクスレター


・パンフレット

・ボルネオの生き物のポストカード10枚セット

 

・ダガット村ニュースレター1回分

 

・ボルネオの自然が産んだサバティー(無農薬・無着色)

 

・村長・村人からのメッセージ

・ナマコ石鹸

 

・ボルネオ産はちみつ

・世界にひとつしかない先住民の手づくりおみやげ

・エコツアー参加時、アクティビティー無料

 

・ツアー参加時、滞在費(宿泊、食費)無料