支援総額
目標金額 800,000円
- 支援者
- 69人
- 募集終了日
- 2019年1月28日
障がい児のソーシャライズとドリームクラス1・2
こんにちは! 慶應義塾大学ヴ・レ・タオ・チ研究会の佐々木星蘭(せいら)です! 今回は自身のベトナムフィールドワークにてドリームクラスを訪れた経験を振り返り、自分の考えを織り交ぜながら障がい児とドリームクラスの関係について書いてみました。 プロジェクト概要にも記載させて頂いたように、私達は「ドリームクラスプロジェクト」というベトナムで障害を持った子供達のための学校を作り、持続させる活動を行っています。<学校>とはいっても、なにか特別な勉強を行ったり、手に職をつけるための職業訓練などを行っているわけではありません。ドリームクラスはベトナムの障がい児達が交流できる<場所>と<時間>を提供するところ、障がいを持って生まれ子ども達にソーシャライズ、つまり社会性を身に着けてもらうためにあるのです。
ドリームクラス1:先生のピアノに合わせて各々前に出て手拍子をしている。(上)先生のダンスのポーズをマネしている。(下) 梅垣先生がベトナムで研究を行っていた当時、障がいを持った子供たちは家から出ず閉じ困っているのが現状でした。なぜなら当時のベトナムフーキャット地区では障がい児のための学校等はなく、障がい児達は健常児達と一緒に現地の学校に通っていました。もちろん、健常児の中に混じりながらしっかり勉強にもついていく障がい児もいますがそれは一握りで、ほとんどは学校についていけず結局は学校に行かなくなってしまい、家に閉じこもってしまうのが大半でした。
親が家を離れている間、勝手に家から出ないように門に鍵をかけられている。 家に閉じこもる障がい児達は、家族や兄弟たちといった限られた範囲でしか交流することが出来ません。フーキャット地区は主に農作業に従事している世帯が多く、家と畑という仕事場が近くにあることと、親戚一同が遠くない範囲で暮らしていること等が重なり、障がい児達がずっと家庭内で過ごすということが特に問題視されることはありませんでした。 しかし、今日ベトナムでの経済発展はフーキャット地区でも例外でははく、大学に通うため、より多くの稼ぎを得るために、村を出る親・兄弟・親戚たちが後を絶ちません。こういった経済発展の背景もあり、家族のみで構成された閉じられた世界は保てなくなり始めたのです。この流れは今後も加速していくはずで、ベトナムだけの問題ではなく発展途上国ではどこでも起こりうる現象なのです。
兄はホーチミンの大学に進学、両親との3人で暮らすスワン 家族という閉じられた世界で生きていくことが難しくなった障がい児達は、いま家族以外の社会の中で生きていかなければならないという現実に直面しています。そのために“ソーシャライズ”が必要なのです。 ソーシャライズとは自分の考えや思いを表現すること、また同時に相手の思いを汲み取ることを意味しており、私たちが普段行っていることなのですが、閉じられた世界で生きる障がい児達にとっては難しいことです。 家族間から家族外へもっと広い社会で生きていくために、障がい児達は自分を表現しながら、相手に配慮することをまず身に着けることが大切なのです。そこでドリームクラスはそんな子ども達が一歩外の世界へ出られるように、もっと多くの人達との交流の中で自分と他者について学ぶ<場所>と<時間>を提供しています。
ドリームクラス1:ドリームクラスに遊びに来た現地高校生(右)と一緒にピアノを弾くリエム(左)。 ドリームクラスは週に一回、土日を利用してボランティアの先生方を中心に開校されています。障がい児達のソーシャライズを目指していますが、決まったプログラムはなく内容はすべて先生方に一存しているため、各ドリームクラスはボランティアの先生方がやりたいことによって違いが表れています。
※フィールドワークの際に私が感じるドリームクラス1と2の違い
ドリームクラスの内容の違いが、今後子ども達にどのような変化の違いを生じさせるのかはまだまだわかりません。とはいえども、クラス風景を見る限り子ども達になんらかの影響を与えているように思いました。 たとえ各教室ごとに異なった内容であっても、子ども達はそれぞれが置かれた環境の中で、自分が「できること」をどんどん増やしていっています。例えば自立心が芽生え親の手を借りずに登下校する子どもや、筆箱を忘れた子に積極的に自分の鉛筆を貸してあげようとする子どももいます。みんなドリームクラスに通い始めるようになってから笑顔を見せることが多くなりました。 またボランティアの先生方も障がい児達との交流を通して、どのようにすればより子ども達が喜んでくれるか試行錯誤しながら授業の内容を考えてくれています。一緒に運動したり、踊ったり、歌を歌ったり、絵を描いたりという活動を共有することで、子供たちと先生方はお互いの<楽しい><うれしい><疲れた><嫌だ>等の気持ちの表現の仕方、読みとり方を学んでいるのです。
ドリームクラス2:授業の始めは外で体操から始める。(上)先生に文字の書き方を教わっている。(下)
普通の学校に行きたくてもいけない。学校で友達と遊びたくても遊べない。そんな障がい児達にとってドリームクラスは社会性を身に着ける場所であることだけでなく、週に1回の外出であり、友達や先生に会えるという楽しみであるということ。ドリームクラスがある週末を毎日心待ちにしている子ども達がいる限り私はこのドリームクラスプロジェクトを続けたいと思います!ぜひ、皆様の温かいご支援をお待ちしております!! 佐々木星蘭 |
リターン
3,000円
【応援ありがとう】子どもたちからのお手紙
①子どもたちからのお手紙
②ベトナムのしおり
- 申込数
- 25
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2019年5月
10,000円
【応援ありがとう】子どもたちからのお手紙+ベトナムのしおり、コーヒー豆
①子どもたちからのお手紙
②ベトナムのしおり
③ベトナムはコーヒー豆の生産量世界第2位!日本で珍しい種類のコーヒー豆
- 申込数
- 29
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2019年5月
3,000円
【応援ありがとう】子どもたちからのお手紙
①子どもたちからのお手紙
②ベトナムのしおり
- 申込数
- 25
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2019年5月
10,000円
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