お盆とお施餓鬼

皆様、暑さで体調を崩したりはしていないでしょうか?秋が近づき、朝晩は随分と涼しくなって参りました。ただ、寒暖の差も大きくなりますので、どうかご自愛ください。

 

さて、皆様は各地でお盆の行事に参加されたり、帰省して久しぶりに会う家族・親族の方と団らんを楽しまれたことと思います。

 

大泰寺にも、お墓参りやお施餓鬼などで多くの方がいらっしゃいました。久しぶりにお寺もにぎやかになり、仏様の表情も心なしか、いつもよりにこやかな気がしました。

 

施餓鬼棚

大泰寺では、毎年8月16日に山

門施餓鬼を行っています。このお施餓鬼は、お盆の際に広く日本全国で行われています。三界万霊の位牌に向かって洗米や水を勢いよく投げかけます。ご先祖様は、お盆にお帰りの際に、多くの霊をつれて帰ってくると言われていますが、そうした縁のない霊にも食べ物や飲み物の施しをして、「分け与える心」「平等の心」を身につけるのが施餓鬼の目的の一つであります。

 

人間には煩悩があり、ついつい独り占めしたくなったり、自分が人よりいい暮らしをしたいと思いがちです。しかし、そうして色々なものを得ていっても、本当の幸せは得られません。人間の煩悩に限りはありませんから、得れば得るほど、もっといい物が欲しくなりますし、今持っている物をなくすのが怖くなって参ります。

 

ご先祖様があの世に帰る舟を提灯で作る

反対に、自分が持っている物を分けたり、ある

いは一度それを捨ててみると、不思議と幸せを多く感じることができます。捨てると言っても、ゴミのように何かを捨てるわけではありません。

 

 

 

 

 

例えば、お風呂です。私たちは、修行中5日に1度しかお風呂に入れませんでした。そうすると、5日に1度のお風呂が、今まで感じたことのないほど、うれしく感じました。食事もそうかもしれません。空腹は最高のスパイスというように、わけあって数日ご飯が食べらなかったとして、その後に食べるご飯は格別です。

 

舟形の上には舟らしく極楽丸の旗をかかげる

言い換えれば、私たちはこの世に生まれて、ご飯を食べ、生きられているだけで実は幸せなのですが、それに気づいていない状態なのです。そのため、仏教では「分け与えよ」「捨てよ」と言うのです。

 

 

 

 

失って初めて、その大切さに気づいた。そんな言葉を、皆さんもよく耳にするのではないでしょうか。でも、できたら完全に失ってしまう前に、大切さに気づけたら、それに越したことはないはずです。

 

もし、よろしければ菩提寺のお施餓鬼に参加してみてください。そして、我が身を振り返り、生活をよくするきっかけにしてみてください。

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