林と林をつなぐ歩道橋でエゾリスの交通事故を減らしたい

林と林をつなぐ歩道橋でエゾリスの交通事故を減らしたい

寄付総額

1,465,000

目標金額 1,130,000円

寄付者
123人
募集終了日
2020年3月31日

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プロジェクト本文

終了報告を読む

 

 

達成のお礼と第二目標150万円への挑戦について
 
皆様のおかげで、第一目標を達成することができました。あたたかいご寄附に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
 
ここからは3月31日(火)23時の募集終了まで、次の目標として150万円を設定し、残りの期間も頑張りたいと思います。

 

第一目標を達成したおかげで、エゾリスのアニマルパスウェイの改善点を調べるためのマイクロチップ、捕獲用トラップ等を購入することができます。

 

アニマルパスウェイ周辺にはエゾリスと同じく樹上性のエゾモモンガが生息しています。エゾモモンガもアニマルパスウェイを使うことが予想されることから、エゾリスと同じく利用状況を確認することで、より効果的なアニマルパスウェイの検討につながると思われます。

 

そのため、エゾモモンガの個体識別に利用するためのマイクロチップと、アニマルパスウェイ周辺での行動観察を補助するための自動撮影カメラの追加購入費用、追加の諸経費を含めた150万円を目標に頑張りたいと思います。
 
もちろん、簡単に達成できる目標ではありませんが、最後の瞬間まで頑張りたいと思います。
 
引き続き、応援のほど、何卒よろしくお願いいたします。

 

3月27日追記

 

 

人とエゾリスの共生を目指して。

 

ページをご覧いただきありがとうございます。帯広畜産大学、特任講師の浅利裕伸です。私はこれまでに木の上で暮らすリスやモモンガの生態や保全対策について研究を行なってきました。(今までの詳細な研究内容についてはこちらをご覧ください)

 

一番右が私です

 

リスやモモンガは木を伝って移動することで捕食者などから身を守っています。しかし、道路などができると生息地が分断してしまうため、エゾリスなどは地上を歩いて隣の林まで移動します。

 

その時、自動車にひかれてしまい、たくさんのエゾリスの命が失われています。また、地上を歩くことがないエゾモモンガでは、道路の反対側に移動できなくなってしまうこともあります。

 

そのため、このような動物が自由に道路の反対側まで移動できるようにする対策など、人と野生動物が共に暮らしていくための研究を行なっています。

 

 

中でも、エゾリスについての研究は盛んではなく、このような研究は、道路事業や地域の環境保全への取り組みととらえられるため、 社会貢献としての側面が強く、研究に係る予算がつきにくい状況にあります。

 

そこで、今回のクラウドファンディングでは、エゾリスの捕獲に必要な罠、個体識別のためのマイクロチップ、そしてアニマルパスウェイをどの個体が利用したのか明らかにするためのマイクロチップリーダーとIoTカメラを購入します。

 

帯広市に多く生息する、野生のエゾリスの命を守るために、皆様の心温かいご寄附をよろしくお願いいたします。

 

 

 

道路を横断して車にひかれてしまうエゾリスがたくさんいます。

 

道東地域のシンボルエゾリス。

2年間で100個体が命を落としています。

 

エゾリスは北海道の森林に広く生息している動物です。帯広市をはじめとする十勝地域では街中の公園などにも生息していることから、野生動物であるにもかかわらず市民にも身近な存在であり、子供たちが自然環境を理解するうえでも大事な生き物です。

 

しかし、北海道、特に十勝ではエゾリスの交通事故も多数発生しており、道東地域では2年間で約100個体のエゾリスがひかれているという報告もあります。(出典:北海道東部における中・小型哺乳類, 爬虫類および両生類の交通事故)

 

エゾリスは木の上で暮らしている動物であり、木が伐採され道路ができると、餌や繁殖相手を求めて地上を歩いて道路を渡ります。この時にエゾリスは車にひかれてしまうのです。

 

 

命を守るため。

これまでの対策

 

 

この問題を解決するために、動物用の歩道橋(アニマルパスウェイ)があります。アニマルパスウェイは、木の枝の代わりとなって道路の上を横断することができる構造物です。

 

 

これによって木の上で暮らす動物は道路を安全に横断することができます。例えば、森林間を移動できるようにした保全事例としては、北海道帯広市のモモンガ用道路横断構造物のほか、リスやヤマネなどを対象とした山梨県北杜市や岩手県盛岡市などのアニマルパスウェイがあります。

 

そして、これまでは作成するのに多額の資金が必要だったアニマルパスウェイですが、近年低コストで作成することが可能になってきています。モニタリングもある程度実施され、利用した動物種や回数などが記録されています。

 

しかし、特定の性別や個体、極端に言えば、1個体のみが利用している可能性もあり、どこまでエゾリスの命を守るために有効かが明らかになっておらず、研究は不十分であると言えるでしょう。

 

 

 

 

研究が不十分である理由

 

どのような動物が利用しているかだけではなく、「誰が」利用しているのかを明らかにすることで、利用していない個体への誘導、利用しやすい形状への変更などを検討することができます。

 

しかし、エゾリスが「希少種」「上位種」ではないことを理由に、今までその研究は盛んに行われてきませんでした。

 

 

野生生物を保全するにあたっては地域の生態系を保全することが重要になります。しかし、一般的に野生動物の保全は「希少種」「上位種」が優先的に実施されます。しかし、これらの種が生息するためには、他の生物がバランスよく維持されていく必要があります。

 

日本に生息する樹上性動物(エゾリス、ニホンリス、エゾモモンガ、ニホンモモンガ、ムササビ、ヤマネ)の多くは広く全国に生息していて、絶滅に瀕しているわけではありません。そのため、開発にともなって行なわれる環境影響評価においても、樹上性動物を優先的に保全することは少ないのが現状です。

 

しかし、アニマルパスウェイを利用するエゾリスの行動などを人が常時観察することはできませんので、先進的な機器が必要になってきます。「エゾリスが道路を歩くことなく、地域に生息し続けてほしい」という思いを達成するため、このプロジェクトを立ち上げました。

 

 

 

アニマルパスウェイの利用を調べられる機器を購入し、エゾリスと人が共生できる環境をつくりたい。

 

今回のプロジェクトでは、みなさんからいただいたご寄附により、エゾリスの捕獲に必要な罠、個体識別のためのマイクロチップ、そしてアニマルパスウェイをどの個体が利用したのか明らかにするためのマイクロチップリーダーを購入します。また、利用する動物を画像によって判別するため、IoT自動撮影カメラを購入し、利用する動物を常時観察します。

 

 

利用種、利用個体、そしてそれらの行動から得られた結果から、既存のアニマルパスウェイの改善点を抽出し、新たに設置するアニマルパスウェイに反映させます。さらに、より効果的なアニマルパスウェイの開発に向け、新規アニマルパスウェイの利用もモニタリングします。

 

道東地区のシンボルである、エゾリスの命を守るために、皆様の心温かいご寄附をよろしくお願いいたします。

 

ご寄附の使い道

PITタグ(マイクロチップ)    180,000円
PITタグリーダーシステム     400,000円
クラウド対応IoTカメラ      125,000円
捕獲用トラップ          100,000円
通信費                20,000円
手数料              305,000円
合計           1,130,000 円

 

 

この地域だけでなく、国内外に役立つアニマルパスウェイの開発に役立てていきたい。

 

今回のプロジェクトでは、“十勝における” “エゾリスの”アニマルパスウェイの改善点を調べることによって、さらなる効果的なアニマルパスウェイの開発に役立てようとしています。

 

しかし、アニマルパスウェイ(動物の歩道橋)は世界中で必要性が求められていて、日本で作られたものを台湾やイギリスなどが参考にしています。

 

そのため、この地域で得られた結果が全国、そして海外の樹上性動物の保全に活用されていくことが期待されます。エゾリスの命を守るために、皆様の心温かいご寄附をよろしくお願いいたします。

 

 

今までの研究内容

もっとも長くかかわっているのは、滑空性の動物の生態研究です。この研究の根幹にあるのは、木の上で暮らす動物、さらに滑空移動という特殊な移動様式で生活する動物であるということです。滑空する動物は日本には3種生息していますが、誰かに害を与えるわけでもなく、かといって絶滅に瀕しているわけでもなく、あまり注目を浴びていません。

 

しかし、これらの種はフクロウなど猛禽類の餌になるなど生態系の一部を支えています。経済発展や生活の利便性向上などのために開発が行なわれていますが、“樹上性・滑空性の種”は木がなくなると食べ物がなくなり移動もできなくなるため、地上を歩く動物に比べて開発による影響がとても大きい動物です。

 

しかし、この問題はあまり知られていません。そのため、私は開発により影響が大きいと考えられる樹上性の動物などを対象として、人と野生動物が共生するための方法を見出していくため、樹上性動物を含むさまざまな動物の生態を解明するとともに、開発の影響(森林の伐採による生態の変化など)および保全手法(道路横断構造物の評価など)などについて20年ほど研究を行なっています。

 

 

ギフトについて

 

<優遇措置について>

・個人の場合

2000円以上の寄附をされた方は、寄附金領収書を添えて確定申告を行うことで所得税に関する優遇措置として「税額控除」か「所得控除」のうち有利な方を選択できます。一部の住民税についても優遇措置の対象となる場合があります。

 

・法人の場合

「寄付金特別損金算入限度額」の枠が適用され、当該限度額の範囲で損金算入ができます。

※詳しくは自治体や所轄税務署、国税庁のウェブサイト等をご覧ください。

 

<寄付金領収書の発行について>

寄附をされた方には、後日「寄附領収書」を送付致します。

 

・領収書名義:READYFORアカウントにご登録の氏名を宛名として作成します。
・領収書発送先:READYFORアカウントにご登録の「ギフトの発送先ご住所」にお送りします。
・寄附の受領日(領収日):READYFORから実行者に入金された日となります。2020年5月を予定しております。
・領収書の発送日:2020年5月ごろを予定しています。発行までお時間をいただきますが予めご了承願います。

 

※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。

 

 

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プロフィール

秋田県の山奥で生まれ育ち、野生動物の(見えざる)生態にひかれて研究を始めました。今では人と野生動物のあつれきを解消するために生態を調べるようになりました。どうやったら人と野生動物が上手に暮らしていけるのか?調べることは広がります。

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ギフト

5,000


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サンクスメールコース

・サンクスメールをお送りします!
・寄附領収書を発行いたします。
※寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります

寄付者
53人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年5月

10,000


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【豪華なリターンは不要な方向け】応援コース

・サンクスメールをお送りします!
・寄附領収書を発行いたします。
※寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります

寄付者
36人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年5月

50,000


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【豪華なリターンは不要な方向け】全力応援コース

・サンクスメールをお送りします!
・寄附領収書を発行いたします。
※寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります

寄付者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年5月

30,000


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【豪華なリターンは不要な方向け】全力応援コース

・サンクスメールをお送りします!
・寄附領収書を発行いたします。
※寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります

寄付者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年5月

50,000


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【豪華なリターンは不要な方向け】全力応援コース

・サンクスメールをお送りします!
・寄附領収書を発行いたします。
※寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります

寄付者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年5月

100,000


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【豪華なリターンは不要な方向け】全力応援コース

・サンクスメールをお送りします!
・寄附領収書を発行いたします。
※寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります

寄付者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年5月

300,000


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【豪華なリターンは不要な方向け】全力応援コース

・サンクスメールをお送りします!
・寄附領収書を発行いたします。
※寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります

寄付者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年5月

10,000


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ポストカードコース

・リスのポストカードを3枚お送りします!
・サンクスメールをお送りします!
・寄附領収書を発行いたします。
※寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります

寄付者
21人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年5月

30,000


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リーフレット、事業報告書コース

・リスとモモンガのリーフレットをお送りします!
・詳細な事業報告書をPDFでお送りします!
・リスのポストカードを3枚、モモンガのポストカードを3枚お送りします!
・サンクスメールをお送りします!
・寄附領収書を発行いたします。
※寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります
※詳細な事業報告書以外は2020年5月を目処に発送いたします。

寄付者
8人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年12月

50,000


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【グループの方向け】出前事業コース

・グループの方向けの出前事業を行います!(定員10名まで)
・リスとモモンガのリーフレットをお送りします!
・詳細な事業報告書をPDFでお送りします!
・リスのポストカードを3枚、モモンガのポストカードを3枚お送りします!
・サンクスメールをお送りします!
・寄附領収書を発行いたします。
※出前事業に係る交通費については、誠に恐縮ではございますがご負担願います。
※寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります
※詳細な事業報告書、出前授業以外は2020年5月を目処に発送いたします。

寄付者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年12月

100,000


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【法人の方向け】出前事業コース

・グループの方向けの出前事業を行います!(定員50名まで)
・リスとモモンガのリーフレットをお送りします!
・詳細な事業報告書をPDFでお送りします!
・リスのポストカードを3枚、モモンガのポストカードを3枚お送りします!
・サンクスメールをお送りします!
・寄附領収書を発行いたします。
※出前事業に係る交通費については、誠に恐縮ではございますがご負担願います。
※寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。
※詳細な事業報告書、出前授業以外は2020年5月を目処に発送いたします。

寄付者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年12月

プロフィール

秋田県の山奥で生まれ育ち、野生動物の(見えざる)生態にひかれて研究を始めました。今では人と野生動物のあつれきを解消するために生態を調べるようになりました。どうやったら人と野生動物が上手に暮らしていけるのか?調べることは広がります。

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